沖縄の旅　第２話　ヤギ料理 さかえ【沖縄県那覇市】 : 山羊料理さかえ

みなさん、こんにちは。酔う（よう）です。

ホテルにチェックイン後、早速那覇の街に繰り出す。本日の１軒目は山羊料理のお店に行ってみることに決めていた。山羊刺しは食べたことがあるけど、本格的な山羊料理は食べたことがない。特に好き嫌いがハッキリ分かれる山羊汁を食べてみたいのだ。

お店の名前は「さかえ」。場所は国際通りから路地を少し入った場所にある。果たして席は空いているのか。お店を覗くとカウンター席が空いているのが見えた。

「いらっしゃーい、こちらへどうぞ」

お姐さんが笑顔でお出迎え。

【オリオンビール（中瓶）：６００円】
まずはオリオンビールで乾杯！缶はさておき、オリオンビールの瓶なんて久しぶりに飲むような気がする。沖縄に来たんだなぁと実感する瞬間でもある。

「これ食べながら待っててね～」

カウンターの上の大皿に盛られたお通し？は食べ放題とのこと。

サッパリな大根サラダといったところかな。

壁に貼られたメニューには看板に偽りなく、山羊料理が並んでいる。山羊汁、山羊刺しの他には、、、

山羊炒め（１,５００円）他のお客さんが頼んでいたけど、山羊＆野菜炒めといった感じかな。山羊の玉ちゃん（売り切れ）かなりレアらしく、どうやら大事な部位らしい。。。

ヤギの相場がよく分からなけど、１品１品はお高めのようだ。
それよりも何よりも、店内には独特の香りが広がっている。山羊汁を仕込んでおり、どうやらその匂いのようだ。仕込みには時間がかかるとのことなので、ゆっくり待つことにしよう。

それまでの肴は何にしようかな、、、

【山羊刺し：１,３００円】
最初の１品目は山羊刺し。薬味はニンニクで醤油ダレにつけて食べる。山羊刺しと言っても、赤身の部分の他に皮の部分も入っているようだ。どれも弾力があり歯応えのある食感。山羊独特の臭みは多少あるけど比較的食べやすいほうだと思う。これはなかなかいける。

時折大女将さんが現れるものの、この日はお姐さんが１人で切り盛りしていることもあり、かなり忙しそう。料理を作りながら皆に聞こえるように独り言を絶えず喋り続けている。

カウンターのお客さんが座敷のお客さんの注文したものを運んでいたり、お姐さんが忙しそうだからと気を使って片付けていたら勝手に片付けないで！と注意されるお客さんもいたりする（汗）基本的にはお姐さんの指示に従っておいたほうが良さそう。

まわりの注文などを見ていると、注文してから出てくるまでかなり時間がかかっており、他人の注文に便乗して注文するのが早いようだ。実際には便乗というか、料理の注文が入った際にお姐さんが実際の注文より多めに作って余った料理を他のお客さんにオススメしている。

「はーい、これ食べたいひとー？」

「それください！」

といった具合に、食べたい人は手を上げて注文。

なので、頼んだものがなかなか出てこないことが多々あったりする（汗）

【島どうふ：２００円】
続いては島どうふ。山羊刺しと一緒に注文したものの、ようやく出てきた。やはり全体的に注文してから出てくるまでかなり時間がかかるようだ。

「山羊の塩骨いるひとー？」

最初は何のことか分からなかったけど、注文しても出てくるのが遅そうなので、ついつい釣られて注文。

【山羊の塩骨？：１３００円】
正式名称か分からないけど「山羊の塩骨」。茹でた山羊の骨付き肉に塩をかけたもの。元々山羊汁を作る過程で一緒に煮ていた骨付き肉なので、値段はそれ程しないだろうと思っていたら、山羊汁と同じ１,３００円だったことが会計時にわかった。味も山羊汁に入っている肉とほぼ同じ味なので、山羊汁を頼めなかった人向けかな。

【山羊汁：１,３００円】
そしてお待ちかねの山羊汁。先程から店内に漂っていた匂いは、明らかにこの山羊汁のものだ。スープが白濁しているのは乳化しているからなのか。さて、いざ食べてみると、見た目通り、味が濃厚。入っている肉の部分よりスープの方が味が濃いのである。まぁ、具は出汁を取るためのものと言っても良いから当たり前なのかもしれない。味は美味しいけど、それにしてもこの独特の匂いはなかなか体験したことがない貴重なもの（汗）

この日はお姐さん１人で切り盛りしていたこともあり、明らかにキャパオーバーの様子。料理が出てくるまでかなり時間がかかった。このお店だけで沖縄の夜をゆっくり楽しみたい人には良いかもしれないけど、他にも行ってみたいお店があるなら時間配分を考える必要がある。
落ち着くような落ち着かないような不思議な感じのお店。一見すると地元の常連さん向けのお店の雰囲気だけど、自分も含めてこの日はほぼ観光客だったようだ。

山羊のそのものは獣臭というか独特の臭みがあるので苦手な人には厳しいかもしれない。こちらのお店は比較的少ない方かもしれないけど、それでも山羊の独特のクセはあるので、まずは山羊刺しとか１品頼んで食べてみると良いと思う。

入店してから２時間経っただろうか。そろそろお会計をすることにしよう。お会計は自己申告。注文したものを紙に書いて手渡すとお姐さんが計算してくれた。瓶ビール２本に島豆腐。そして山羊刺し、山羊の塩骨、山羊汁で合計５,３００円。山羊料理がそれぞれ１,３００円だから山羊が大半を占めたということかな。

どうもご馳走様でした。

お店を出ると次のお客さんが待っていた。やはり観光で来たお客さんのようだ。

もう一軒行こうかと思ってたけど、時間がかなり経っていたこと、加えてお腹一杯で食べられなかったので、ホテルに帰ることにした。それにしても山羊臭が凄い気になる。ブレスケアをガブ飲みしてもほとんど効き目がないのである（汗）

つづく