大きめサイズで具沢山。 : 川端風太朗

奈良・生駒にあるケーキ屋。

■雰囲気・接客

富雄駅から県道7号線を白庭台の方へ車で北上してると右手に大きめな建物が見えてくるので、わりと目立つというか分りやすい。

カフェスペースは広々として開放感があるし、駐車場も広いので高ポイント。

接客は関西の人気パティスリーに比べるとあっさりしすぎであまりホスピタリティ度は高くないけど、焼き菓子売り場には試食が結構出てるので気にせず味見してみると良いかもw


■食べたもの

※ ★3が標準点です。

----------'16 1月下旬----------

持ち帰りで利用してみました。

【いちごの森】 (700円) ★3.6

イチゴが沢山乗ってるので、他店のイチゴ系ケーキよりもイチゴ感は高め。
これに使用されてるイチゴは甘めで酸味も少なくおいしい。
土台がロールケーキ。他に購入したケーキもロールケーキでした。代わり映えがしない(°_°) でもこのロールケーキ生地は他のカステラっぽい味ではなく、一般的なジェノワーズ系生地なのでフワフワ感が強く食べやすい。
シャンティは安っぽい油脂感じゃなく、ちゃんとした動物性な気がするので高ポイント。
センター付近にジャムも入ってそう。イチゴが多い分だけ割高な印象。もうちょっと小さめで安くしてくれると買いやすいかも。


【丹波里山】 (720円) ★3.4

土台がロールケーキ。他に購入したケーキもロールケーキでした。代わり映えがしない(°_°) スポンジ生地は卵が多そうな色と食感。もっちり。
市販のマロンクリームではなく、裏ごしした栗を使用しているのでボロボロっとした食感。
栗きんとん的なものも乗ってる。多分丹波の和栗だと思うけど、和栗独特の渋みが若干感じられる。ちょっとザラザラ。風味はわりと良いけど、『ラペッシュ』の方が土台は焼きメレンゲだし仕上がりは良い。
飾りのチョコはカカオのビター感が結構しっかり。
そんなに甘すぎないので食べやすいのは食べやすいけど値段が。。。


【洋なし紀行】 (680円) ★3.3

土台がロールケーキ。他に購入したケーキもロールケーキでした。代わり映えがしない(°_°) ロールケーキセンターにはイチゴが。これに使用されてるイチゴは酸味が強い。この生地はカステラっぽい味。焼きめの苦味がほんのり感じられるような気が。
飾りにプチシューがのってる。
大きめカットの洋梨が沢山乗ってるので満足度は高め。コンポートではなく、フレッシュ洋梨にナパージュしてるような感じ。
洋梨は、熟れ頃の甘々といった感じでもないけど風味が良い。
ボリュームがすごい。一般的なケーキの1.5倍はありそう。
シャンティは甘さ控えめでわりとおいしい。その下にカスタードが。


【シュークリーム】 (230円) ★3

説明書きには「生クリームとカスタードをサンドしたシュー」と書かれてたけど、中身はWクリームではなくカスタードだけ。そんなに軽い味じゃないけど、一応ディプロマット系(シャンティとクレームパティシエールをブレンドしたクリーム)なのかな？
カスタードの甘さはまぁまぁ食べやすい甘さで、変にバニラエッセンスが入ってないし、卵臭さもなくコーンスターチっぽさもないのでいいけど、全く甘さがないシュー生地の無味感が口の中でナゼか異様に目立つ。
シュー生地が残念かなぁ。


【和三盆ロール カット】 (240円) ★3

一般的なロールよりも巻きが多めでスライス薄め。
スポンジはジェノワーズのフワフワ系というより、少しもっちりとしててビスキュイ寄りな仕上がりでカステラ系な味。和三盆だから甘さ控えめを期待していたけど甘め。
バタークリームは少し塩気がある。


【ガレット ラム】 (220円) ★3.3

少ししっとりしつつホロホロテクスチャ。
ラムの風味は結構弱め。バターの風味の方がしっかり強め。
バターたっぷりな印象だけどクドい感じもせず、食べやすい。
ラムだと、名古屋の『アヴァロン』や、大阪『アシッドラシーヌ』のほうが洋酒の風味が効いてるので味の広がりを感じる。


【海女のわすれもの】 (220円) ★3.2

いわゆる塩マドレーヌ。試食でいただきました。
乾燥してて少しパサパサ。塩がほんのりアクセント。
甘さ控えめで食べやすい。


【年輪】 (270円) ★3.4

バームクーヘン。
鉄板で一枚づつ焼いてるそうなので、一般的なものとは違う作り。
わりとしっとりしており、甘さも程よいので食べやすい。


【余韻】 (240円) ★3.3

自家製の柚子ジャムの乗せたカップケーキ的なもの。
マドレーヌっぽい生地。
柚子しっかり。そこそこフワッと。




■値段

値段が非常に割高なわりに庶民的な作りなので、うーん。
そんなに大きくなくていいから値段も下げてほしい感じ。



■その他、気になった点

焼き菓子類は甘さがわりと控えめで食べやすい。

希少糖(レアシュガー)シロップを使用されてる商品もあったり。
香川県では使ってるお店をよく見かけますが、関西だと珍しい。

焼き菓子の原材料表示シールはベースの材料しか記載されておらず、大体の商品と共用されてるようなので残念ポイント。
個別に丁寧に記載してあると高ポイントだけど、これだと人にプレゼントする場合、先方がアレルギーなどで食べれない材料が入ってても判断できないと思います。売り手側はコスト削減・レシピを秘密にしたいとかっていう思惑があるかもですが、配慮に欠ける気が。



■まとめ　余談

素材は結構こだわってらっしゃるようで、添加物や香料は一切使用していないそう。
(素材紹介のチラシ写真を参照) それはとても高評価ポイントだけど、その分だけ割高価格になってる感じ。それでとても美味しいならいいけど、ちょっと垢抜けてないようなお味&大きめサイズなので、食べてる途中で飽きてきやすいし、単価も高めなので沢山買いづらい。

今回食べたケーキは全部ロールケーキ土台(それぞれ違う生地を使用されたりしてるけど。)なので飽きてくる。同じ生地をたくさん焼いて流用できるから、手抜きしてるように感じるし、ケーキの組み立て、盛り付けも繊細さに欠けるので素朴といった印象。あまり垢抜けてないルックスなのに値段は高級パティスリーよりも高いので、うーん…と言った印象。
カフェ利用できるし駐車場広めなので、ドライブがてら寄りやすいのは高ポイント。

食べたいフルーツの時期を見計らって行くとポイント高く感じるかも。

個人的には、プティガトーのルックス・味・コスパを考えると富雄『エメラ』のほうが高ポイントに感じます。あちらはフレッシュフルーツが少なめ・駐車場&イートイン無しだけど。