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牡鹿半島の入口、地産地消の古民家カフェ。海に消えた輝きと、蛤浜を生きる人々の思いを乗せて。
未来へ向かう牡鹿半島・蛤浜の民家カフェ。畳の空間でふわりふわり、とろーんとした空気に遊ぶ。
[宮城県石巻市]
2014/11/24(祝)
牡鹿半島・蛤浜にある民家カフェ。
私にとって、初めての牡鹿(おしか)半島。
万石浦を渡り、帆船のあるサンファン館を横目に、つづら折りの道を越え…
県道脇のバス停と、ツリーハウスが目印。
4台ほど停められる駐車場がある。
※少し進んで右折したところに、より店に近く、広い駐車場がある
うろこ木の外装が美しいツリーハウスは、糸井重里氏の復興応援プロジェクトで建てられたもの。
まだ完成していないので、今のところ登るのは禁止(^-^;)
ある木にはハンモックが吊られており、そこから海を見下ろせる。
山に開かれた県道から、浜の集落にあるカフェまでは、かなりの高低差がある。
帰りは結構大変なので注意 (前述 ※ の駐車場に停めれば問題なし)
店内は民家一軒をそのまま使っており、客席数はかなり多い。
半分は、畳と座布団の空間。
もう半分は、フローリングとソファーのスペース。
どの席に座っても、しっくりと落ち着いた雰囲気を味わえる。
ほの暗い空間を、暖色系の電灯が照らす。
美しく細工された欄間、そして神棚。
縁側には、碁が楽しめるテーブルもある。
小部屋にはピアノにアコースティックギター、奥には石炭ストーブの炎が揺れる。
入口近くでは、黒い出目金がたゆたう。
流れるのはゆったり、とろーりとしたボサノヴァ。
ものすごく柔らかな空間。
少なくとも女子なら、絶対に好きな雰囲気だろう。
私は男子だが、なんとなくキュンキュン来てしまう(笑)
デートにうってつけの雰囲気だが、お年寄りの姿も多く、またそれがこの店の空気に合っている。
三連休ということもあり、店内はほぼ満席というほどの賑わいぶり。
なんと、フードもデザートも売切だという(^-^;)
通常であれば、はまぐりプレート、鹿カレーなどがあるはずだが。
ドリンクメニューは…
・本日のコーヒー(石巻、登米、多賀城) ・カフェオレ
・自家製チャイ ・はちみつグレープフルーツの香りのほうじ茶
・ラフランスの香りの緑茶 ・巨峰の香りの緑茶
・金華サイダー ・葉とらずりんごジュース ・温州みかんジュース
コーヒーの焙煎もこだわりのようだし、
紅茶のフレーバーも、興味を惹かれるものばかりだ。
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■かぼちゃの香り ほうじ茶ミルクティー(¥480)
広口のカフェオレボウルで。
カカオと胡麻、おにぎり型のクッキー付き。
表面には、牛乳の膜が張っている。
やわらかーく、やさしい味。
昔おばあちゃんが作ってくれた、ココアを思い出す。
かぼちゃ感はそんなにないけど、物足りなさは感じない。
ほわーり、ほわり。
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笑顔が素敵な女性店員さんも、好印象。
なんといっても、この薄暗さが心地よい。
長居すること、間違いなし。
お店を出ると、藤色の夕暮れに落ちる、浜の景色が迎えてくれた。
とろーんとした風景。
3年前のあの日、大津波が襲い掛かり、
壊滅した浜。
海に静けさは戻っても、それだけで人が戻ってくるわけではない。
「あの人が愛した蛤浜に、もう一度、人々の笑顔を取り戻したい」
そんな思いで一念発起、始められた店だと聞く。
http://hamagurihama.com/cafe/
いま、こんなにも多くのお客さんを迎えて。
県道には復旧工事のダンプカーが行き交い、日常には人々の笑顔が戻ってきた。
牡鹿半島、心の復興。
いったん止まった時計の針は、ゆっくりとではあるが、
確実に未来へと動き出している。
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よい子
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店名 |
浜の暮らしのはまぐり堂
|
---|---|
ジャンル | カフェ |
予約・ お問い合わせ |
0225-90-2909 |
予約可否 |
完全予約制 ※ただいま完全予約制・時間交代制のランチ営業のみ、不定期にて営業しております。(カフェタイムの営業は休止しております)詳細は「はまぐり堂」公式ホームページ、Facebook、Instagramに毎月掲載しております営業日カレンダーをご確認の上ご予約ください。 |
住所 | |
交通手段 |
■バスの場合 渡波駅から4,275m |
営業時間 |
|
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 |
席数 |
12席 (4名様以上のご利用はお断りしております) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
料理 | 魚料理にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい |
お子様連れ |
大人の方限定のご利用とさせていただいております |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2013年3月11日 |
備考 |
・店舗の玄関まで長い階段があります。 |
初投稿者 |
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[宮城県石巻市][来訪回数:2回]
2018/7/29(日)
牡鹿半島の付け根、西岸(桃浦蛤浜)にある古民家カフェ。
店舗情報は、1回目の "行った" をご参照あれ。
営業は、土日月の週3日間(11:00~17:00)。
冬季は 16時クローズとなる。
実に4年ぶりの訪問。
建物自体は変わらないが、ご飯を炊くための竈(かまど)に加え、
バーベキュー場やセレクトショップが併設されたり、マリンスポーツの拠点としても使われるなど、
牡鹿半島の玄関口として、ますます存在感を強めている様子だ。
駐車場脇のツリーハウスが完成し、誰でも自由に登れるようになっていたのも、変化の一つ。
私と同行者、一人ずつ上がっては記念写真を撮り、穏やかな時間を過ごさせていただいた。
扉を開け、靴を脱いで店内にお邪魔する。
築100年の木造建築は、かつての民家からパブリックスペースへと変化したが、
一つも動じず、堂々とした面持ちで私たちを迎え入れてくれる。
冷房はなく、開け放たれた縁側から吹く風が、天然のエアコンディショナー。
ゆるいBGMが、日常に固まった心を徐々に溶かしてゆく。
畳敷きの空間で食事をいただく、これも今や非日常となった光景。
どこに座るかで大きく趣が異なるので、(満席でなければ)席選びも楽しみの一つである。
客席の一部がギャラリーになっていたのも、4年前と異なるポイント。
この日は現代的解釈の石巻こけしが展示されており、食事が出てくるまでの時間、
ゆる~くアート気分に浸ることができた。
前回は夕暮れ時で景色は最高だったが、食事の方は売り切れで残念だった。
だから今回は、鹿カレー狙いなのである。
メニューは以下のような感じ。ランチは14時ラストオーダー。
〔ランチ〕 はまぐりセット(和惣菜セット)、鹿カレーセット、お子様セット
〔スイーツ〕本日のケーキ、ごまプリン、自家製しっとりカステラ、藻塩ジェラート
〔ドリンク〕本日のお茶、自家製チャイ、青森葉とらずりんご、愛媛温州みかん
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■自家製ミントレモネード(¥550)
ガラス越しに景色が透けて、透明から鼈甲色へ移り変わる穏やかなグラデーション。
見た目にも涼やかな一杯!
こちらのお店、ドリンクも自家製であったり、
地元(石巻・塩竃)のものを使っていたりと、こだわりを感じられるのが良い。
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■鹿カレーセット(¥1650)
牡鹿半島名産の鹿肉入りカレーライス。ミニサラダが添えられる。
木製のスプーンというのも、温かみがあって好印象。
ジビエの中では、比較的親しみやすい鹿肉だが、普段の食生活では馴染みがないもの。
実際食べてみると、煮込まれて繊維のほぐれた鹿肉は柔らかく、特にクセも感じない。
カレーはコクがあり、野菜チーム(ズッキーニ・パプリカ・ブロッコリー・しめじ)が食感に変化を与える。
異端ではなく正統派、誰が食べても美味しいカレーに仕上がっている。
ちなみに牡鹿半島は、名前の通り、本当に鹿が多い。
生態系維持、また畑の食害を緩和するため、狩猟をして頭数調整する必要があるという。
お値段はちと高いが、地のもの(牡鹿半島産)を活用する姿勢を買いたい。
これも復興支援の一環になれば、と思う。
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■はまぐりセット(¥1650)
素朴な惣菜が並ぶ定食。
アジの唐揚げを筆頭に、キャベツのナムル・山椒醤油の冷奴・じゃがいもサラダ。
えのき入りの味噌汁がお供する。
ヘルシーな印象の面々だが、味付けはしっかりしているので、意外と食べ応えがある。
じゃがサラダに使われるドライトマトの酸味が、快いアクセントに。
味噌汁はやさしい風味で、この店を生み育てた方々の気持ちが、そのままお椀に溶け込んでいるかのよう。
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■濃厚チーズタルト(¥500)
結構大きくて、その名の通り濃厚。
スタンダードだが期待を裏切らない味、これは美味しい!
焙煎強めのコーヒーにぴったり合う。
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■自家製あんこのクリームあんみつ(¥550)
ガラスの器に品良く盛り付けられ、これまた涼やか♪
寒天には、隣の浜で育った天草が使われているそう。まさに地産地消(^-^)
自分で黒蜜を掛けるので、甘さ加減を調整できるのも嬉しい。
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p.s.
こちらのカフェの発祥は、1回目の「行った」で述べた通り。
津波に根こそぎ奪われた "人の営み" を、この浜にもう一度取り戻したいという
オーナーの強い思いが根源となっている。
あれから 7年を経た今、一見穏やかに見える浜辺も、災害危険区域に指定され
住居として再建されることは二度とない。
そんな中、驚くほどに人を集めるカフェ「はまぐり堂」。
震災のことをさほど意識しない若者たちにも親しまれる、牡鹿半島の立派な観光拠点へと成長した。
これぞ "build back better"
満員御礼の様子を、オーナーの奥様も、きっと遠くから微笑んで見守っていらっしゃることだろう。
私事ながら、
このお店のレビューを書いたことがきっかけで、私はいまの同行者と知り合う機会を得た。
4年前には一人、今日は一緒に、この場所にいること。
それは奇跡であると同時に、予め定められた運命のようにも感じられる。
人の命は、寄せて返す潮騒のように儚く、
人と人との繋がりは、その儚さゆえに際立ち、いっそう輝きを増すように思う。
あの日、為す術もなく沖へと流された無数の輝き。
もしかしたら 4年前の私は、その輝きが浜に戻った瞬間に立ち会って、
目に見えない力を分けてもらったのかもしれない。
失われた光に負けず、私たちも大きな光を灯せるように。
これからは二人で、今と未来を生きてゆく。