東京都内の美味しい羊料理10選

東京都内の美味しい羊料理10選

鳥料理、牛料理、豚料理、馬肉料理というジャンルは設定されているのに、何故か食べログにはジャンルとして設定されていない「羊料理」(ジンギスカンはありますけど…)。その独特の臭みから日本人には敬遠されやすいマトン・ラムですが、スパイス好き・羊肉好きな人間からすると何とも魅力的で美味しいお肉なのです。

更新日:2016/09/11 (2015/03/02作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる6345の口コミを参考にまとめました。

東京23区内で食べられる美味しい羊料理はこちら!

私が今までに食べて美味しいと思った羊料理をランキング形式で10位から1位までご紹介しております。
独特な臭みのある羊肉ですが香辛料との親和性が高いのが特長的。
上位にはスパイスやハーブで羊肉を昇華させた料理がランクイン!
ジンギスカンは食べログにジャンルとして設定されているので除外(というか都内で美味しい!と他人に勧めたいと思えるほどのジンギスカンに未だ出会えず)。

【第10位】ポテトサラダ(ふう)

いきなり変化球から入ってみました。
東京の大衆酒場では定番の酒肴となっているポテトサラダ(略してポテサラ)。こちら「ふう」のポテサラは羊肉入りという凄く個性的なポテサラ。
マヨネーズの効いたマッシュポテトの中に角切りポテトと羊肉が入っているのですが、不思議と羊のクセや臭みが抑えられていてポテサラと合っています。
店主は日本人の女性シェフですが羊料理を日本人女性ならではのセンスでアレンジ。タイ料理のグリーンカレーにラム肉を合わせたりと、羊好きなら一度は訪れたい居酒屋です。

ご紹介したポテトサラダ以外にも、日本人女性ならではのセンスで作る羊料理が色々と揃っています

【第9位】羊肉串(四季海岸)

中華料理店の中でも東北料理を得意とするお店では定番と言える羊肉串。羊肉を一口サイズにカットして鉄串に打ち、唐辛子とホールのクミンで塗すのが定番。お店によって延辺風、新疆風と楽しめます。
こちら池袋の「四季海岸」は在日中国人で大繁盛している現地色の強い人気店。ジューシーで美味しい羊肉串を1串90円と安く楽しめます。味とCPを考慮すれば同店の羊肉串が今のところNo.1です。

クミンと唐辛子は羊との相性バッチリですね

【第8位】チャンスン・マフ(ウランバートル)

外モンゴル料理の豪快かつシンプルな羊料理はいかがでしょうか。
こちらチャンスン・マフは大腿骨、アバラなどマトンの様々な部位を塩煮込みにしています。薄味ながら塩味が付いているのでそのまま食べて美味しいですし、醤油ダレ、ネギ塩ダレ、きゅうりのキューちゃんと3種類の味変アイテムも添えられています。
赤身肉も脂身も美味しく、残った骨のゼラチンをこそげ取るとまるで豚足のよう。スパイス感は無いのですが臭み少なく、マトンは塩で煮込むだけでも良いのかも。

マトンは直球勝負でも美味しい!

【第7位】羊の足の丸焼き(聚福楼)

羊好きフードファイターには天国と言えるかも知れません。
羊の足の丸焼き(前足)、羊の足の丸焼き(後足)、羊の背中の焼き物と3種類の肉塊を楽しめる池袋の「聚福楼」。他にも羊の睾丸や腎臓といったマニアックな部位もあります。
こちらの羊肉には下味が少し付いていますが、唐辛子とクミンで食べるのが基本。中国の東北料理では定番の組み合わせですね。

羊の足の丸焼き(前足)は「丸焼き」では時間がかかり過ぎるので焼きやすいようカットされます。
大皿にてんこ盛り!
凄いボリュームでした!!

【第6位】ラーン(シディークパレス 麻布十番店)

こちら要予約メニューのスティームロースト・ラーン。骨付きのラム腿肉3kgを一本丸ごと蒸焼きにしたものです。
スパイスで味付けされているのでそのまま食べても美味しいです。口の中で肉の繊維がホロホロほぐれてジューシーかつスパイシー。味変アイテムにホットケチャップとミントチャトゥニも用意されています。

ケチャップなんてチープに思えたのですが、これが意外と合うのだから驚きです!
バンズに挟んでバーガーにしたくなりました。最強のラムバーガーになるかも知れません!?

聚福楼の丸焼きとラーンは下のまとめでもご紹介しております

【第5位】仔羊の岩塩包み焼き(北島亭)

フレンチの名店「北島亭」のスペシャリテとして有名な仔羊の岩塩包み焼き。お店にアラカルトメニューは無くコースのみの受付のようですが、コースのメインにリクエスト可能でした。
棒状の仔羊肉をクレピーヌ(網脂)で巻き、岩塩で包んで焼き上げたようです。タイム、セージ、ローズマリーなどハーブの香りが立ち込めて食欲をそそります。

お皿に盛り付けられて。
「火入れの北島」と言われるだけあってミディアムレアーな火入れ。少し血が滴るぐらい生肉感が残っていて肉の断面の色合いが素晴らしいですね!
口にすると肉質のやわらかさにウットリします。赤身メインの部位ですが旨味もバッチリ。

カブリというアバラ骨の山盛りも別皿で提供されました。
スジっぽく脂身ばかりの部位なのですが、赤身肉とはまた違ったワイルドな食べ応えを楽しめます。
脂からハーブでも消せない羊臭さを感じますが、羊好きならむしろこの臭いに興奮!?

【第4位】ラムチョップ(ブルガズ アダ)

オスマン宮廷料理の羊には驚かされました。「世界三大料理」とも言われるトルコ料理ですが、その真髄を味わえる宮廷料理のお店は希少。
こちら1万円近いコースのメインでチョイスしたラムチョップ。ケキッキというタイムのようなトルコの自生ハーブなど、色々なスパイスとハーブでマリネされた骨付きラム肉。
中心がほんのり温かいぐらいのレアーに焼き上げています。オスマン宮廷料理の鮮烈なハーブ使いとレアーな火入れがラムを高い次元へと昇華!

世界三大料理の面目躍如!?

【第3位】マトンビリヤニ(アーンドラ・キッチン)

ヨーグルトでマリネした骨付き羊肉とバスマティライス、スパイスなどをビリヤニ用の鍋で蒸し上げた「本物の」ビリヤニ。
あまりに手間がかかるので土曜日ディナータイムの限定メニューとなっています。
パラパラのバスマティライス、ヨーグルトの酸味と爽快さ、ゴロゴロ入ったホールスパイスのスパイス感、そしてビリヤニ全体から感じる羊肉の旨味!骨付きのマトンも米の中に隠れています。
邪道かも知れませんがトウガラシマトン(カレー)をかけて食べるのも好きです。

【第2位】マトン・ヴェプドゥ(アーンドラ銀座本店)

南インドの巨匠ラマナイヤが君臨する「アーンドラ・ダイニング」。彼のインド料理のスパイス使いはもう神の域。
マトン・ヴェプドゥはマトンのドライカレーのような料理。濃厚な味付けとスパイス使い、火を吹くような辛さがマトンを最高の料理に変化させます!

他にもアーンドラ・コーディ・クーラ(カレー)など巨匠のスパイス使いが光るカレーも美味しいです。羊好きでスパイス好きな人間にとってラマナイヤはもっとも神に近い男かも知れません。
ただベジタリアンの多いインド人は火入れが日本人より強めの傾向。巨匠と言えど火入れだけはインド人仕様なので1位はラマナイヤの薫陶を受けた日本人に…。

【第1位】シークカバブ(カマルプール)

ダバインディア(ラマナイヤがオープン当初から携わった日本のインド料理の最高峰)の元マネージャー北村シェフがオーナーとして指揮を執る「カマルプール」。
こちらのシークカバブ(羊のミンチを棒状に成型したもの)今まで食べた羊料理のなかで一番感動しました!
一般的にはパサパサになるまで火が通るシークカバブですが、同店のシークカバブは官能的なまでにレアーな焼き上がりで驚愕!!
北島亭やブルガズ アダの「ハーブと火入れで昇華させたラム」と方向性は似ているのですが、スパイスと火入れで羊はここまで美味しくなります。
高級店でコースしか選べない北島亭やブルガズ アダと異なり庶民的な値段なのも嬉しいところ。

「王様のラム」と「ラム肉のクミン焼き」のラムミックス。見た目の白いほうがカルダモンの効いた王様のラムです。
レアーな火入れとスパイスがラム肉の美味しさを最大限に昇華させます!
スパイス使いが上手なインド人も火入れは苦手なことが多いので、このスパイスと火入れの組み合わせの妙は日本人オーナーならではの発想かも知れませんね。

ラムチョップは骨周りならではの、羊の濃厚な旨味を楽しめます!

修業先のダバインディアに比べるとカレーは日本人向けにアレンジされている印象。そのためインドカレーのマニアにはカマルプールのカレーが不評なことも多いのですが、インド料理初心者の私は美味しいと思いました。
こちらのラムミントカレーで羊のカレー、インドカレーの世界に入門してはいかが?

インド料理店ならではのスパイス使いと日本人オーナーならではの火入れの妙の融合!

「孤独のグルメ Season4」:テレビ東京

東京都江東区木場のチーズクルチャとラムミントカレー

カマルプールは孤独のグルメにも登場しました。
俳優さんより北村シェフご本人のほうがイケメン!

※本記事は、2016/09/11に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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