日本における「冷やし中華」発祥の店。あと、メニューにある「中国風カレーライス」気になりませんか？ : 中国料理 龍亭

［宮城県仙台市］［来訪回数：2回］
2014/11/21（金）
青葉区錦町にある中華料理店。
一般に「日本における冷やし中華発祥の店」といわれる。

場所は、勾当台公園駅から定禅寺通りをずっと東に進み、
錦町公園のクランク交差点をまっすぐ東へ突き抜けたところ。

2年前、観光で仙台を訪れたときに初訪。
そのときからずっと気になっていた「中国風カレーライス」の正体を見極めようと、
今宵ふたたび扉を開ける。

付近は主に住宅地。
ランチタイムは満席になる店だが、夜はとっても静か。

店内はカウンター3席×2、4人掛けテーブル×6卓。
全席喫煙アリ。

私以外のお客さんは、常連と思われるおばあちゃん二人組だけ。
さて、ゆったりと楽しみますか…

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■紹興酒「古越龍山金龍」（グラス￥432）
ついついビール…と言いたくなってしまうが、せっかくの中華料理、紹興酒があるではないか。

久し振りの味、ストレートで。
甘酸っぱさが心地よい。
ちびちび飲むには、いい味だね(^-^)

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■春巻（2本￥324）
熱々パリパリ、中からはたけのこや椎茸が出てくる。
本当に熱い(´▽`)　クリスピーな食感が良いね。

紹興酒のアテにはぴったり（実際にはカレーライスと一緒に出てきたけど）。
お好みで、トマトケチャップを付けて。

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■中国風カレーライス（￥864）
金属製の小型鍋で供される。スープ付き。
まるでフレンチのように、生クリームによる仕上げ。

カレーソースは、片栗のあんかけをまとっており、熱々ふーふー(´ー｀)
ピリ辛感はなく、日本人好みの甘辛い味付けが、なんとも食欲をそそる。

特筆すべきは、その豊富な具材。
豚角煮・クワイ・ベビーコーン・たけのこ・椎茸・人参・玉ねぎ・ピーマン。
八つの具材、まさに「八宝菜」カレーともいえる。

豚角煮は、八角の甘い香りをまとう。
クワイは、シャキシャキした食感が快い。
人参は、稲妻のような飾り切りがお洒落(^-^)
これらの存在が、カレーを「中国風」たらしめている。

カレージャンルのひとつに「蕎麦屋の出汁を使ったカレー」というのがあるが、
中華屋のカレー、これも十二分にアリだ(^-^)

付いてくるスープは、鶏ガラベース。
薄塩で、鶏の風味がよく分かる仕上がり。
正統派の中国料理店、スープにその品格が表れている。
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観光客的には、冷やし中華で有名な店ではあるが、
それ以外の料理も、かなりの実力派とみた。

今度は、中華の定番「あんかけ焼きそば」あたりを試してみたい。


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2012/11/2（金）
勾当台公園から東へ徒歩7分、定禅寺通りに面した中華料理店。
1931年創業の老舗であり、冷やし中華発祥の店として有名。

このところ急に冷え込んだ仙台、昨晩は落雷の上、雹（ひょう）まで降ったという。
もうコートなしには、外を歩けない気温まで下がっている。

そんな中、私のお目当ては冷やし中華！
仙台が冷やし中華の発祥だということは、どれほど知られた話だろうか。

意外と寒い地方で生まれたものだなと思うが、仙台でも夏は、やっぱり暑いのである。
夏は中華料理店の客足が伸びないので、それに対応する新製品として発案されたのが、
この店の涼拌麺（リャンバンメン）、すなわち冷やし中華である。

そんな歴史もあって、仙台は、一年中冷やし中華が食べられる街なのだ。

到着時、ちょうど平日のお昼休みと重なり、店内は満席。
しばらく辺りを散策してから再訪したところ、
今度は、4人掛けのゆったりしたテーブルを独占できた。

まずは、ジャスミンティーを一服。

メニューを手渡されたが、ここは涼拌麺で決まりである。
タレは、醤油と胡麻から選べる。
（多くのレビュアさんと同じく…） ここは、元祖の醤油ダレで。

その他のメニューとしては、中国風カレーライスが気になった。
風味を変えているのか、具を変えているのか…
いろいろ想像がふくらむ名前だ。

平日昼間ではあったが、いくつかのテーブルから、
涼拌麺が注文されるのが聞こえた。
私のように観光で来られた方なのか、それとも地元の方なのか。

涼拌麺は、ちょっと高めの価格設定だが、
日替わりランチは￥850からと、リーズナブルな価格に抑えられている。

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■涼拌麺・醤油ダレ（￥1300）
麗しい見た目！　別皿に盛られた具材が、色とりどりで美しい。
くらげ、鶏肉、ハム、きゅうり、チャーシュー、錦糸卵。
麺には海老が乗っており、これぞまさに、七色の具材である。

さっそく一口。
なるほど！　適度に酢が効いて、さわやかな甘酸っぱさ。
まさに正統派。　冷やし中華と聞いて連想する味、そのものである。

他のレビュアさんも書かれていたが、具材が別皿に並んでいることで、
見た目だけでなく、それぞれの具材の食感や風味を、別々に吟味することができる。

例えば、チャーシューと一緒に麺をすすり、コクのある味わいを楽しんだあと、
きゅうりでパリッと、口をリセットするなど。

もちろん、何でもありのカオス状態にするのも魅力だから、
最後は漢らしく、全ての具材を麺の渦へと投入し、一気に混ぜ合わせてしまうのもアリだ。
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歴史に満足、見た目に満足。味わいに納得。
一度は食べる価値のある、仙台の銘品である。

会計の際、「中華風カレーライスって何ですか」と尋ねてみた。
豚角煮が入った、カレー味の中華丼だと教えてくれた。

分かったような、分からないような…　でも、なんとなく美味しそうな気配がする。
これはまた、再訪するしかないかな （^-^）