美味しさに　肩肘張らぬ　一体感 : 和やまむら

＜京都・奈良　呑んだくれツアー⑩　奈良編＞　

【あちき的オススメ】
・玉蜀黍すり流し　車海老、大和青茄子、銀杏、卸生姜

【お会計】
・料理　・・・　＠10500円　（昼コース）
・合計　・・・　30130円　（2人分：昼コース、生ビール×2、白ワインボトル、冷酒、サービス料5％含む）

【あちき的シチュエーション】
・奈良にてレベルの高い和食を気軽な雰囲気の中で堪能したいとき

【内容】
・梅酒
・山芋素麺、鮑、つるむらさき
・椀　新蓮根餅、赤穂鱧　梅肉
・天然鮃、エンガワ　ポン酢で
・造り　トロ、甘海老、アオリイカ　莫大添え
・前菜7種　蓮の葉とともに
　胡麻豆腐、海老とおくらのゼリー寄せ、無花果田楽と新銀杏、卵豆腐と雲丹、鰻八幡巻きとイタヤ貝
　葡萄と南京のみぞれ和え、真蛸の子
・活鮎　塩焼き　蓼酢で
・玉蜀黍すり流し　車海老、大和青茄子、銀杏、卸生姜
・焚き合せ　鱧、冬瓜、小芋　銀餡かけ
・吉野葛うどん　温泉卵、オクラすり流し
・縮緬御飯
・フルーツゼリー　メロン、マンゴ、スイカ
・珈琲

・生ビール　（680円×2名）
・Bourgogne CUVEE LATOUR LOUIS LATOUR 2011　（5500円）
・松の司　あらばしり　（840円）

【詳細】
京都・奈良呑んだくれツアー、4日目は京都を離れ懐かしの地、奈良でやんすよ～
ホテルをチェックアウトして京都駅から近鉄ロマンスカーに乗って一路近鉄奈良駅へ。
車窓から見る東寺五重塔、伏見桃山城、そして平城宮跡・・・
久しぶりの電車での奈良、何だか懐かしさでちょいと目頭が熱くなりんす。

暫し近鉄奈良駅周辺を散策し本日の宿、ホテル日航奈良に荷物を預ける。
その足で今回のランチのお店がある、新大宮駅を目指す。
あちきが赴任していた時からあったようだが、全く気が付かなかったっす。
直ぐ隣の沖縄料理店には行った事あったんでやんすが・・・
しかも赤い本で★★★なんですって！
こりゃ期待感が嫌が応でも高まりまするよ～

予約した12時ちょい過ぎにお店に到着。
ドアーを開けて店内に入ると目の前にはカウンター、左手には個室風のテーブル席が並ぶ。
しかも平日にも係らず既に満席・・・
す、凄い・・・
名前を告げるとカウンターの一番奥の席、大将の目の前に。
黙々と魚を捌き、盛り付けをする等仕事に専念する大将。
周りでは沢山の女性スタッフさん達がキビキビと立ち働く・・・
一体感を感じるお店でやんすねぇ。

注文するタイミングを計りながら、何とか乾杯用の生ビールをオーダー。
グビグビっと呑み喉の渇きを一気に癒す・・・
プッファァ～～～

さてさて、料理の登場でやんすよ～
まずは手始めと食前酒が運ばれる。
食前酒は「梅酒」、くぃい～っと・・・
そして「山芋素麺」、鮑、つるむらさきが入る。
つるむらさきと山芋素麺の粘り気が喉に心地よい。
鮑も柔らかで美味・・・

ここでお酒をワインに移す。
酒の種類は豊富でやんすよ。
メニューの中から「Bourgogne CUVEE LATOUR LOUIS LATOUR 2011」をチョイス。
無難な味わいで日本食の邪魔にもならずすっきりとしてくれますねぇ～

続いての料理は「椀」、新蓮根餅、赤穂鱧に梅肉が添えられる。
お椀の蓋には仕事の霧吹きは無かったっすが・・・
汁は上品でい～い味わい、新蓮根餅が甘くってまったり。
鱧は今シーズン随分喰いましたが、骨切りも良くいい味でやんす。

そして「天然鮃」、エンガワも入りポン酢で頂く。
薄造りにされた天然鮃はコリコリっとした歯ごたえの食感が素敵☆
適度に脂が載り甘みが際立ちまするよ～

造りは氷の器で登場！
「トロ、甘海老、アオリイカ」、莫大も添えられてまする。
トロは大トロ位の部位でまったりとした脂身が甘い。
甘海老とアオリイカは舌に纏わるねっとり感が何ともねぇ～
コースのお値段によってこの造りの器が氷になるそう・・・
付け合せにも丁寧なお仕事でやんすねぇ～

さて、「前菜7種」が大きな蓮の葉とともに運ばれる。
胡麻豆腐、海老とおくらのゼリー寄せ、無花果田楽と新銀杏、卵豆腐と雲丹、鰻八幡巻きとイタヤ貝、
葡萄と南京のみぞれ和え、真蛸の子。
見た目も素晴らしく、勿論各々手が込んでて味わいも素晴らしいっすよ～
特に煮込まれた真蛸の子はまったりとして酒にピッタシ。

目の前のカウンター上には七輪、そこに「活鮎」が載せられて登場。
塩焼きされた鮎は濃い目の蓼酢で。
この蓼酢の味は酢の塩梅も丁度良く、い～い味でやんすね。

さて、ワインも少なくなりここからはやっぱ冷酒へ・・・
メニューの中から呑んだ事の無い、松の司　あらばしり（滋賀）をチョイス。
おぉ、確りとしてるが呑み易い酒でやんすね☆
そしてガラスの酒器がまた素敵！

料理は「玉蜀黍すり流し」、車海老、大和青茄子、銀杏、卸生姜、そして金箔が入る豪華版！
色合いも綺麗、玉蜀黍の自然の甘みがホッとする美味しさっす。
その汁と共に頂く車海老と大和青茄子の食感のバランスと味わいが絶品☆
冷酒が合いますねぇ～

「焚き合せ」、鱧、冬瓜、小芋が銀餡かけで。
上品な餡に絡めた冬瓜が美味。
鱧はお椀同様に梅肉が載せられ、ちょいと被り感が・・・

「吉野葛うどん」、温泉卵が添えられてオクラすり流しと共に頂く。
優しい味わいでやんすねぇ～
ずずっと。

「縮緬御飯」に昆布、胡瓜和えのお新香は安心する味。
メロン、マンゴ、スイカの「フルーツゼリー」がデザートに。
そして特徴的なのが最後に供される「珈琲」
お茶でなく珈琲、何でかなぁ？？？

寡黙そうな大将とも後半に入り少しずつお話しも出来るように。
Ｓ28年熊本に生まれ、大阪の味吉兆を経て奈良にお店を開いて11年目。
基本を確りと仕込まれた料理の味は確か。
流れるような包丁捌きに繊細な盛り付け・・・
丁寧で誠実な人柄が見事に作品に現れており、それは目の前で繰り広げられる大将の所作で感じまする。

正直、店内は所謂日本料理屋という雰囲気とはちょいと違い、どちらかというとカジュアルっぽい気軽さが。
肩肘張らずに最上の料理をリーズナブルに提供する。
地元と思しきマダムグループが多く、皆様帰りには次の予約をしていく・・・
三ツ星という重みを感じさせないそんな処がこちらの大きな魅力なのかもしれませぬわいなぁ～

二人で〆て30130円也ぃ～
折角なんで昼では一番高いコースをチョイスしやした。
でも、内容的にも味的にもこれはかなり満足出来るレベルでやんすよ☆
また奈良に遊びに行く際は再訪してみたい、そんな素敵なお店でやんすね。

さて、そろそろホテルへ向かい夜の準備を致しますかね？
つづく・・・