馳走三昧　大丸梅田店　１９４４円ランチビュッフェ : 馳走三昧 大丸梅田店

久方振りに両親と梅田で合流する事に。世代的な事も有るのだろうが、家の親に限って言えば百貨店の飲食店街だと安心度合いが違う様だ。一緒に出席する予定の結婚式の御祝儀袋に名前を書いて貰う用事も兼ねて、大丸梅田店に訪れたついでに昼食を共にする事に。

和食が良いかと考えていた所、父親が彼処のバイキングを食べたいと指さし、自分は其ほど食欲は無かったのだけれども、母も久々に梅田に出て来て期待一杯の表情だった為、親達の希望を考慮して此方のビュッフェに決めた。ランチタイムだったからかも知れないが時間無制限の様である。焦って選ばなくても良いので非常に有難い設定だ。

窓側からは外の光がよく入って店内は非常に明るく開放的な印象だ。広々とした奥の方のテーブルに案内されたが、料理からは思ったより離れた位置だった為、取りに行くのが少々遠いというのが難点だったけれども、其れ以外は概ね良好だった。

店内・・清潔◎

皿は次々下げますから新しい物をお使い下さいと簡単な説明が有り、各自料理と飲み物を取りに席を立つ。メニューは豊富だれけども何れから食べるのが順番として妥当だろうか。余り胃に重い物を先に食してしまうと元を取る事が難しい。此の日は食欲が少ない上、普段から特に大食いでも無い為、よく分からない計算をグルグルした後、炭水化物と中華的な物は後回しにする事に。

目当ての蟹を見付けたが後一本しか無く次の皿も当分出て来そうも無かった為、其の内追加されるだろうと一旦諦め刺身コーナーへ。握り寿司も豊富だったが先ずは負担にならない刺身にしよう。取り敢えず前菜として刺身以外にも和食をメインに少量づつ取り、山葵と醤油と烏龍茶を入れテーブルに戻る。

「ハマチ刺身」
一番冷たく安心出来た。カットも大きめだった為、食べた気がする。

「鮪・サーモン・シメ鯖」
シメ鯖は良かった。サーモンは普通。鮪は切り口が少しばかり気になった。

「牡蠣の味噌焼き」・・○
殻付きで見た目が良い。甘辛い味付けで悪くはない。保立の浜焼きはディナーのみだそうである。

「焼き茄子の胡麻ダレ」・・○
上品な味で前菜にぴったりだった。

「おひたし」
少しあっさり過ぎる。

「イカの握り寿司」
シャリが大きめで少々固いが悪くはない。

「カボチャとジャガイモのペンネグラタン」
特に印象に残らない味だが、母は気に入った様だ。

「タンシチュー」・・○
ブロッコリーは煮込まれ過ぎず、肉も柔らかい。

さて二回目の挑戦である。蟹コーナーに行くと山盛り登場していた為、両親の分も取って席に戻る。

「本日メインの蟹」・・○
良く切れるハサミを使ってカット。思ったより身は多く瑞々しい。母親は少し辛いと言っていたが自分は気に入った。其れにしても使い易いハサミだな。自宅に一個欲しいものだ。

何本か食べて元を取った気になり、隣のテーブルをふと見ると強者達が。家の両親よりも大分年配に見える女性四人組だったのだが、皆さん小柄にも関わらず、たっぷりの量の料理を一人づつ盛られ、テーブルのど真ん中にはてんこ盛りの蟹がドーンとセットされている。おープロだ！あの様にして食べると効率が良いのだな。次からは参考にさせて貰おう。

「天ぷら盛合せ」
天つゆが見当たらず聞くと、うどんつゆを使って下さいとの事だった。其の時は成程そうかと思ったが、実際に付けて見ると自分には余り合わない様に感じた。

「四川風麻婆豆腐」・・○
ぴりっと辛く、少し濃い目だが丁寧な味付け。

「鶏の唐揚げ 甘酢餡」
鶏肉が少々固めである。

「イカのチリソース？」
イカが柔く食べ易い。ピリ辛。海老のチリソースはディナーのみだから、此は多分イカチリなのだろう。メニュー名をしっかり確認せずに盛っている為、微妙に名称が違う可能性も有るけれど悪しからず。

「炙り煮豚 葱塩だれ」
自分の好みではない種類の甘さだった。

「松茸御飯」
松茸風味が確かに。

途中ハマチとシメ鯖を何度か追加しつつ、腹八分目になった所で母を見ると、デザートに突入していた為、自分も最後の楽しみのデザートタイムへ。父親は甘い物は苦手な為、腹を満たす事に専念しており寿司三昧となっていた。自分は珈琲を三人分入れ一通りケーキやぜんざいを盛付け、いざデザート開始である。

「マロンのガトーショコラ」
おー甘いぞ此のショコラは！気合いが必要だ。砂糖の量が半端無さそうな。ショコラの味が勝っている為マロンは食感のみ楽しめた。

「チョコとナッツのテリーヌ」
更なる甘さの襲撃。ねっとり舌にまとわりついて噛み堪え有り。アーモンドが強烈な甘さを少しだけ和らげてくれる。

「ホット珈琲」
苦め。甘過ぎるデザートとの相性抜群だ。

「くるみとバナナのケーキ」・・○○
此は一番好みである。懐かしい様な素朴な味で、祖母ちゃんが作ってくれたバナナケーキを思い出す。素材を生かしたほっとする味だ。

「タルト」
見た目が洒落ている。想像していた味とは異なり、甘さの中に其を上回る酸味が感じられる。

「白玉ぜんざい」
甘甘!！ 脳天を直撃する様な。甘い物好きを豪語してすみませぬ。

想像以上に甘いデザートが多かった為、普段なら苦すぎる珈琲が逆に旨く感じて来るから不思議だ。という訳でお代わり。

最後に冷たい飲み物でもと思い、母と一緒にドリンクコーナーを訪れたが、なっちゃんオレンジやなっちゃんアップルは今一ピンと来ず、かと言ってアイス珈琲も苦いだろうしアセロラドリンクをチョイス。爽やかで〆には最適で有った。

時計を見ると一時間半程度経過していたが、思ったより短い事に驚いた。時間無制限とは言っても人間其ほど長くは居れないものなのだなと実感。でも折角だから後少し座っている事に。来店してから約1時間45分で席を立った。

其の後、下階で父親の冬用帽子を買った後、我が家で両親と積る会話の続きをしたのだが、喉が渇き過ぎており三人で2Lのペットボトルを全て飲み干してしまった。

とは言え、百貨店の飲食店街でランチをしてから別の店で茶をしていたなら、軽く2000円は越えてしまうだろうから、一石二鳥でCPは良い方だと言えるだろう。しかも時間を気にせずゆっくりマイペースで過ごせたのも有難かった。其に加えて晩飯の量も少なく済んだ為、結果的にトータルの食費が軽減された可能性も。

利用している方々は家族連れと女性が多かったから、時間を気にしないで良い事は勿論、長時間会話が出来る事にメリットを感じている方が多いのでは無いか。一つ希望が有るとすれば、食材の産地を提示して欲しいという事位かな。立地も良いし此の金額では多分無理だろうけれども。自分は雰囲気と蟹は結構気に入った為、場合によっては再利用も有り得る店の一つとなった。


大阪市北区梅田3-1-1　大丸梅田店14F
馳走三昧　大丸梅田店
℡　06-4796-7290