あえての肉そば外し！ : 前田食堂

山原豚のしょうが焼き ¥850 てびち ¥140 ソーキ ¥120 2015/01

名護市内にて開催されるマラソン大会に出場するため沖縄にやってきたわが家。

名護市内のホテルに宿泊した沖縄訪問2日目。その翌日は本部町に移動して某水族館を見学後、ランチをということでやってきたのがこちら。

沖縄県内では言わずと知れた有数の食堂ですね。メディア露出も多いことから、県内外のお客さんが大挙押し寄せてくるほどとのこと。…個人的には有名店はあまり好きではないんです。理由は割愛しますが…。

しかし、家族サービスも時には必要と割り切って、来てみました。

場所は大宜味村、国道58号線（通称ゴーパチ）沿いにあるロードサイド食堂。ちなみに、神奈川県茅ヶ崎市では国道1号線のことを「イッコク」と呼びます…全然関係ないけど^^;

ということで、お店にやってきたのは14時過ぎでしたが、意外にも店内はほぼ満席。半分が観光客といった感じです。…有名店ですね〜。

お店に入って手前がテーブル席、奥には座敷席という設定です。わが家は奥の座敷席に案内されました。子連れなので助かりますm(_ _)m

…オーダーです。
…こちら、口コミによると、もやしの入った肉ソバが人気なのか、たくさんの画像が検出されますね。

確かに、見た目のインパクトはありますが、どんぶり自体が大きくはないし、もやしの量が多いだけだし、すでに肉そばの情報は公知になっているし、肉が食べたいし…等の事情により。他にしようと思いました。

そこで出た結論が山原豚のしょうが焼き。アグー豚ってのはよく聞きますけど、山原豚ってのは初めて聞く名前ですね。せっかくここまで来たので現地でしか食べられないものをということで山原豚のしょうが焼きをオーダー。
なお、定食のライス大盛りは可能ですが、定食のおかず大盛りはできないとのことでした。仕入れの量との関係でしょうね。人気店ならではの対応ということでしょう。
それに追加で単品のテビチを2つオーダーしました。

ちなみに、調べてみたところ、山原豚と同じかどうかは分かりませんが、山原猪豚といういわゆるブランドポークがあって、これは国頭村で出産・飼育された猪と豚を交配させた種で、飼育環境などを管理しているそうです。

と調べているうちに山原豚のしょうが焼きが登場です。

なかなか見るも鮮やかな定食ですね。山原豚のしょうが焼きは、オーロラソースのかかったキャベツの千切りサラダ、目玉焼きと一緒の皿に乗ってます。

肉は細切れ状態のものを使用しており部位は不明ですが、見た感じ筋っぽい部分が散見されることから、肩ロースが中心かなと思います。

しょうが焼きは、あらかじめ醤油系のタレに漬け込んであると見られ、いい飴色に焼きあがってます。玉ねぎスライスも入ってますね。
量はだいたい肉80g、玉ねぎ30gといったところでしょうか。肉そばの盛りで有名な前田食堂さんのメニューとしては、予想外に大人しい盛りです。

それではいただきます。

まず特徴的なのは、山原豚の身の引き締まった食感です。筋っぽい部分があることを差し引いても十分なほどに引き締まっており、通常の豚と比べてやや固めな肉質です。

そして、脂身自体は多くなく、あまり脂身の甘みのようなものは感じられません。また、生姜と醤油系のタレの味付けがしっかりしていて、豚肉自体の甘みはそんなにはっきりと分かるほどではありません。

そして、そのタレ。醤油系とは思うんですが、ストレートに醤油を使ったのかどうか分からないような、マイルドな甘みが特徴のタレです。
生姜の辛味のアクセントもあまり強くありません。いわゆる豚特有の臭みが少ない肉質だからかもしれません。

なんだか、特徴的な豚であることは分かりましたが、細切れであるからかもしれませんが、ちょっと肉質がはっきりと伝わって来ず、これが山原豚！というインパクトは感じられませんでした。

しかし、このお店の繁盛はすごいです。15時を過ぎても客足が鈍ることなく続いていました。おそらく家族経営していると思われますが、重労働でしょう。お店も他に分けたようですが、このカオスが解消されることはなさそうです。

…いたって普通の食堂です。自分も観光客でありながら言うのも適切ではないかもしれませんが、このお店は、地元の方の食堂として気軽に立ち寄れるお店としてあってほしいと思いました。あまり観光客が大挙して押し寄せてしまうのはどうかなと…。