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しみじみ滋味・・
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どりやん
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店舗基本情報
| 店名 |
さく田
|
|---|---|
| ジャンル | 日本料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
不明の為情報お待ちしております |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
京橋駅から342m |
| 営業時間 | |
| 予算（口コミ集計） |
￥3,000～￥3,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （JCB、AMEX） |
席・設備
| 空間・設備 | カウンター席あり |
|---|
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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京橋駅から少し西側、歩く人も少なくなったあたりに片町という一角があります。
実はこのあたり、個性的で実力のあるお店が集まった、あまり知られていないグルメスポットなのです。
この「さく田」もそんなお店の一つ、というより、中でも歴史のあるお店です。
この日はおまかせのコースをいただきました。
まず、つきだしに「せこがに」。ていねいに身を取り出して甲羅に詰め直してあります。
せこがにはずわいがにの雌ですが、大きな雄に比べて濃厚な味わいで実はとってもおいしい。
きっちりと甲羅に詰められたようすは「香箱がに」の別名どおりですね。
小さくて身を取り出すのが面倒なのですが、こうしてくれるとありがたい。内子、外子もたっぷり入っていました。
続いて「造りの盛り合わせ」。この日は鰹、ウニ、イカをわさびとしょうがでいただきます。
次は「はもと松茸の土瓶蒸し」。秋の味覚ですね。
このあと、「サザエのエスカルゴ風」。よく料理屋で出されるサザエの壺焼きは立派なサザエの身を取り出し、細かく包丁を入れてから殻に戻して出汁を張って焼き上げたりします。たしかにおいしいのですが、磯の香りが失われがちで、私は醤油だけで焼く素朴なやり方の方が好きです。こちらの「エスカルゴ風」は出汁で煮るかわりににんにくバターをつめて焼くので野趣を残した味わいになります。ボリュームもあっておいしくいただけました。
最後に「鱈の白子の焼き物」。板昆布の上で焼いた白子にはうまみがのって、下の昆布まで食べられました。
このコースに焼酎を2杯、しめて6000円ですから、お値打ちですね。
このクラスのお店になるとおいしいのは当たり前で、そこに現れる料理人の個性が楽しみです。
繊細、華麗、豪快・・それぞれの個性がぶつかるなかで、こちらのお店では「滋味」でしょうか。
派手さはありませんがていねいでまじめな仕事ぶりが光ります。
歌舞伎で言えば「二代目 中村又五郎」の芸風を思わせます。
他のお店に比べて酒の品揃えが少なめですが、「おいしく食べてもらう」ことに徹していると考えれば、これも一つの行き方でしょう。