４度目の予約でやっと行けたら・・・貸し切りだった♪♬♪♫ ♬♪♫ : L'Astre

昨年から３度ほど当日予約を入れるも、いつも満席で中々行けなかったフレンチですが、
今年、４度目の予約でやっと明くる日の予約が通りました。
場所は京都の精華町にある京阪奈学研都市近くの住宅街の一軒家です。
ランチは前半１１時３０分組と１３時３０分組みに分かれる２部構成だったので、
前半組を希望し、苦手食材は牛蒡と言ってお願いしました。
電話の対応も丁寧で、好い雰囲気で出かけました！
お店の駐車場は店前に３台、店裏に４台ありますが、
時間に店裏に止め、お店の正面へ向いました。
落ち着いた一軒家レストランで、ランチメニューはワンコース（4,200円）のみの設定です。
料理内容は当日店前のメニュー看板で確認してからドアを開けました。
「お待ち申し上げていました」と金のソムリエバッチを着けた黒服の若いソムリエさんが
丁重に挨拶をしてから、コートを預かってくれ、席まで案内してくれました。
梁を見せるデザインの店内はカジュアルな雰囲気の中にも凛とした雰囲気が漂い、
全てがテーブル席で、カウンター席が無い作りなのでより高級感を感じます。
静まり返った店内には微かにBGMが流れ、たまたま本日のランチ予約は私一人で、
何故か珍しく貸切状態になったので、ゆっくりとお食事をお楽しみ下さいとの説明を受けました。
あら～！これは好い様な気まずい様な状態ですが、のんびりと行きますか！
行きなりバターナイフが変わっていたので訊ねると、クチポール製で、面白いので使っている様です。
テーブルのアミューズ用のフォーク以外のカトラリーはテーブルの引き出しに入っていて、
epiceやセンプリチェのパターンと同じでした。
それではスタートです！
■アミューズ・ブーシュ　豚のプチコロッケ・マッシュポテトソース
小さな角砂糖ほどの大きさのコロッケですが、植木鉢の様な作りでした。
一口で食べれますが、間違いなくコロッケの味のするアミューズでした。
可愛く作るのは面倒ながら、シェフの趣味も分る一品でした。
■前菜・剣先イカ＆生ホタテのサラダ・カリフラワーのピュレとあさりのジュレ
前菜かサラダか少し分り難い内容ですが、カリフラワーのピュレの上にイカとホタテがあり、
根菜と葉野采が透き通ったあさりのジュレと共に上から乗ってました。
色目は綺麗ですが、あまりインパクトを感じない海鮮風サラダなので、
セルフィーユ、セルバチカやデール等のハーブを少し混ぜるだけでも好いので、
香りの刺激が欲しい一品でした。
■パン＆バター
パンは木津の.レガル を使用していて、とても美味しく頂きました。
お替りもレガルのバケットで、文句なしの旨さでした。
バターは無塩バターと自家製海草バターでこちらも美味しく頂きましたが、
４千円越えのランチならエシレでなくても発酵バターがあれば嬉しいです！
■エビイモのポタージュ　キノコのカプチーノ仕立て
季節柄、エビイモのポタージュは、さほどネットリ感も無くて頂き易いスープでした。
キノコの香りの付いたカプチーノで、スープのジロール茸の香りが飛びましたが、
美味しいポタージュでした。
小さなサンドも付いていて、面白い嗜好のスープでした。
■魚料理・連子鯛とカブのフォンダン軽い甲殻類のソース
トロトロに煮込まれた蕪の上に連子鯛のポワレが乗り、海老のフリットと桜海老の煎餅が飾りでした。
ソースはオマールのアメリケーヌでしたが、薄目なので蕪と混ざり、中途半端なソースになりました。
鯛自体はふんわりとして美味しく、フリットや海老煎餅はインパクトのある味で分り易いのですが、
トータルのまとめとすると、もっとクリーミーで、濃い目のアメリケーヌソース仕上げの方が好かったです。
■骨付き仔牛のハーブの香るバター焼き
骨付きのラムチョップは良くありますが仔牛の骨付きは珍しいです。
長い時間、低温調理された仔牛は柔らかくて美味しく、
緑のジュノベーゼはどうかと思いましたが、思いの他バジルの香りは少なくて好かったです。
仔牛肉はあまり赤くなく、微かにピンクで肉汁も多くて美味しく頂きましたが、
骨は飾り用に外されていて、骨付きでは無いのが残念でした！
尚、ナイフは良く切れるエテルナム製を使いました。
■デザート・黒胡椒のきいた焼き立てチョコレートとココナッツのシャーベット添え
オーブンで焼かれた熱々のチョコレートケーキでしたが、
切るとチョコレートが流れるフォンダンショコラでないのは残念でした。
ココナッツのシャーベットはココナッツ風味のアイスクリームでアーモンドスライスがアクセントでした。
熱いチョコレートケーキと冷たいアイスは一緒に頂くと美味しいですが、
マシンで淹れられたクレマー立つホットコーヒーは普通に美味しく頂きました。
出来ればフレッシュフルーツ等も付いているとベターですが、
４千円越えコースのデザートとすると若干寂しい内容ではありました。
プチ・フールがドリンクに付けば不思議と良く見えるのですが、
難しいのでしょうね！

全体にはオーソドックスな正統派のフレンチで美味しかったのですが、
白いお皿のデザイン的な見た目と、もう少しインパクトのある香りや味があれば好かったと思いました！
ランチながら、４千円を越えれば、もう少し高級食材も散りばめてくれると嬉しいです！
アミューズの上にキャビアを数個、ポタージュにはトリフスライス数枚、
小さな仔牛の上には小さなフォアグラでロッシーニ風にするだけで、
急に高級なランチに変身出来るのですが、少しCPが気になりました！
これから益々伸びて行く新しい街のフレンチなので、是非とも頑張って下さい！
親切なソムリエさんは好いギャルソンでもありました！
美味しかったです！ご馳走様でした！