超・個性派店主の専門店【哲学者たち】

「あなたが来ないと潰れちゃうお店」（上・表題横の画像）とか、不思議なコメントが看板に並びます。
店内には、世界を巡った店主の写真などが飾られています。アイルランド人の奥様と日本人の主人、そしてサポートする若人たち。店の外まで溢れ出る、哲学のような標語の数々。
メニューは唯一つ。カレー、サラダ、チャイセット千円。供されるカレーはパキスタンのパンジャブ地方の家庭の味と称されるカレーもワンアンドオンリーの存在。
と記すと、際物のお店の様だが、味もとても良い、店主たちの接客もとてもフレンドリー。
世界の涯てには、こんな素敵な場所があるのです。

ランチを食べるには、当日の朝早く電話予約してから伺います。8時予約開始で、すぐに満席となります。
静けさの漂う店内、一回転分のお客様を終えるとお店はランチタイムは終了です。
店主が、納得のいく手打ちパスタを作る量に限界があるからみたいです。
食べると判ります。ジュニアーズの戴いた、太めのフィットチーネは、讃岐うどんのごとく腰があり、ソース無しでもイケちゃいそうな、味わい深いパスタでした。無言で皿に向き合うシェフが作る美味しいパスタには、手間暇が掛かっているということです。

店主には哲学者扱いなんて止めて！と怒られてしまいそうですが、物件選び、空間演出、パンケーキのデザイン含め、最高に女性的なカフェ。
静謐な空間は、疲れた週末、森林浴に近い感覚が得られます。癒しの空間と、美味しいパンケーキ。
珈琲もGooなんです！

基本は業務用のプロ向けパン屋。
夜遅くのみ、一般向けに販売されています。朝食パンは、前夜遅くにに焼きあがったモノが一番美味い。
当たり前ですが、夜だけパンを提供するのは至難の業。それを実践しているのがこの店。
焼き上がり時間は、平日・夜の20時30分や21時。予約してピックアップするもよし、フラッと行っても、買うことができるが、20時に着くと、未だ無いよ！と怒られちゃったりもします。

提供されるのは生ビールのみ。
一度注ぎ、二度注ぎ、三度注ぎ、そして重富注ぎの四種類から選びます。すべて一杯五百円、おひとり様二杯まで。
祖父が兵庫のドイツ人から生ビールについて学び、広島に紹介された方で、ご店主の重富寛さんは、常に最高の状態で生麦酒を提供する様に、機材メンテ等に目を配るだけでなく、講習会講師などビール普及活動も行っておられます。
使われているビールは、スーパードライの生。クラフトではありません。提供する技術がクラフトワーク、究極の生ビールは、ここにあります！