<長野>普通の温泉旅行では満足できない方にオススメ！温かいおもてなしが評判の宿 : 花仙庵 仙仁温泉 岩の湯

須坂市仙仁の山間に位置し、秘湯の雰囲気が漂う宿
「仙仁温泉 岩の湯」に行ってきました！
＊日本秘湯を守る会の会員宿、チェックイン14時チェックアウト12時、
朝夕個室レストラン、料亭にて。クレジットカード支払い可、お宿HPなし

最奥まで約30ｍの大洞窟風呂や豊富な貸切風呂などの
源泉かけ流しの温泉、そして心のこもったサービスで
「日本一予約の取れない宿」と言われており
全国からリピーターが訪れる人気宿。
平日宿泊だったので、3月に電話をして11月下旬の予約が取れました。
一年待ちと言われていますが、平日だったら空いている日もあるとのこと。
皆さん早い時期から予約を取るので
直前のキャンセルもあるかもしれないですね。

外国人夫が
「ねえ、密輸の温泉に行くんでしょう？会社休み取ったよ」と。
毎日私の言葉を聞いているので、女性っぽい話し方をします(笑)
みつゆ、みつゆ..どうも秘湯のことを言っているようです^^;

到着するとお宿の方が迎えてくれ
東屋風の入口から橋を渡って玄関へ。
14時過ぎに入りましたが、すでに数組の方が到着しています。
池の見渡せるラウンジで
そば粉、餡、リンゴで作った美味しい茶菓子と抹茶の
おもてなしを受けながらリラックス。
その後、若いスタッフの方がお部屋まで案内して下さいましたが
皆さんとても親切で、居心地がいいお宿です。

■行き方
須坂ICから車で20分。
菅平高原へと続く国道406号沿いの分かりやすい場所にあり。
帰りは上田ICを利用しましたが、山を越えるルートなので大変でした。

■お部屋
和室とソファーのある洋間、バルコニー、ミニキッチン、洗面、お手洗い付き。
洋間には床暖房があり快適です。
ヒーリング系のCDもたくさん用意されていて、リラックスした時間を満喫できます♪
ちょうど通り道になるのか、廊下の人の話し声が聞こえてきましたが、
隣の部屋の音がしないのは◎
冷蔵庫内に柿の葉茶と野沢菜の用意があります。
テレビを隠したり、webサイトを設けなかったりと
あえて不便さを装っているところがイイ。

■夕食　
外の階段を通り、別棟の「櫓」にて。
個室のテーブル席で、ひざ掛けの用意もあります。

宿近くの自家菜園の野菜や地元の食材を使った
季節感溢れる山里料理がいただけます。
その日に取れた野菜を使うので、お品書きが間に合わず
今は用意をしていないとのこと。希望の方はチャックアウトの際にいただけます。

お酒は須坂・遠藤酒造 渓流という辛口のものをいただきました。

＜北信濃霜見月のおもてなし＞

○スグリ（カシス）の食前酒

<前菜>
○ゴボウ、クルミ、コンニャク、インゲン、シメジの白和え
○春菊ときのこ和え
○葛粉を使ったゴマ豆腐

<山里のお造り>
○鯉の洗いとシナノユキマス
酢味噌、醤油、玉ねぎ生姜、薬味の生姜、昆布醤油などと一緒に
ご賞味下さいと案内がありました。
人参、ワサビ菜、紅芯大根が添えられています。
鯉の洗いは、臭みなどは全くなく
まるで鯛の刺身のような食感と上品な味。
シナノユキマスの刺身は適度に脂がのり
口の中でサーっととけどちらも絶品。
量もたっぷり、なかなかなくなりません。

<岩魚の塩焼き>
こちらはすごい演出！
笹の下に炭が敷かれ、煙モクモクで運ばれてきました。
岩魚の塩焼き、マスカット、シナノスイートというリンゴ、
カブ、ジャガイモなどが串に刺さっています。
釣った魚を焼いているイメージでしょうか。

<スワン蕪のすり流し>
粟麩と水菜が入っていて、さっぱり。
体にしみる美味しさです。

<里芋と地きのこの田舎煮>
里芋、大根、ヒラタケの煮物

<和牛フィレ肉の杉香焼き>
味噌の上に豆腐、カリフラワー、人参がのっています。
フィレ肉は添えられている石で好みの焼き加減に。
美味しいお肉がたくさん食べられて幸せ♪
外国人夫は予約の際にお肉抜きでお願いし
サーモンに変えてもらいました。

<紅玉焼りんご>
箸休めに。
ホイップではなく、白ミソ、メープルシロップが使われており
心と身体をいたわるさりげないおもてなしに感動！
マクロビオティックでもこちらはよく使いますよね。

<自家菜園のヤーコン蒸し>
<お食事>
<デザート>
○柿、いちご、チョコケーキ、紅玉ジャム、サルナシアイス
コーヒーorハーブティー

たっぷり2時間夕食を楽しみました。
デザートが来る前にお腹いっぱいで食べ疲れてしまったのですが
美味しいデザートを食べたらなんかシャキっとしてきた（笑）

山の食材をうまく活かした料理はどれも絶品。
岩魚の塩焼き、和牛の石焼ステーキ、器など
目でも楽しませていただき大満足です！

たくさんいただいたのに
お部屋に戻ると、フルーツが用意されていました。

■朝食
深仙亭の個室にて、
8～10時の好きな時間にいただけます。
まずはルッコラ、コマツ菜のジュースから。
蕎麦の実粥、白いご飯、パンが選べ、
私は蕎麦の実粥、外国人夫はパンを選択。
パンはパンプキンスープもついてきます。
お魚はシナノユキマスの塩麹焼き。
身体に優しいお料理が少しずついただけ大満足。
最後にリンゴのデザートとコーヒーをいただきました。

■温泉　14時から翌日11時までいつでも利用可、すべて源泉かけ流し
・貸切風呂は4ヶ所あり（ひとつは家族風呂）、内湯、露天もあり
こんなに素晴らしい貸切風呂は初めて。
行ってみて、空いていたら鍵をかけて入れます。

・大浴場は、内湯、露天があり、奥に混浴の洞窟風呂に入れる扉があり。
紙のショートパンツをはき、胸の辺りでボタンをとめる、
長い巻きスカートのような湯あみ着を着用。（男女同じ）
丈の長さもあるので、女性でも安心して入れると思います。
それでも嫌な場合、女性風呂の扉付近は男性側から見えないので安心。
この洞窟風呂の奥へ進んで行くと、途中、
沢登りをしている？と思うほど、険しい場所もありよく作ったな～と感心。
どなたかのブログに書かれていましたが
本当に川口浩探検隊になった気分（年齢がバレますね 笑）
砂利があったり、足の悪い方は奥へ行くのは難しいでしょう。
源泉そのままの天然の温泉が洞窟内を小川のように流れていて
サウナ効果もあるようで蒸し暑いです。

■その他
困ったことは、大浴場で私が最後になってしまったのですが
お宿で借りた履物がなくなってしまったこと。靴箱に一足も残ってないんです。
不思議、なぜ？（笑）フロントに連絡して持ってきていただきました。
あと、女性の内湯で大声で歌っている年配女性にもビックリ。

スタッフの手で整備された裏山の遊歩道の散策、
館内パブリックスペースが充実していて、
本を読める場所でゆっくりしたり..
やりたいことがたくさんあるのに、時間が足りません。
普通の温泉旅行では物足りない方にオススメのお宿です。