高級感とカジュアルの狭間でいただく生パスタ : 石焼生パスタ 蔵之助

いつも行列必至の蔵之助さんですが、３月の日曜日の11時半頃にこちらの近くを通ることがあったので、
家内と一緒に行ってみたところ、まだ半分くらいのお客さんですんなりと席に着くことができました。
少し早めに訪れれば、ストレスなくランチを楽しめるんですね。

私はシンプルペペロンチーノに生ベーコンと彩り野菜を加えたもの1,591円を注文。
もっちりとした生パスタはスープの味を吸い込んで、乾麺とは異なる味の深さを楽しめます。
生ベーコンの弾力感と滲み出てくる肉汁は生パスタを極上の味に昇華させているかのようです。
そもそもペペロンチーノ好きの私ですが、蔵之助さんのはかなり美味いパスタでした。

家内は辛子明太子とやりいかの韓国海苔風味ペペロンチーノ1,510円をいただきました。
こちらも家内の評価は上々。
こちらのパスタは石焼きのプレートで提供されるので、食べ終えるまで熱々状態が維持されるのもいいですね。
これも蔵之助さんの特徴のひとつです。
店員の皆さんも気持ちのよい接客をされており、サービスの喜びを感じておられるようでもありました。
ただ、ランチとしていただくには、ちょっとお値段は高いかな。
しかも今どき現金のみなのも、利便性がよくないような…。
Ｔポイントは導入されているんですが、それにはあまり魅力は感じないんですよね。

高級感とカジュアルの狭間でいただく生パスタ。
やっぱり美味しかったです。
ごちそうさまでした。

【2014年12月14日　再訪】

夏に初めて訪れた蔵之助さんでしたが、しばらくご無沙汰となってしまっていました。
赤穂浪士討ち入りのこの日、縁あって蔵之助さんに再訪となりました。
今回は夜の部での利用です。

今回も家族で利用しましたので、いろいろとメニューを選べましたが、
私がいただいたのは、シンプルペペロンチーノ。
もっちりとした生パスタを素直に味わえるメニューだと思いました。
具材はフレーク状のベーコンのようなものだけですが、
オリーブオイルと生パスタの相性の良さを感じることができました。

家族と一緒にいただいたのは石焼アヒージョ。
牛スジ煮込みと茄子のカレー味のものと、
タコときのこの定番アヒージョの２種類をいただきました。
これは石焼きプレートの良さを活かした料理ですね。
とくにカレー味のアヒージョは初めて口にした味でしたが、極めて美味です！
一緒にフォカッチャを注文して、このカレー味のアヒージョに浸して食べると
もはやカレーパンの如き味です。
石焼プレートにこべりついたおこげをこそげとって食べてみると、
それはカレーもんじゃのような味が…。
アヒージョのカレー味なんて本流ではないかもしれませんが
美味いもんは美味いですね。

そんなわけで、２度目の蔵之助さんも大変満足できる食事をさせていただきました。
ちなみに、前回、昼の部に利用して大混雑だったのと比べると
夜の部はさほど混んでいないようです。
夜の部を予約してから行くというのが、一番手堅い利用法でしょうね。

ごちそうさまでした。


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【2014年7月20日】

桂エリアには私が好きな生パスタのお店が
バンビーナ（具だくさん！）、鎌倉パスタ（焼きたてパン食べ放題！）とありますが、
またひとつこちらのお店が加わりました。
こちらのお店は生パスタを使用されているのに加え、
石焼きプレートを使用した料理の提供をされています。
日曜日の正午前、家内と一緒に行ってまいりました。

場所は物集女街道の交差点の南西角。
シックな木張りの建物で、店内も天井の高い町家風です。
テーブル席と堀ごたつ式の座敷とが混在しており、かなりの席数です。

こちらのお店では料理の注文の仕方に特長があります。
各テーブルにiPadが置いてあり、それで料理の説明やビジュアルを確認して
そのままiPadでオーダーします。
今どきのオーダーシステムだなと感心しますが、
きっとあと数年もすれば、こういうオーダーがスタンダードになるんでしょうね。
私の場合、どれもこれも美味しそうに見えてしまって、
注文決定まで長考になってしまいました（笑）。
ちなみに、こういうＩＴツールが苦手な方は、店員さんを呼んで注文することもできます。

さて、私がいただいたのは蔵之助名物と銘打たれているカルボナーラ1,380円（税別）。
トッピングにはスクランブルエッグと半熟玉子のいずれかを選べますが、
私は半熟玉子を選択しました。

10分ほど待って、料理が到着。
石焼きプレートに生パスタと溢れんばかりのホワイトソースが入って運ばれてきた時は、
沸騰状態といっていいくらいグツグツと煮立っています。
これは猫舌の方にはつらいでしょうが、
アツアツ状態が長く維持されるという点で私にはうれしい提案です。

ただ、ここで気をつけなければならないのは、
運ばれてきたこのグツグツ状態を熱いからといって
そのまま放置してはいけないということ。
とりわけカルボナーラのような料理は、すぐに丁寧にかき混ぜないと、
せっかくの生パスタは焦げ付いていしまうし、
トッピングの半熟玉子はソースやパスタに馴染む前に
卵焼きになってしまいます。
このことにすぐに気がついたので私の場合、最悪の事態は脱しましたが…。
このことを理解しておかないと、せっかくの石焼きプレートのメリットを
生かしきれないと思われますので、ご注意を。

さて、肝心の味のほうですが、これはかなり美味しかったです。
最初はソースがたっぷり入っていますが、石焼きの熱でどんどん煮詰まっていき、
最終的にはちょうどよい濃厚さになります。
その味わいの変化を楽しめる点でも、おもしろいです。
塩加減も強すぎず、煮詰まったからといってその印象が崩れることもありません。
カルボナーラにしてはかなり味はまろやかで、
私はもう少し胡椒が効いていたほうが好きです。
そのことに途中で気がついて、店員さんに胡椒を持ってきてもらい、
ガリガリとミルで引きながら加えてみたところ、うん、さらに美味しくなりました。

生パスタそのものもプリッとして美味しかったです。
石焼きプレートで煮詰まって、せっかくの生パスタが伸びてしまうかなと案じていましたが、
全く問題ありませんでした。
パスタ自体にスープの味もしっかり染み込んでいます。
生パスタでありながらこんなに加熱し続けてもシャキッとしているのは不思議なくらいでしたが、
結局のところ、生パスタのいいところが全面に出ているように感じました。
角切りされている特製生ベーコンも焦げ目を入れずに出されており、
ベーコンの旨みが生きています。
私はもっと塩味が効いているほうが好きですが、
こちらのお店のベーコンがかなり上品な仕上がりになっていることにはちがいありません。

そんなわけで、私のいただいたカルボナーラ。
上述の通り、食べ方さえ間違えなければ、
かなり美味しいカルボナーラとしていただけます。
家内は牛スジ肉の特製濃厚ミートソース1,280円をいただき、
少しだけ味見をさせてもらいましたが、これもじつに美味しいソースでした。
トマトの酸味がちゃんと残っていながら、牛スジの旨みがよく引き出されています。
トマトをあまり好まない私が次回はトマトソースをチョイスしてみようかと思うのですから、
かなりいいお味だったと記憶しました。
家内曰く、牛スジそのものも柔らかく、口の中で心地よくほどけるものでした。

パスタと一緒に石焼きミニパン３種盛り合わせ140円と
デニッシュサラダ140円もいただきました。
石焼きミニパンはアップルデニッシュ、フォカッチャ、ゴマパンの３種。
パスタがあの状態で出てきただけに、
パンのほうも焼きたてアツアツが出てくるのかと勝手に思っていましたが、
こちらのほうは普通の美味しいパンって感じでした。
デニッシュサラダは小さなシーザーサラダ。
料理のバランスを考えると、これは注文しておいたほうがいいでしょうね。

場所としては京都市内の中心部から大きく離れているので、
大人気店に育っていくには時間がかかるかもしれませんが、
その近くに住む者としては、石焼きプレートのように
人気沸騰しすぎない程度の繁盛ぶりがちょうどいいですね。
駐車場も完備されていますが、客席とのバランスを考えるとちょっと少なめかな。
以前に駐車スペースがなかったために入店を断念したこともあるので、
座席の確保より、駐車場の確保のほうが大変かもしれません。

たいへん美味しかったです。
ごちそうさまでした。