おいしかったけど、わかりにくい外税制の店だった。 : 宝来軒 本店

秋の乗り放題パス…での旅
（2014年10/10～10/12）

広島～下関～小倉～行橋～中津～柳ヶ浦～別府～東別府…別府～大分（泊）

日豊本線の普通列車を乗り継いで、中津に着いた。
中津の「官兵衛フィーバー」は、尋常ではない。
何しろ、2013年４月に中津に降り立った時、すでに「軍師官兵衛」ののぼりがはためいていたのだから！
2013年４月といえば、2013年大河ドラマ・八重の桜で、八重が最初の夫・川崎尚之助と結婚したばかり（笑）のころである。

今回の目的は、もちろん「軍師官兵衛」ゆかりの史跡巡りだった。
中津駅に無料のレンタサイクルがあるのは知っていたが、今回はほとんどあきらめていた。
というのは…
この日（10/11）は土曜日で、すでに13時を過ぎていたため、無料のレンタサイクルが残っているはずがないと思ったから。

ところが…
何と、借りる事が出来たのである！（嬉々）

時間は約３時間半。

以前このレンタサイクルを借りようとした時、場所的な使用制限があるというので、断念した事があった。
↑その時の貸し出し条件は、おおむね以下↓のようなものだった。
・誰でも申請書を書けば無料で借りられるものの、限られた観光エリア内での利用の場合にのみ貸し出す。
・中津の観光名所といえば、中津城や福沢諭吉旧居などだが、そのあたりを含む一帯を訪問する場合のみ、貸し出す。

しかし今回は、「場所的な使用制限」についての説明はなかった。
ただし、１回４時間までという制限があるようで、遅く借りたとしても、17時までには返さねばならない決まりである。

レンタサイクルを確保した私は、「軍師官兵衛ゆかりの史跡巡り」の前に、この日２回目（笑）の昼食を食べる事にした。

2014年10月11日訪問
入ったのは宝来軒 本店だが、ここは、中津でいちばん気になっていたラーメン店だった。

店に入ると右がカウンター席で、真ん中と左がテーブル席になっている。
私は真ん中の丸いテーブル席に着いた。

ラーメン・700円を、かためで注文。
ほどなく出されたラーメンはうす茶色で、かなり細い麺だった。

こんな言葉があるか↓どうか？わからないが…
こちらのは「茶濁スープ」（一般的な九州ラーメンは「白濁スープ」と称するので）のような感じ。
並べて比べないとわからないが、麺は、博多の極細麺と同程度か、あるいはもっと細いかも？
スープは旨味が感じられ、とてもおいしかったが…それ以上に、麺の歯触りの良さが印象に残るラーメンだった。

中津あたりの一般的な店については知らないが…
こちらには「替玉」もあって、博多のラーメン店のようなスタイルである。

具は…ゴマ・ノリ・チャーシュー２枚。

ニンニクは自分ですりおろすスタイルで、私もやってみた。

とてもおいしかったので、気分を良くした私だったが…
支払い時に750円といわれ、ビックリ！
聞けば４月からは外税との事…おいおい参ったね。

実は700円でも「高いな」と思っていただけに、750円と聞いた時には、冗談かと思った。

入口のところ（店内）には「消費税を申し受ける」というような事が書いてあるらしい（支払い後、すぐに外に出たので未確認）が、書いてあるとしても、注文の際には気がつかない場所である。

また、メニューが木札に書かれて並べてあるが、そちらには外税の記載はなかった？…ように思う。
（支払い後すぐに店を出たため、やはり再確認はしていないけど…）
気づかなかったのは、私（客側）の落ち度もあるとは思うけど、ハッキリとわかるような表記にしてほしいものだ。

おいしかった、ごちそうさま。

【中津で天下の夢を見た？黒田官兵衛】
豊前６郡を拝領した黒田官兵衛は、馬ヶ岳城（福岡県行橋市）に入るが、山国川（当時高瀬川）河口の地に、新しい城を築城した。
それが中津城で、秀吉の命で九州に入った武将達が築いた「九州最古の近世城郭」のひとつとして、貴重な存在である。

中津では、「中津で天下の夢を見た」のフレーズと黒田官兵衛の絵が描かれたポスターを随所で見かける。
官兵衛が具体的に天下をねらって行動したという確たる証拠はないが、関ヶ原の戦いの時の官兵衛の動きは、天下をねらった行動だったのではないか？…とする推測は、かなり広くなされている。

官兵衛は藤堂高虎を通じて、家康に領地切り取り次第を申し入れ、関ヶ原の戦い時のドサクサに紛れ？て、西軍に属した諸城を落として行った。

ところが関ヶ原の戦いが、わずか１日で決着してしまったために、天下人への夢はついえる事になる。
事もあろうに息子・長政の大活躍などで、徳川の天下を確信した官兵衛は、一切の領地加増を辞退し、隠居生活で余生を過ごす事を決意するのであった。

※参考：ja.wikipedia.org/wiki/黒田孝高