沖縄人による沖縄そば考察

沖縄人による沖縄そば考察

沖縄そば。といっても色々あります。脂っこいのから薄いのからうどんみたいなものも。 是非とも自分の好みのそば屋さんを探してみてください。

更新日:2015/03/20 (2014/12/23作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる4935の口コミを参考にまとめました。

沖縄そば考察

まず沖縄そばは分類上、うどんになります。しかし沖縄そば独自製法(一度茹でて油をかけ冷ますという工程)があり、いわゆるうどんのコシらしいコシではなく、硬いという表現がぴったりの麺です。現在ではうどんのようなコシのある麺や中華麺のよような麺を出すお店も多くなっています。沖縄そばを文化として食べたいなら首里そば、または亀濱製麺という製麺所がつくっているそばを使用しているおそば屋さんに行けば味わえます。それで気に入らなければうどん系のお店か、生麺のとこにいけばいいかと。
出汁は基本、かつおと豚のブレンドです。それがどこに比重をおくか、また、脂が多いこってりか、脂の少ないさっぱりに大きく分かれます。それに味自体が濃い、味付けは控えめでも分かれます。
そういう分類を意識してレビューを見れていれば好みのそばは見つけやすいと思います。このまとめにのってないそば屋さんでも美味しいそば屋さんはいっぱいありますし、このまとめにのっているからといって僕が好きで勧めるお店ではありません。
是非とも自分の好みのそば屋さんを探してみてください。

追記:残る制覇していない有名店は淡水のみです。

首里そば

首里そば

昔ながらの沖縄そばの名店。かつおだけでとった出汁で、脂っこさはないもののしっかりとした味。麺は自家製で沖縄そばらしい独特のぼそぼそとした食感そしてうどんのコシとは異なる独特の硬さ。これが沖縄そば!!なんでしょう。文化としてのそばを味わうならこのお店から。麺が気に入らない方はニューウェイブ系のうどん系のお店へ。

てんtoてん

てんtoてん

ニューウェイブ系の走りかつ一番のお店。さっぱりした出汁に絶妙な塩加減。首里そばのスープがいいくらいに感じる方はここだと薄く感じるでしょう。まぁこれくらい薄い味付けは他にはないです。
そしてこのお店の特徴は麺。縮れてはいるけど、うどんのように滑らかでコシがある。沖縄そばの麺がすきじゃないって人に大ヒット。伝統的な沖縄そばとは言い難いですがうまいです。

そば処玉家 豊崎店

そば処玉家 豊崎店 - ソーキそば(小)

数年前から店舗展開を始めたグループ。かつおメインのあっさりとしていて、味付けも控えめ。店舗展開しているお店のなかでは一番スープの味が控えめ。いしぐふーで塩っぱいと思ったらこのお店がおススメ。店舗展開する前とくらべると味のぶれが大きくなった気がするが。

とらや

とらや - 店主こだわりの本ソーキそば♪

比較的新しいけど本格派。てんtoてんなどと同じ木灰そば。
中細麺は見た目と反し意外な歯ごたえで美味しい。
スープは透明度の高い鰹中心の出汁で、あっさりかつさっぱり。
ソーキやお通し?の漬物の味付けも程良く、かなりのお勧め店舗。
空港からも近いので観光客の人にもお勧め。
…今にして思えば閉店した我楽そばもすぐ近くだったけどなぁ。また我楽を食べたいもんです。

麺工房 島風

マイナーだけで非常におススメなお店。
麺は自家製で、独特のもちもち感。
あっさりとしたかつおメインのスープ。味付けも優しく、まとめであげたお店の中で数少ない○調抜きのお店。
肉も脂抜きがしっかりされていて美味しい。ラーメンは最近ちょっと…という人ならおススメ。

けんぱーのすばやー

けんぱーのすばやー - 本ソーキ(並)(600円)

麺は亀濱。スープはすっきりかつあっさり。味付けも程よい。
伝統的な沖縄そばでありかつ洗練された味。ガレージのような店の外観と異なりかなりの正統派。沖縄そばを初めて食べる人には一度は食べて欲しい店の一つ。
車で行きやすいからか、おもろまちにあるためか、気がつくと行列店に。
ランチタイムを過ぎると比較的入りやすい。

いしぐふー

店舗展開している新進気鋭のグループのうち、特徴的なのがいしぐふーグループ。僕にいわせればラーメンだけど。
豚をメインとした出汁でさっぱりだけど塩味がくっきり。麺ももちもち感が強く美味しい。

すーまぬめぇ

すーまぬめぇ

人気の沖縄の古民家を使用したお店。

麺はおそらく亀濱製麺。もしくはそれに近い自家製麺。
スープ。しっかりと豚が効いた出汁。しかも味付けも結構しっかり。もちろん、脂が多いわけではなく比較的あっさり。

サイドの肉の調理が丁寧で美味しい。

テビチはぷるぷる。ソーキはほどよい噛みごたえでジューシー。
そして味付け。甘辛系の味付けではなく豚の自然な甘さと香り。

首里そばやてんtoてんのような特別な沖縄そばではなく、毎日食べるようなスタンダードな沖縄そばとして美味しいお店です。

てぃあんだー

麺処 てぃあんだー - とり塩そば

てんtoてんの後からできたニューウェイブ系のうどん系の代表的なお店。
あっさりはしているが、てんtoてんtoと比べると味付けにパンチがあり、個人的にはやや辛い。ただ麺は結構美味しい。
その後、気がつけばらーめんも出していたりと幅広く展開しているよう。確かにラーメンだなここの味付けは。
…うーん今はなき我楽そばが懐かしい。

宜野湾そば

宜野湾そば - ミックス軟骨そば(中) 650円

まず個人的に好みではありません。
が。
ここまでラーメンな沖縄そばは珍しいので(笑)
普通の沖縄そばで飽きた人におすすめ。ほぼ豚骨ラーメンです。麺の選択肢も多く沖縄そばの家系というべきかも。

与那原家

与那原家

とんこつラーメン風沖縄そばの走り。個人的には好みではないので10年以上ご無沙汰です。こってり系のものを食べたいのであればここか宜野湾そば。

我部祖河食堂 コザ店

我部祖河食堂 コザ店 - 元祖ソーキそば、一番人気です!

軟骨ソーキ発祥のお店というのが売り。
麺は不明だが、比較的沖縄で一般的に食される系統(コシがなくつるっと感に乏しい)だと思われる。
スープは豚メインで店舗によりやや差はあるものの、こってり目で、脂が比較的あり、味付けもしっかりしている。
家庭的な味としての沖縄そばのお店というべきか。その中では脂・味付けは激しい方。

南部そば

南部そば - 南部そば

麺は生めんでつるっと感が前面に出されたもの。てんtoてんなどのうどん系ともまた異なる印象でどちらかというと太めのラーメンの麺というべきか。
個人的には生めんタイプは沖縄そばではないと思うけど、この食感が確かに美味しい。
後の特徴はサイドの肉。てびちなどがこれでもか!!ってくらい乗る。
スープはあっさり目で味はしっかりと比較的スタンダードなタイプ。

高江洲そば

高江洲そば - ゆしどうふそばイカのてんぷら

ここもサイドメニューで売りのお店。ゆし豆腐(いわゆる沖縄豆腐版おぼろ豆腐)そばが超有名。
ゆし豆腐そば自体は色んなお店にあるんだけど、ここのお店はそのゆし豆腐自体がうまい。
麺はつるっと感が比較的強くどちらかというと生めん系。
スープはあっさり目だけど味はくっきりと。なのでゆし豆腐とは良く合う味。

そばを純粋に味わうなら別のお店でいいと思うけど、ゆし豆腐そばとなると確かに推薦したいお店。
間があくと強いてこのお店でゆし豆腐そば食べなくてもと思うけど、久しぶりに行くと確かに美味いと思う。どこの豆腐つかってるんだろ?

根夢

中部の人気店で現在店舗展開中。
麺はつるっとしていて食感もあるやや非典型的な麺。
スープはあっさりとしていて脂がなく、味付けも濃くはないけど薄くもない程度。
しかしこの店の特徴はスープの甘さ。なんだろこの甘さ?肉の仕込みに使ったものを加えているのだろうか?なぞ。
個人的にはそれが気になるというか、重く感じて、ここのスープは飲み干せないんだけど、逆にその甘さが気に入った人はリピーターになっているよう。

いちんとう家

いちんとう家 - 「きなこぜんざい\300」きなこたっぷり^^

隠れた名店紹介。
あっさりで脂少な目。味付けも程よい。
かなりの正統派のお店。

しかし地元民ばかり。気がつけば10年たったかな。
わざわざこのお店のためにやってくる程のお店ではないけど、近くを通るなら是非寄って欲しいお店の一つ。

そば処 やじろべぇ

そば処 やじろべぇ

食べログではマイナーだけど、個人的に一押しのお店。
麺は亀濱製麺、スープは豚とかつおで味付けはしっかりとしていて、あっさり。
食べ物としてはてんtoてんのような味が美味しいと思うけど、個人的なソウルフードとしての沖縄そばのイメージを象徴する味。
正統派としているお店より味が濃い。もちろんラーメンほどではないけど。

現在、西原に移転した元・南風原にあった琉球麺茉屋(店舗情報未確認のため掲載できず)とあわせて沖縄人が毎日食べる系の沖縄そば店。

※本記事は、2015/03/20に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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