「日向灘のルビー」カツオの漬けは、丼とお茶漬けで二度美味しい。地元料理「魚うどん」も体験！ : びびんや

［宮崎県日南市］
2015/7/30（木）
油津港近くにある、海鮮料理店。
「びび」とは魚のこと、特産のマグロ・カツオ等を使った料理がウリ。

宮崎市から車で、南へ向かうこと約1時間。
国道220号、日向灘を眺めながらの快適ドライブ。

鵜戸神宮に参拝したあとは、日南の海の幸を目指して油津へ。
港の近く、駐車場は十分な量が確保されている。
平日13時前、車がぎっしり停まっているのを見ると、これは期待できそう！

店内は、4人掛けテーブル、座敷席が多数。
2階にも席があるようで、相当に席数は多い。
おそらく全席禁煙。BGMはお琴。店員さん呼出用のベルあり。

夏休みということもあって、家族連れの姿が目立つ。
お年寄りも多い。安心して食べられるメニュー、店の雰囲気が好まれているのだろう。

店員さんはまさにフル稼働。
その上、幼さの残るバイトさんがちょこまか、水を運んだり食器を下げたりしている。
夏休みの体験バイトだろうか。

メニューはかなり豊富で、何にしようか選ぶのが楽しい。
〔まぐろ〕丼、刺身、カルパッチョ、カマ塩焼、あら煮、ステーキ、カツレツ、天ぷら、ゴングリ唐揚（胃）
〔かつお〕かつお飯、かつお丼、刺身、タタキ
〔刺身〕　地あじ、関あじ、席さば、バチエビ（うちわ海老）、いわし、しめさば、かんぱち、甘えび etc.
〔宮崎料理〕チキン南蛮、冷汁、レタス巻、宮崎和牛陶板焼き
〔その他海鮮〕魚うどん、車海老フライ、メヒカリ唐揚げ、さざえ壺焼き
　　海鮮丼、にぎり寿司、焼魚定食、伊勢海老の味噌汁　などなど

宮崎の定番料理もあるので、特に旅行者にとって嬉しい店と言えそうだ。
地元の方向けには、￥886でメインが二品付いたランチセットがお得感あり。
　・鶏唐揚げ＋鯖寿司　・鰹タタキ＋鯖寿司　・鯖塩焼＋鯛のあら汁　・刺身3点盛り＋鯛のあら汁

ちなみにこの地方では、配膳したり、何かを手渡すときに
「失礼します」ではなく「お願いします」というようだ。
スーパーでものを買ったときも「お願いします」といって袋を渡されたので、ちょっと驚いた。
非常に丁寧な言葉遣いの地域だと感じる。

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■キリンフリー（￥486）
ドライブ旅行の心強い味方！
先ほど、鵜戸神宮では酷暑の中を長時間歩いたので、
この一杯がとても美味しく感じられる(^-^)

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■かつお飯（￥972）
漬けにしたかつおを、白飯の上にたっぷり乗せた丼。
白胡麻と海苔で、風味良く。
港町ならではのご馳走である（お値段も手頃！）

かつおの漬けは、ピチピチした身の色が美しく、まさに「日向灘のルビー」！
甘辛い味付けも絶妙で、シンプルにごはんが進む。
ツンとくるわさびとの相性も最高。

あまりに美味しく、このまま完食してしまいそうになるが、
もう一つの食べ方も試してみなくては…
次は、お茶漬けスタイルに！

別容器で供される出汁は、本当にアツアツ！
丼の上から回し掛けると、かつおの身がほんのり桜色に染まる。
半生レアのかつおは、やや繊維質の食感へと変わり、魚の旨味がより強く感じられる。

スープはかつお出汁だろうか、それ自体に味があって美味しい。
かつお出汁×かつおの身、ダブルでの堪能(^-^)

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■魚うどん（￥594）
「ぎょうどん」と読む。油津に伝わる地域の料理。
港で揚がる、青魚や白身魚のすり身を麺にしたもの。

戦時中、小麦粉が不足したためうどんが作れなくなったが、
港ではいくらでも雑魚が揚がったため、これを有効利用して作られた麺。
海の幸に恵まれた、油津らしいエピソードだ。

うどんとは言うが、実際は「かまぼこ麺」。
食感は柔らかいが、かなり食べ応えがある。
骨ごとすり潰されているため、カルシウムたっぷり。

甘口の出汁にも特徴あり。南九州らしい味わいといえる。
おぼろ昆布・天かす・小口ねぎが、風味を高める。

骨をすり潰したかまぼこという点では、愛媛のじゃこ天と似ており、
甘口傾向というのも、共通点である。
海が近く、昔から栄えた城下町同士、通じるところがありそうだ。
（油津は城下町ではないが、隣の飫肥が城下町）
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お会計￥2052、クレジットカード利用可。

港町ならではのご馳走、しかも地域性豊かな美味をいただけて大満足。
日南を旅する方々へ、自信をもってオススメできる店である。