四国焼肉定食の西の横綱だね。アハハハハッ！ : 天下茶屋

◼︎ 基本情報
□ 地域：高知県＞四万十川流域・足摺岬
□ ジャンル：定食・食堂
□ 食べログでの評価
(2016/06/20)★3.23/9口コミ［4位/64軒］

◼︎ ディテール
高知県宿毛市の工業団地駅が最寄駅となる焼肉屋だよ。

東宿毛にあるハンバーガーショップ「キリンハウス」と並び、宿毛のソウルフードと言われるのが、こちらの焼肉だそう。
メニューも実にシンプルで、フードは牛肉or豚肉とライスの大・中・小のみだね。

この店、自動車利用者にとっては難なく行けるのだが、公共交通機関利用者にとってはハードルの高い店だよ。
土佐くろしお鉄道の工業団地駅や平田駅から歩くのは容易いが、電車の本数が恐ろしく少ない上、観光客にとっては、徒歩圏内に寄るべきところがないんだよね。

当方、宿毛駅からレンタサイクルで行ったが、観光案内所のお嬢さんの話では、あまり一般的な距離ではないそうだ。
レンタカーを借りるか、キリンハウスに行くのが無難かもしれないね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：平日13時頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：店内7割程度［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.5/ 丁度良いタレが旨い
□ サービス：★3.0/ 食堂なりのサービス
□ 雰囲気　：★3.0/ 一般的な鉄板焼き屋だが、スペース大
□ コスパ　：★3.5/ 内容を考えれば◎
□ 総合　　：★3.6/ 西の天下茶屋、東ののなみと称したい
(3.40)

□ オススメ：牛肉(648円)＋ライス中(216円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

［2016/06］
□ 牛肉(648円)
□ ライス中(216円)

徳島県海部の鉄板焼き屋「のなみ」でのライスのサイズミスの教訓を生かし、今回は中としたよ。
日々成長ですなあ。アハハハハッ！

すりきり一杯の丼飯に、味噌汁と瓜の漬物とタレ、そして、熱い鉄板の上に炒めた牛肉・にら・もやしが提供されるよ。

肉自体はその辺りで売ってそうな何の変哲もないものだが、このタレがスゴイね。
何がスゴイって、ほんと丁度良い甘さと辛さと塩気で、何の変哲のない肉野菜炒めを絶品に変えるのよ。
徳島県海部で食べたかしわ焼きもタレが美味かったが、タレ単体で見ると、味濃いめなあちらよりもこちらの方が上に感じるね。
もっとも、あちらには自家製一味唐辛子「のなみ一味」があるから、最終的には甲乙付けがたいのだが…

もとい、まるでタレを馴染ませた肉野菜炒めを乗っけて欲しいとばかりに、平らに整地されたライスの上に乗せて食べると、「焼肉と言ったら白い飯だろうが」という井之頭五郎氏の意見には激しく賛成だよ。

これは足を伸ばした甲斐がありましたね。

◼︎ サービス
地方の食堂という感じがぴったりくるよ。
麦茶がボトルで提供されるのは、自転車で来た者にはありがたいね。

◼︎ 雰囲気
目の前に鉄板がある一般的なお好み焼き屋スタイルだね。
ファブリーズは忘れずに。

◼︎ CP
内容を考えれば満足だよ。

◼︎ 総合
奇しくも、高知県の東端と西端の町で、似て非なる焼肉定食に遭おうとは、なんたる偶然だろうね。
そして、それらは甲乙付けがたいほど、旨いと来ているんだから驚きだよ。
いずれも、タレはしっかり作り込んでいるが、余計なことをせず、シンプルに仕上げているのがいいところだね。

そういえば、豊後水道を挟んだ対岸、大分に余計なことばかりして、天下を逃した戦国大名がいたよ。
大友義鎮(宗麟)という名で知られるキリシタン大名だね。

父・義鑑の手腕もあり、背後にある山口の大内氏とは和睦を結び、九州に覇を唱えていた大友家だったが、義鎮はその父を謀殺して家督を手に入れるんだよ。
ところが、大内氏が毛利氏に敗れると、中途半端に介入し、山口大内氏に送った弟には援軍を送らず見殺しにして、易々と背後に敵を作ったと思えば、いきなりキリシタンに改宗。
そして、家臣団の離反をまねき、遂には中途半端に家督を譲った結果、息子・義統との関係も悪化させ、家中にも敵を作ってしまう。
余計なことばかりして、自ら内憂外患の原因を作り出し、龍造寺家や島津家には惨敗続きと何をやらせてもダメな大名だったね。

もし、背後が安心なうちに、大友氏が九州制圧に乗り出していたら…
歴史に「もし」はないが、その後の歴史は変わっていたろうね。

余計なことはしないシンプルゆえの良さ…
それが大分から海を渡った宿毛の天下茶屋にあろうとは義鎮も気がつかなかったろうね。
当時はフェリーもないし。アハハハハッ！