高知に着いたら、まずはカツオのタタキでしょう！　仏手柑や土佐酢の魅力も教えてくれた、技アリの居酒屋。 : かもん亭

［高知市］
2015/10/30（金）
繁華街・はりまや町の居酒屋。

ついに高知県に上陸！　47都道府県の制覇を達成することができた(^o^)
今夜はカツオのタタキと、土佐の日本酒で乾杯といきたい。

今夜の目的地「かもん亭」は、駅前の大通りから一本東に入った通りにある。
蓮池町通の電停が最寄り。はりまや橋から北へ徒歩5分、JR高知駅から南へ徒歩9分。

火曜定休。
深夜1時までの営業なので、私のような前泊派（旅行初日は夜到着）としては特に嬉しい。

最初に靴を脱いで上がる。
カウンターを含め、全席が掘りごたつのようになっており、足が伸ばせる。

カウンター8席、4人掛けテーブル×2卓。
禁煙かどうか不明だが、灰皿は置かれていない。
BGM代わりにテレビが流れる。

金曜の夜、私の隣をのぞいて満席。予約無しに入れたのはラッキーだった。
女性客がとても多く、カウンターは私以外みな女性客！
奥で仕事する若い大将、ホールの女性2名で切り盛り。

カウンター上には、大鉢に入ってお惣菜が並ぶ。
仏手柑・直七（柑橘）・レモン・トマト・れんこん・椎茸などの食材も並ぶ。

メニューは黒板に書かれている。
〔海鮮〕カツオタタキ、宇佐サバ刺身、宇佐ウルメのバッテラ、ハモ棒すし、カツオはらんぼ、須崎地ガキ
　　　　須崎ケンサキイカ、室戸金目鯛の煮付け、四万十川海老の唐揚げ、四万十ゴリの唐揚げ、クエ唐揚げ
〔肉類〕土佐あかうしわら焼き、はちきん地鶏塩焼き
〔ほか〕大将自家製ホウバみそ焼き、三原村の玉子かけごはん、高知農業自家製ハムサラダ、とうふ

大将は「土佐酒アドバイザー」認定者。
土佐地酒の品揃えは 10種類あり、旅行者にはとっては十分なラインナップ。
お酒については価格表示なし（決して高くはない）。

かつおのたたきや、火を使う料理は時間が掛かるので、
まずはカウンター上のお惣菜を一品いただくのが良いと思う。

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■土佐地酒・西岡酒造「久礼」、お通し
39と書かれた大きめの猪口にて。「サンキュー」という意味かな？
華やかに広がる酸味と、微かに炭酸を感じる爽快な日本酒。

お通しは、甘辛く煮つけたカツオ団子。
つくねのようなもので、噛めば噛むほど味が出る(^-^)

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■さつまいもの仏手柑煮
すぐに出てくるお惣菜。
レモン風味が爽やか！　…と思ったら、後から効いたら仏手柑（ぶしゅかん）だという。
レーズンのような風味あり。
甘酸っぱくて、後味良く仕上げてある。

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■土佐地酒「酔鯨」高育54号・純米吟醸
高知県産の酒米「吟の夢」と、高知の酵母を使った地酒。
名前がいかにも、高知らしいよね。
オーソドックスな美味しさ。

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■カツオ塩タタキ（￥950）
戻り鰹は8～9月、初鰹は4～5月が旬。でも、今の時期（10月末）でも食べられる。
中は美しいルビー色。生感あり。
造ったばかりの、ほの温かい状態でいただく。

表面を炙った香ばしさ。
ニンニク・わさび・塩・仏手柑でシンプルにいただく。
ニンニクはピリッと辛くて風味高く、わさびは甘さがあってよく効くもの。
仏手柑は果汁たっぷりで、搾り甲斐がある(^-^)

大根ツマの代わりに、トマトやキュウリを使っているのも高知らしい工夫。
全部綺麗に食べられる。

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■須崎うつぼの唐揚げ（￥850）
高知でよく食べられる「うつぼ」。
ダイビングではお馴染み、顔は恐いが、淡泊な味わいの魚である。

紅色の葉を背景とした盛りつけも美しい。
一味唐辛子をブレンドした塩でいただく。
ゆたかなゼラチン質、本当に「ゼラチン感」がすごい！
ちょっと小骨があるので、注意して。

うつぼと共に盛られているのは、さつまいもの天ぷら。
これがすっごく甘い。普通のさつまいもとは違う。
さすが高知、野菜も一味違う！

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■椎茸あみ焼き（￥650）
目の前にでっかい椎茸！　これは高知産かな？
思わず、あみ焼きで注文。

出てきた椎茸は、期待以上にジューシーで、食べ応えあり。
これも仏手柑をたっぷり搾って！

添えられた「土佐酢」につけて食べると、これがまたおいしい。
甘みとまろやかな酸味、素晴らしいバランス。

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■仏手柑サワー
高知を代表する柑橘・仏手柑の果汁でつくる爽快サワー。

カウンター上の籠に、仏手柑と思われる柑橘が盛られている。
緑色で丸い柑橘、茶色のひび割れが入るが、見た目にそれほど特徴はない。
夏から出回るが、今はほど良く熟し、塩と合わせて料理に使うのにも適しているとか。

皮を削ると爽やかな香気、言葉で表現するのは難しいが、
晴れた日の空のような、クリアな香り。

大将のご厚意で、果汁をテイスティングさせていただいた。
味は思ったより甘い。酸味がまろやか。
ライムやレモンのような尖った酸味は無い。
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お会計￥4900。クレジットカード利用不可。

帰り際には一組一組、大将のお見送りがある。
料理が美味しいのはもちろんのこと、温かい心の通う良い店である。