視覚・嗅覚・味覚をもてあそぶ浪速の小悪魔ですｗ : クイントカント

2014年3月15日。19時から渡辺橋にある『Quinto Canto』さんへ。
ダイビル本館、近所なのに初めて行ったけど、とても雰囲気ありますね〜♪

ではクイントカントさんに突入〜ｗ

扉を開け中に入ると、まず目の前にデッカい『Q』がっ！！！
そしてスタッフの方がやってきました。ココで第1問！？滝汗
イタリアンの予習、ちゃんとしてくるんだった〜（←Questionじゃねーだろ！）

スタッフの方に上着を預けて奥のテーブル席へ案内されました。
白を基調とした清潔感あふれる店内です。
ディナーにしては照明もやや明るめの設定で、余計に白が引き立っています。

では、まずスパークリングで乾杯し、コース開始。
あとワインに関しては無知なので、料理とのペアリングでマネージャーの藤巻さんにオマカセしました。

◯NV Franck Pascal Reliance Brut Nature
☆フォアグラのウェハース　ビーツのカルド（雉）

少し熱めの雉のスープとしっかり冷やしたフォアグラを挟んだウェハースが対極的な温度差で、それぞれ味がクリアにわかりますね〜♪
（塩と砂糖のような関係？ちょっと解釈が違うと思いますけどねｗ）

◯Fattoria Mondo Antico “Perpolio” Chardonnay, Oltrepo Pavese DOC (2011)
☆明石産鮹：トマトジュレ・トマトの泡・アンチョビソース・ タブレ（クスクス・酢漬キュウリ・セロリ・ウイキョウ・バジル）・ナスタチウム

ナスタチウムの下に隠れた鮹が何とも柔らかいです。トータルでさっぱりとした仕上がり。
ワインはロンバルディア地方（ミラノ周辺？）のものらしく、料理に合いますね〜♪

◯Vitovska 2007 Vodopivec
☆ホウボウのカダイフ巻き：マジョラム・赤パプリカのピューレ・リーゾ・セルバティカ

最近カダイフって流行りなんですかね〜？色んな店で見かけるようになりましたね。サクッとした食感の中に絶妙な柔らかさのホウボウが隠れていますｗ　赤パプリカのピューレの効かせ方がとても好みでしたｗ

◯QUINTO QUARTO REBULA 2012 FRANCO TERPIN
☆アサリ：ポレンタとサフラン・菜の花・ディル

大ぶりのアサリにたっぷりのディルが乗っていますが、ハーブの効かせ方がクド過ぎず絶妙なさじ加減。ええですね〜
それにしてもどのプレートの色鮮やかで、暗い色合いのプレートが見当たりません。
こういうの、自分的にはちょこっとイタリアを感じますｗ

◯SACRISASSI BIANCO 2010 LE DUE TERRE
☆牛テールのクレープ包み：クレープ（牛テール・ベシャメルソース・マッシュルーム）・クルトン・ゴルゴンゾーラのジェラート・クルミ・ローズマリーオイル・栗の花のハチミツ

ゴルゴンゾーラのジェラートが抜群にウマいです。これジェラテリアで単品売りされていたら確実に飛びつきますｗ　コレと濃厚な栗の花のハチミツをクレープに付けて口に運んでからワインを含むと、口の中でブワっと色んな風味が広がり見事化学反応を起こしますｗ　今回頂いた中で大好きなプレートの1つです。

◯Rosato Santa Maria
☆仔羊：カルチョーフィのフリットとソテーとピューレ・モッツァレラ・イタリアンパセリ・酢漬 赤玉ねぎ

赤玉ねぎを軸の放射状に3口くらいに分けて頂きます。（ペアリングワインも3口に分けて頂きました。）仔羊にアーティチョーク、モッツァレラ・ペコリーノがよく絡みあっています。ココでロゼをカマす辺りも憎いです。赤と白の選択肢しかない素人の自分ではこういうペアリングできませんｗ

☆ベベローネ　グラニテ　フリッザンテ

口直し。レモンシャーベットに試験管に入った炭酸水をかけて混ぜて頂きます。
口の中もサッパリしたところでパスタ・肉へ～♪

◯Vigna Vecchia Collecapretta 2012
☆カペレッティ：イカ・ピゼッリ・ミント・パンチェッタ・ウニのソース・イカスミ

これまたイタリア〜んな（←自分基準でｗ）色鮮やかなカラーリング。食べるの勿体ないｗ
ココでもミントが良いアクセントで効いてます。自分、そんなにミント好きじゃなかったと思うんだけど、プレートが引き締まりますね〜♪　もちろんウニのソースやイカスミもとても良い味出してましたよ〜

◯Ciro Rosso Classico Riserva 2008 Cantina 'A Vita
☆ニョッキ：鴨・エスプレッソパウダー・レーズン・ヘーゼルナッツ・フォアグラ

メイクイーンを使っておりコレまた絶妙な食感を残しています。しかもエスプレットパウダーの効かせ方が魔性の域に達していますｗ
レーズン・ヘーゼルナッツのアクセントも見事です。むしろ主役級の鴨やフォアグラを見逃してしまいそうでしたｗ

◯Barolo 2008 Canonica
☆鳥取和牛：和牛スーゴ・炭の香り

知らなかったけど、鳥取和牛、侮りがたし。火の通りもとても好みです。ナイフがスッと入る感じも快感ｗ
噛むと肉汁が溢れ出し、ペアリングのワインを含むと口内カルネヴァーレ（カーニバル）が始まりますｗ　
でも量は多くないので、、、すぐに『carne vale！』（肉よ、お別れじゃｗ）という感じに。（泣）

◯Malvasia Frizzante Secco 2011 / Camillo Donati
◯サンセミヨン（白）2013 ←島之内フジマル醸造所（大阪）
☆アンコーラピアット　シェーブルチーズ またはパスタ アル ポモドーロ（30g/60g/90g）

パスタ アル ポモドーロは30gから90gで選択可ですが、もちろん90gをチョイスｗ　友人はシェーブルチーズを注文しシェアしました。
ココで大阪の島之内フジマル醸造所のワイン登場です。コレがイメージしてた以上にパンチが効いていてウマいのですｗ
（今度探してみよっ！ｗ）

☆マリアージュ：アマレットに漬けたライチ（アーモンドのような香りを持つリキュール）・抹茶のメレンゲとムース・ハイビスカスのパウダー・オレンジの皮

パレットに広げられた絵の具のようなプレート。抹茶の味も濃厚で自分の頭のイメージでは合わなさそうなライチやオレンジと見事にマッチしていてコレも美味しい〜♪

☆ドルチェ（リモーネのプロポスタ）：ムース・レモンのテゴラ・リモンチェッロソース・レモンマルメラータ・冷凍レモン・プラリネ（キャラメリゼしたナッツとチョコ）

おおっ！レモン祭りですｗ　コレがまたウマいｗ　ドルチェも凝ってますね〜♪
最後まで視覚的にも味覚的にも楽しませてくれました。

☆小菓子：アーリア ディ ノッチョーラ
☆エスプレッソ

という感じでした。最後に弓削シェフが挨拶に来てくれたのですが、、、

若っ！この年でココまでの域に達しているなんて、、、末恐ろしいというか。汗
とりあえず一緒に写真撮ってもらいました。←ミーハーかっ！
ただこの写真が記念の1枚になる日も、そう遠くなさそうですｗ

自分にとっては何一つ文句ないコースだったので細かいコメントは控えますが（どうせ、めっちゃ美味しい〜的な単細胞コメント連発してしまいそうなのでｗ）お店の雰囲気に関して言えば、白を貴重にした張りつめた緊張感を生み出してしまいそうな空間の中でも、藤巻さんを始めスタッフの皆さんの柔らかい接客のおかげで終始リラックスして食事とワインを楽しむ事ができました。今回は変化球ワインを多めにというチョイスだったみたいですが、どのワインも主張しずぎて料理の邪魔をする事無く、むしろ口の中で料理を更に美味しく変化させており『あ〜ワインのチョイスって大切なんだな〜』と改めて勉強になった夜となりましたｗ（←ど素人目線ｗ）

イタリアンの中では皿数も多く、流れの構成が難しいと思うのですが、内容がギッシリ詰まっている割にクドさ（長々しさ？）を一切感じず、スルッと受け入れる事ができて外人にも好まれそうなクリアカットなキレのあるプレゼンテーションだった印象です。

ウチからは近所になりますが、例えば旅先でこういう店に出会えると旅がグッと充実したものになりそうな、、、そんなお店でした。
友達が今度大阪に来る時は是非こちらのお店を予約して迎え撃ちたいと思いますｗ

ごちそうさまでした〜


2014年10月3日。友人と再訪。
支配人が藤巻さんから西嶋さんにかわり、新生クイントカントになってから初訪問です。
西嶋さん、最近横浜から大阪にやってきたそうです。

『大阪の田舎モンが浜っ子のあたいに何の用だい？』と言われるかと思いきや（出典：不良少女と呼ばれて）
決してそんな事はなく（←当たり前じゃ！）料理に合うワインを紹介してくれました。

そして今回は、弓削シェフが最初に挨拶に来てくれました。
季節を変えた再訪。どんな料理が出てくるか楽しみです。

前回のレビューがダラダラ長過ぎたので、今回は頂いたコースの簡単な流れをご紹介ｗ
（10月のコースメニュー 12000円）
ドリンクはワインペアリング（ハーフ）でお願いしました～

◯Bruto-Premier Cru / J.L.Vergon（Champagne）
☆ビーツカルド （フォアグラウェハース・雉）

◯Trebbiano d'Abruzzo"La Salita" 2013 / Rabasco （Abruzzo）
☆タコ （タマネギ・イタリアンパセリ）

◯Margo Bianco Umbria IGT 2012 / Cantine Margo （Umbria）
☆アンコウ （ブロッコリー・グレープフルーツ）

◯Sauvignon 2011 / Kante （Friuti-Venezia Giulia）
☆馬肉 （カシス・カカオ）

◯Amedeo Bianco 2013 / Zavalloni（Emilia-Romagna）
☆スズキ （トピナンブール・バニラ）

◯Pinot Nero 2011 / La Calabretta（Sicilia）
☆牛ホホ肉 （ポレンタ・フィンフェルリ）

☆ベベローネ （グラニテ・フリッザンテ）

◯Pinot Grigio 2009 / Paraschos Evangelos （Friuti-Venezia Giulia）
☆タリオリーニ （赤エビ・レモン・タイム）

◯Monferrato Rosso Nebbiolo 2007 / Cascina Roera （Piemonte）
☆ニョッキ（カボチャ・ポルチーニ）

◯Montefalco Rosso Riserva 2004 / Milziade Antano （Umbria）
☆鳥取和牛（和牛スーゴ・炭の香り）

◯Malvasia Frizzante Secco / Camillo Donati（Emilia-Romagna）
☆アンコーラピアット （パスタ アル ポモドーロ 90g）

◯Malvasia Dolce Frizzante / La Stoppa（Emilia-Romagna）
☆マリアージュ（ジャスミン茶・ブドウ・セロリ）

◯Vecchio Sanperi
☆ドルチェ （栗・ローズマリー）

☆ハーブティー
☆小菓子 （アーリア ディ ノッチョーラ）

てな感じです。では感想を。

3月の時は新緑の色鮮やかなプレートが多く、視覚・味覚・嗅覚を満足させてくれる内容。
10月はやや全体的にブラウニーなカラーリングに様変わり。

HPのメニュー内容を見てると年中そんなに料理の内容は変わらないのかな〜と思いきや、見た目の季節感もあって、絶妙なハーブのアクセントであったり、ワインとの化学反応であったり、皿数が多いのにクドさがない、、、やっぱしクリアカットなプレゼンテーションだったと思います。

新生クイントカント。『スーパーいいね！』ボタンをボチッとなっの刑です！ｗ

ごちそうさまでした〜