直径18cm、重さ500g超の巨大な「山賊メガバーガー」！！ : 東部湯の丸サービスエリア 上り フードコート

店内にはそば打ち処があり手打ちそばもいただけるSA。
長野ならではの「おやき」、「信州ドッグ」というご当地ホットドッグ、
「小二郎ラーメン」なんて二郎系ラーメンもありますが、
こちらの目玉商品は直径18cm、重さ500g超えの「山賊メガバーガー」ではないでしょうか。
でも土曜日の11時半頃の来店で席は8割くらい埋まっていましたが、
「山賊メガバーガー」を食べている人はいません。
あれ？意外と人気ないのですね。
もしかして、観光地にありがちな名前負けしたメニューなのでしょうか。
不安になりながらも、せっかくですので初志貫徹で「山賊メガバーガー」を食べてみることに。

食券制ですので、厨房に向かって左脇にある券売機で食券を購入。
食券を買うと自動的に注文が入るので、厨房に食券を渡したり見せたりする必要はありません。
席を確保し、セルフサービスのお冷やとお茶の準備をしながら待ち、
番号が呼ばれたらカウンターに取りに行きます。
「山賊メガバーガー」はHPにも出ているし厨房前には大きなポスターも貼ってあったりとイチオシメニューのようなので、
もっと目立つ場所（左上の黄金位置）にボタンがあるのかと思ったら、
最近追加されたメニューだからなのか下の方で目立たず、探すのに苦労しました。
「山賊メガバーガー」を食べている人がいなかったのは食券が買いにくく、
特に下調べせず券売機をパッと見て何を食べるか決める人には気づかれにくいこともあるのかも知れません。
それと、券売機のボタンに「山賊メガバーガー」と「山賊丼」は作るのに10分程かかる旨の注意書きがありましたので、
目的地に向かうため急ぎの人は注文しづらいのもあるのでしょう。
我が家はもうあとは家に帰るだけですので、10分くらい無問題。
スナックコーナーの脇にはお土産売り場があり時間も潰せますので、
長野のお土産をブラブラと見ながら待つことにしました。


★山賊メガバーガー…650円

10分はかかりませんでしたが、他のメニューよりは待った後で番号が呼ばれましたので受け取りに。
えっと…メニュー写真や想像していたものよりもデカイです…(￣▽￣;)

直径約18cm、高さ約8cmの見るからに巨大なサンド。

観光地の自称巨大とか、自称デカ盛りとか自称メガ盛りというのは大抵の場合、
名前負けしていて実際にはそれ程大きくもなかったり、
それ相応の価格で、「そりゃそのお金出せば大きくて当然でしょ」というものが多いのですが、
これは期待を裏切らない…むしろ期待以上の品でビックリ。
高さがあってどうやって噛り付くのよ？と言うアメリカンサイズのハンバーガーは多々見かけますが、
中身を落とさずにどうやって持ち上げるのよ？と言う、ここまで横に大きなタイプも珍しいかと。

出来上がってカウンターに商品を取りに行った際に、
サービスでカットすることもできると言われましたので、
一度写真を撮った上で食べやすいよう4つにカットしてもらうことにしました。
カットしてもらった1/4サイズでファストフード店の一人前のハンバーガーサイズでしょうか。


バンズはクラウンの中心に白ゴマがまぶされた、とてもふんわりとしたバンズ。
少しミルキーな甘さがありふんわり包み込むような感じで中の具をしっかりと受け止めているので、
食べている時に具がずれて落ちかけることもありませんでしたしソースの染み込みも良い美味しいバンズです。
そんなバンズに挟まれているのは、

　・ピリ辛タレが絡んだ約260gの山賊焼き（鶏の竜田揚げ）
　・薄焼き玉子
　・千切りキャベツ＆ニンジン

で、このバーガーの総重量は500gオーバーだそうです…(￣□￣;)

挟んである山賊焼きも予想以上に美味しい。
SAの料理だし…と期待していなかったので、大きさだけでなく味が良かったのも予想外。
ポスターにはピリ辛タレと書いてありましたが辛さはあまり感じず、
子どもでも食べられる日本人好みの甘辛い味付け。
大きいし美味しいし、これで650円ですので、SA価格としてはかなりコスパ良いのではないでしょうか。
美味しかったので完食しましたが、女性でしたら2人で1つでも良いかも知れません。

ちなみに、長野県民はみな承知していることなのでしょうが、私は山賊焼きという料理を今回初めて知りました。
山賊焼きは、ニンニク等で下味を付けた鶏もも肉に片栗粉を付けて揚げた松本市や塩尻市近郊の郷土料理。
なぜ山賊焼きと呼ばれるのかは、

　・山賊は物を取り上げる（鳥を揚げる）という語呂合わせ
　・山賊のように豪快にかぶりつく料理だから
　・塩尻市の店「山賊」が最初に始めた料理だから

等々諸説あるようですが、
昭和40年頃まで松本近郊の農村部では、肉といえば家畜として飼っている鶏の肉だったそうで、
その鶏肉を使った郷土料理であることは間違いないようです。
他店の山賊焼きの味はわかりませんが、少なくともこちらの山賊焼きはお値段考えたら美味しいと思います。

私が「山賊メガバーガー」を食べ始めると、
まわりの人が「あれは何？あんなメニューあるの？」とみなさん興味津々で見てきて、
私が食べ終える頃には「山賊メガバーガー」を注文する人が続々と出てきました。
やはり、それまで食べている人がいなかったのは、
こんなジャンキーなメニューの存在に気付かなかった人が多いのもあるのでしょう。
SAでどうでも良いラーメンや定食物を注文するよりも安いので、
どうせ何かを食べるのならば、話の種にもなるこのご当地物である山賊焼き入りのメガバーガーはオススメです。