ボリューム満点のガッツリ系宮古そばのお店 : 丸吉食堂

＜お店について＞
1961年創業、親子三代続く老舗宮古そば店。
人気店ですがコンクリート造りの地味な平屋の建物なので見逃し注意。

・駐車場
店舗前に20~30台分程

・席構成
テーブル席…4名がけ4卓程
小上がり席…4~6名がけ4,5卓程
テラス席…4名がけ2卓、6名がけ1卓


・宮古そば屋メモ
今夏の旅行中にいただいた宮古そばは、食べログでも評価の高かった以下のお店のもの。
どのお店も外れなく美味しかったので、
“何軒も食べ歩きする時間は取れないけど、
せっかく宮古島まで来たのだから美味しい宮古そばを食べたい。“
という観光客の方にもオススメできます。
あとは味以外の点においての差異を参考として載せておきます。
・古謝そば屋…洒落た雰囲気。
・大和食堂…ローカル感あり。そば以外も充実。
・丸吉食堂…ローカル感あり。ボリュームあり。
・民宿まるよし…ローカル感あり。ボリュームあり。そば以外も充実。


＜料理＞
■ソーキそば（アイスキャンディー付）…税込750円
人気No.1メニュー。
宮古そばに巨大なソーキと野菜炒め、紅生姜がのっています。
ソーキ（豚の骨付きあばら肉）は国産のソーキを野菜と一緒に2日間程煮込んで仕上げているのだとか。
やや赤みがかったソーキは、
巨大ですがしっかり煮込まれていてやわらかく肉離れも良く、
しかもとても美味しい。
野菜炒めはニンジンやキャベツ、タマネギ炒め。
不足しがちな野菜が補える上、お腹も満たされます。
麺は老舗製麺所古謝製麺所（古謝そば屋の母体）製の中太ストレート麺。
麺量は270gとのこと。
スープは、清湯ですが豚骨や鶏がら、鰹出汁が効いたこってり味。
ニンニクが効いていて、他の宮古そばと比べるとワイルドな味わい。
肉体労働の製糖工場の労働者や農家の方々のことを考え、
少しでもからだに良いものを…とニンニクを入れることを創業者が考えたのだとか。
全体的にガッツリ系メニューで、シュノーケルで失われた体力が補えそうです。
とても満足度の高いそばでした。


■てびちそば（アイスキャンディー付）…税込750円
宮古そばに巨大なてびち（豚足）と野菜炒め、紅生姜がのっています。
こちらも「ソーキそば」同様、メインのてびちがとても巨大。
しかもなかなかリアルな形状を保っており、ある意味レベル高いてびち。
お肉（？）の部分はやわらかくてプルンプルンのコラーゲンですし、
軟骨の部分はコリコリと。
甘辛く煮込んでありとても美味しいですし、何よりボリューミー。
個人的には、「ソーキそば」よりこちらの方満足度の高い料理でした。

■宮古そば（小）…税込370円
「宮古そば」のみ大と小の2サイズあります。
どちらを注文したか記憶が怪しいのですが、写真を見る限り小なのではないかと。
なお、大であれば他のメニュー同様アイスキャンディーが付きますが、
小の場合はアイスキャンディーは子ども分として注文した場合のみとなりますのでご注意を。
麺の下にお肉とかまぼこが隠された伝統的な宮古そばスタイル。
元祖宮古そばの具が隠されている理由は諸説ありますが、
こちらのお店の創業者砂川藤子さんの考えは、
子どもたちがそばの上にのっている具をお互いに比べて、
その大きさで兄弟喧嘩が始まったりすることのないよう、
具を隠すことで家族みんなが仲良く暮らせるようにした工夫ではないか…
とのこと。
真偽のほどはわかりませんが、何かしらの理由があるのでしょうね。
お肉は、豚ロース肉と思われる脂身の少ない部分のものが1カット。
かまぼこはそぎ切りにしたものが2つ。
当然「ソーキそば」や「てびちそば」程のインパクトはありませんが、
370円というお値段を考えるととてもCPの良いそばだと思います。


■アイスキャンディー…サービス（各種そばメニュー）
創業当初から変わらない、こちらのお店の名物。
「宮古そば（小）」を大人が注文した場合を除き、お会計時にいただけます。
実はこちらのお店、もともとはアイスキャンディーの行商だったのだとか。
同じ頃、目の前に製糖工場ができ、その製糖工場で働く労働者からの要望により、
そばの販売も始めたのだとか。
持ち手となる棒は割箸で、少々不格好なアイスキャンディー。
黒糖味で、さっぱりとした甘さ。
現在、このアイスキャンディーの製造は親せきが行っているそうですが、
こってりとした豚骨ニンニクスープの締めにちょうど良かったです。