『イタリアンな美味しいジェノベーゼ図鑑』

『イタリアンな美味しいジェノベーゼ図鑑』

スパゲッティといえば昔はナポリタンかミートソースでしたが、いつの間にか食べ物からパスタの一種になり、本格的なイタリア郷土料理をはじめ、様々なパスタやソースの料理が食べられるようになりました。その中でもお気に入りは緑色のパスタ『ジェノベーゼ』!印象に残っている『ジェノベーゼ』をピックアップ。

更新日:2021/12/30 (2015/04/15作成)

23771view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる8929の口コミを参考にまとめました。

ランチでもディナーでも食べたいジェノベーゼ!

イタリア北部のリグーリア州ジェノバがジェノベーゼ発祥地。トロフィエやリングイネといったパスタに、バジル・松の実・オリーブオイル・ニンニクなどから作った緑色のペーストを和えるパスタ料理。見た目は新鮮なバジルの緑色、食べると鼻腔に残るバジル香、しっかりしたバジルの味ともっちりしたパスタの組合せは最高です。
ちなみにバジルには、鎮静作用・リラックス効果、食欲・消化促進効果、殺菌・抗菌作用、などの効用があるそうです。

ジェノベーゼを食べれるお店は、
①イタリアン・レストラン(リストランテ)、②イタリアン食堂(トラットリア/タベルナ)、③イタリアン居酒屋(オステリア)、④バー、カフェ(バール)、⑤パスタ専門店(スパゲッテリア)、⑥ファミレス
に分類できます。
①や②はディナーのみの営業だったり、ランチ営業があってもメニューにはジェノベーゼがなかったりで、ランチで定常的にジェノベーゼが食べられるお店は少数派です。やはり本格的な味を望むのであれば①②③、④も侮れませんが、⑤はジェノベーゼらしくなかったりハズレが多いかも....⑥は結構研究してると思います。
美味しいジェノベーゼを探求すると、
”リグーリア(北イタリア)郷土料理指向”
 →①②③が中心でトロフィエやコルツェッティなど郷土料理的パスタがベース。
”こだわりバジル指向”
 →①~④と⑤の一部では”xx農園のバジル使用”といったバジルの鮮度で勝負、リングイネが多い。
の2つに分かれます。いずれにしてもソース=液体よりも本格的なペーストが美味です。
ちなみにイタリア南部のカンパーニャ州ナポリには、パッケリというゴムホースを切ったようなショートパスタにラグーソースを絡める、”Paccheri alla Genovese”という緑色ではない全く別の美味しいジェノベーゼがあり、ナポリ料理店で提供されるジェノベーゼはこちらになります。
濃厚度:★は個人的なバジルペーストの濃厚さの評価です。
なんとなく東から西に並べてみました。

アンティコ ジェノベーゼ

アンティコ ジェノベーゼ - バジリコのベーコンと小エビ、緑野菜のトローフィエ

お店の名前にジェノベーゼが入っているくらいジェノベーゼにはこだわりがあるお店です。リグーリア州の「アンティコ ジェノベーゼ」の "のれん分け" として千葉に開いたお店とのこと。
ジェノベーゼのパスタは、『トロフィエ』や『バヴェッティーネ』を選べます。このお店でのジェノベーゼの注文比率はかなり高く見えます。
ランチでもディナーでもジェノベーゼをオーダーできます。
濃厚度:★★★★★

トミーナ

トミーナ

築地市場内のイタリアンです。カウンター席のみで朝8時から14時半まで、火曜と木曜は17~20時も営業ということで注意が必要です。レギュラーメニューは『ジェノベーゼ バジリコのソース』。具がないタイプですがしっかりしたバジル香があり美味です。メニューはパスタとピッツァのみですが、本格的なイタリア料理と同等のパフォーマンスです。
濃厚度:★★★★☆

トラットリア コルディアーレ

トラットリア コルディアーレ

東京メトロ日比谷線または都営浅草線の人形町駅A3出口から徒歩1~2分です。
『手打ちトロフィエ ジェノベーゼソース』はペーストが多めで、スープっぽく見えます。手打ちトロフィエ(と言ってもトロフィエはだいたい手打ちだと思いますが)が結構しっかりしたモチモチ食感でおいしくペーストも美味です。(写真は取り分け後)
濃厚度:★★★☆☆

EATALY 日本橋三越

イータリー 日本橋店

日本橋三越(デパ地下)のイートインで食べられる本格的なジェノベーゼです。
『リングイネ・ペスト・ジェノベーゼ』はインゲン、じゃがいも、松の実のベーシックな具材で美味です。
場所的に落ち着きませんが、本格的ジェノベーゼがランチでいつでも味わえる貴重なお店です。
濃厚度:★★★★☆

イートインで勝負するジェノベーゼ

Taverna GUSTAVINO

Taverna GUSTAVINO

銀座1丁目で東京メトロ有楽町線の銀座1丁目駅からはすぐです。
写真は『夏季限定!冷製カッペリーニ 一度蒸して冷やした鶏むね肉 ジャガイモ 軽めに仕上げたジェノベーゼソースに絡めて』という長い名前のパスタ。
パスタは大きな皿に薄い緑色のジェノベーゼで軽めのせいかバジル香はほとんどしませんが、カッペリーニと具材の間に軽めのペーストジェノベーゼが絡み爽やかな印象で美味しいです。
濃厚度:★☆☆☆☆

イル ポネンティーノ

イル ポネンティーノ

たまに見かける「ジェノベーゼ」のリゾット。こちらの店にはパスタのジェノベーゼもありますが、写真のリゾットは『帆立貝とアスパラガスのリゾット ジェノベーゼ』。
バジル香は強くはありませんが、バジルと大き目で少し硬めのでゴロゴロしたカルナローリ米(=イタリア米)との相性は良く美味しいです。
濃厚度:★☆☆☆☆

RIGOLETTO WINE AND BAR

RIGOLETTO WINE AND BAR

東京駅丸の内口からすぐの新丸ビル7階にあるお店です。
ジェノベーゼはきれいなバジル香があり、バジルペーストもしっかりした緑色、具はミニトマトと刻んだ小えびで見た目も美しく、バジルペーストはしっかりパスタに絡んでおり、総合的に完成度の高いジェノベーゼです。ランチでもディナーでもオーダーでき、RIGOLETTO系列店でも同じ味を楽しめます。。
濃厚度:★★★★☆

セラフィーナ ニューヨーク 丸の内店

Serafina NEW YORK 丸の内店

丸の内パレスビル地下1階のお店です。ニューヨーク発イタリアンのジェノベーセは『パッパルデッレ・アル・ペスト・ディ・ポルトフィーノ』というメニュー。
ニューヨーク発ならではのアレンジ感があり、トスカーナの幅の広いパスタ「パッパルデッレ」に、ジャガイモとサヤインゲンが入ったクリーミーで濃厚なジェノベーセソースが絡んで美味です。
濃厚度:★★★★☆

ラ スフォリーナ

ラ スフォリーナ

六本木の新国立美術館近くの路地を入ったところにある隠れ家的なイタリアン・レストランです。『トロフィエ・アル・ペスト』=ジェノベーゼは、モチモチのトロフィエに濃厚なペーストジェノベーゼ、いんげん、松の実というシンプルな構成で美味しいジェノベーゼです。
濃厚度:★★★★★

アントニオ アトレ四谷店

アントニオ アトレ四谷店

南青山が本店で70年の歴史がある老舗の味を楽しめるお店です。イタリア各地の美味しいメニューが揃っており、ジェノベーゼ系メニューは、『フェットチーネ ジェノバ風バジリコソース』と珍しい『ニョッキ ジェノバ風バジリコソース』があります。綺麗な緑色で具材のないタイプ、バジル香が弱いもののフェットチーネとの相性は良く美味しいです。
濃厚度:★★★☆☆

イタリア酒場 Osteria Pinocchio

イタリア酒場 Osteria Pinocchio

JRや東京メトロの四ツ谷駅からは「しんみち通り」の終端をさらに新宿方向に進んだところにあります。
『ジェノベーゼ(トロフィエ』1,180円は、トロフィエがモチモチでバジルもしっかりしたペースト。具材もジャガイモといんげんのシンプル&基本的な具材の組み合わせで美味しいです。
濃厚度:★★★☆☆

トロフィエで勝負するジェノベーゼ

オストレア

オストレア 新宿住友ビル店

新宿住友ビルの三角広場にあるオイスターバー&ピッツェリアのランチです。
『牡蛎のジェノベーゼ』1,100円は、基本食材のインゲンとジャガイモに加え、まぁまぁなサイズの牡蛎が4個入っています。ペーストは濃厚ではないですがパスタも美味しくランチでサラダが付いて1,100円であれば十分納得できる内容です。
濃厚度:★★☆☆☆

オイスターで勝負するジェノベーゼ

イル フェリーチェ

イル フェリーチェ

東京メトロ有楽町線江戸川橋駅から近い地蔵通り商店街にあるイタリアンの店です。
『ジェノバ風じゃがいもとインゲンのバジルソース』は、「生パスタ」「ショートパスタ(ペンネ)」「乾麺(スパゲティ)」の3種類から選べます。本格的なバジルペーストでそこそこ濃くて美味しいです。また「じゃがいも」は「北あかり」で、サツマイモや栗のような甘みがあり美味しいです。
濃厚度:★★★★☆

ペンネで勝負するジェノベーゼ

イケブクロラベットラダオチアイ

イケブクロ ラ・ベットラ・ダ・オチアイ

西武百貨店池袋店8階レストラン街にあるお店です。落合シェフの系列店ということで、平日はわかりませんが休日はどの時間帯でも数名は待っています。
プリフィックスメニューが中心で、パスタは14種類。ジェノベーゼは『ジェノバ風バジルペースト スパゲッティ』というネーミングで、しっかりしたバジル香がある美味しいジェノベーゼです。
ランチでもディナーでもジェノベーゼをオーダーできます。
濃厚度:★★★★☆

ジョヴァンニ

ジョヴァンニ

JR中野駅北口から中野通りを1km弱北上したととろにあります。
『冷製スパゲッティ スルメイカ ジェノベーゼソース』は、見た目は濃い緑色で、冷製で皿も冷えていますがバジル香はあります。濃い目のペースト、スルメイカのしっかりした食感、冷たいパスタの面白い組み合わせで美味しいです。パスタにはヤリイカやアオリイカを使うことが多いですが敢えて食感のあるスルメイカを選んでいるのでしょう。
濃厚度:★★★★☆

Trattoria Azzurri

Trattoria Azzurri

JR武蔵野線・埼京線の武蔵浦和駅の武蔵野線のガード下に数軒ある店のうちの一つです。
『海老とズッキーニ、さいたま産バジリコのジェノベーゼ』は地元「さいたま産バジリコ」というだけあってバジル香がしっかりしています。多少ズッキーニが多めに見えますが松の実もパラパラ入っており本格的なジェノベーゼです。パスタは細目のリングイネ(バヴェッティーネかも)で適度にペーストが絡んで美味しいです。
濃厚度:★★★★☆

さいたま産のバジルで勝負するジェノベーゼ

アクイラ・ウォランス

アクイラ・ウォランス

ジェノベーゼが看板メニュー!
南房総、青木農園の有機バジルを100%使用。さすがにバジル香は素晴らしいです。パスタは少し太めの手打ちタイプでペーストが絡みます。
”こだわりバジル指向”ではトップクラスです。
濃厚度:★★★★☆

レオーネ・マルチアーノ

レオーネ・マルチアーノ

みなとみらいのグランドセントラルテラスにあるイタリアン。こちらにはグランドメニューに珍しい『コルツェッティ・ジェノベーゼ』があります。「コルツエッティ」はリグーリア州の円盤型ショートパスタ。木製の型で絵や家紋などをスタンプするパスタでこちらではシェフの顔のスタンプもあります。ソースは香りも強く濃厚なペーストジェノベーゼでとても美味しいです。(写真は取り分け後のハーフポーション)
濃厚度:★★★★★

トラットリア ダ・テレーサ

トラットリア ダ・テレーサ

横浜市緑区にあるリグーリア料理が食べられるお店です。『ジェノベーゼ』は、「シェフのイタリアでの師匠直伝バジルペーストを自家製ラザニエッテで」という解説。リグーリア仕込みの濃厚なバジルペーストとジェノベーゼでは珍しいラザニエッテの組合せは最高に美味で、ペーストと松の実以外の具材はのっていないシンプルなジェノベーゼです。
濃厚度:★★★★★

タベルナ ロンディーノ

タベルナ ロンディーノ

湘南稲村ケ崎にある外観が黄色のイタリアンレストランで30数年の歴史があるお店です。お天気が良ければテラス席で潮風を浴びながら食事ができます。
ジェノベーゼは定番メニューではありませんが、黒板メニューにあれば食べられます。この日はバジルが香る『魚介(アサリ)のジェノベーゼ』でした。
濃厚度:★★★☆☆

潮風を浴びながら湘南稲村ガ崎で勝負するジェノベーゼ

ラ ランテルナ ディ ジェノバ

ラ ランテルナ ディ ジェノバ

大阪・中崎町で女性イタリア人シェフが作る本場のジェノバ料理のお店です。『ジェノベーゼ』はもちろん『カッポン・マーグロ』などメニューは本格的なジェノバ(リグーリア)料理です。
『ジェノベーゼ』はいんげんとじゃがいもが入ったプレーンなタイプで、トレネッテとのベーシックな組合せ。リグーリアのワインもあるので、アッピナメントを楽しめます。
濃厚度:★★★★★

番外編(つけ麺):五ノ神製作所

つけ麺 五ノ神製作所

番外編:新宿にある海老系つけ麺の有名店「五ノ神製作所」には『エビトマトつけ麺』というメニューがあり、これにはバジル・ペーストが標準で添付されていますが、バジル狂としてはオプションの『バジル』を追加してまでもバジル風味を強くしたいと思うのであります。ジェノベーゼではありませんが、『ジェノベーゼつけ麺』と言ってもよいほどジェノベーゼに近いメニューです。
濃厚度:★★★★★

つけ麺 五ノ神製作所

『エビトマトつけ麺』小盛りの全景。右側に麺とパン、左につけ汁、後方にオプションの『バジル』。

つけ麺 五ノ神製作所

『エビトマトつけ麺』にオプションの『バジル』を追加した図。

『エビトマトつけ麺 』+『バジル』増量でバジル天国!

※本記事は、2021/12/30に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ