川崎駅近辺幸区側でおすすめのイタリアン : トラットリア・レ・サルデ

ずーーっと行ってみたかったイタリアンレストランです。

このお店を知ったきっかけは、エイムック「川崎本」。
出版が２０１２年だから…行きたいと思ってから２年経ち、ついに訪れることが出来ました。

なかなか行けなかった理由…それはやはり子育て中だったことが大きい。
うちの子どもは麺類、中でもパスタが苦手なので、
イタリアンでもピッツァの扱いがなさそうなこちらには伺えなかった…。

また、なぜか、私が川崎駅近辺に来るときは、圧倒的に月曜日が多いということ。
月曜定休なんですよね。

…で、先日、珍しく火曜日に川崎駅に行く用事があったので寄ってみたら、
扉が開いているのに、店内が暗い。
そーっと入ったら、中にいる方に
「ランチはおやすみでーす☆」
と、席に腰かけたまま、エントランスまで出てくることもなく、カジュアルに言われました。
（申し訳ございません。火曜日はランチは休業させていただいておりますとか、もうちょっと丁寧な言い回しはできないのか！）
…と心の中で思いながら、そのときはいむらさんに行きました。

そしてついに！定休日でない日にランチに伺うことが出来ました！

１１時半のランチ開始時間を狙いたかったのですが、
午前中の用事が押してしまい、お店についたのは１２時過ぎ…。
店の前には、子乗せ自転車がいくつか駐輪されていて、
やばっ！入れないかも！？と思ったけど、
店内は４～５割の入りでした。

確かに、ラゾーナからちょっと離れてはいるけれど、
１２時過ぎて、席が半分も埋まっていないってのは、寂しいですね。

-----

この日は
１．ゴルゴンゾーラ　９００円
２．ポモドーロ　エ　モッツァレラ　１０００円
３．アル　サルモーネ　１２００円
でした。

チーズ系のものも好きなのですが、
カロリーを考えて、

◆Pomodoro e mozzarela

を選択。

◇ミニサラダ　
ミニというほど小さいわけでもないけれど、
ボリュームがあるというほどでもない。
葉野菜中心で、ミニトマトが１／２個、その他いちょう切りの根菜が数枚。
バルサミコ酢が入ったドレッシングかな。
ほんのりフェンネルのような風味が漂います。

◇シチリアパン

スライスされたパン一切れ。
見た目ちょっと寂しいです。
味も、まぁ、独特…。
フランス系のパンとは違う、バター風味のないシンプルな味がします。
シチリアのパンの特徴がなんなのかわかりませんが。

◆グラスワイン（白）

メニューにはありませんが…「昼飲みできます」と書いてあったので
グラスワインをお願いしました。
グラスは、ワイングラスではなく、水が入っているのと同じようなコップで出てきます。
こういうコップでワインを飲むのは、相当久しぶり。
白ワインは甘めでフルーティー。モスカート系の味わいです。

メニューにはありませんが…、「その日のおつまみなど、スタッフまでどうぞ」と書いてあったので
つまみを聞いてみると、

サラミとハムの盛り合わせ
カポナータ
あさりとムール貝の白ワイン蒸し

なら用意が出来るとのこと。
魚介好きとしては、ここは迷わず、

◆あさりとムール貝の白ワイン蒸し

…でも、食べきれる？と不安になって聞いてみたら、
半量にしてくれました。

これで半量！？と思うようなボリュームのあっつあつのものを
イタリア人と思われる店員の方が持ってきてくださいました。

見た目のボリュームはすごいですが、貝類ですから、中身はそんなにないんですよね。

ひっさびさにムール貝をいただきました。
ムール貝、大好きなんです～！
身の大きさは、大小いろいろありましたが、大きいものはぷるっぷるでした。

この手のピアットって、にんにくの味が強かったり、塩味がきつかったりするのですが
薄味が好みの私でも、若干物足りないくらいの味付けの薄さで、それが好印象でしたね。

◇ポモドーロ　エ　モッツアレラ

魚介を食べ終わった後に、パスタが登場。

こちらも、久々の「スパゲッティ」です。
パスタ…久しぶりです…。
うちの子どもは、パスタが得意でない（口の周りが汚れるから）ので
イタリアンに子連れで行くときは、ほぼ１００％ピッツァ。
だから、子連れでないときは、ほぼ１００％パスタを頼む私。

で、そのパスタなんですが、「スパゲティ」ってあんまり見ないんですよね。
例えば、ペンネだったり、リングイネ、タリオリーニ、スパゲッティーニなどなど…
はたまた、聞いたことのないような覚えられないネーミングのパスタだったり…で
標準の太さの「スパゲッティ」って、私は見たのはとても久しぶりでした。

イタリア流に、スプーンを使わずに食べるのが、私のこだわり。
くるくるとフォークをまわし、完食。

ポモドーロ　エ　モッツァレラ　…　トマトとモッツァレラチーズ　…　ですが
これがまた、とてもおいしかったです。
自宅までの帰り道
（あ～、パスタ、おいしかったな～）
と、脳内で回想して楽しめるくらい、おいしかったですね。

酸味と甘味のバランスがよいトマトソースに、
なんといってもモッツァレラがおいしい！
イタリア産のモッツァレラと書いてありましたが、
日本のモッツァレラとは別物です。
輸入品のモッツァレラ…高いでしょうから、ふんだんに入っているわけでなく
数カケ程度なのですが、その、時折まざっている
熱々でとろけてのびーるモッツァレラがおいしい！

モッツァレラを、イタリアンレストランで食べるとすると、カプレーゼ。
こちらは冷製なので、熱々のモッツァレラはいただけないし、

熱々のモッツァレラをいただくとしたら、ピッツァマルゲリータ。
こちらは原型をとどめないくらい、熱でとろけてしまっています。

しかし、このパスタに絡まっているモッツァレラは、塊の形状を残したままなので
その歯ごたえや味を、熱々で楽しむことが出来るのです。

むわ～～～、おいしい～～～～！
水牛でなくたって、イタリア産で、トマトソースに混ぜる分には
問題ないおいしさ～！

私が最も好きなパスタは、ペスカトーレ…魚介のパスタなので、
モッツァレラ入りのパスタって頼むことは今までなかったのですが
こんなにおいしいものだったとは～！

◇マッキャート　＋１００円

食後のエスプレッソに＋１００円して
カフェ・マッキャートにバージョンアップ。
イタリア人？の店員さんが「caffe macchiato」と言って、持ってきてくれました。
このマッキアートがこれまた絶品！
苦味と、まろやかな泡立ちのバランスがちょうど良しでした。

ほんとはドルチェも頼みたかったのですが、
頼みそびれました…。
うう、まぁ、財布＆ダイエット的には、なくてもいいんだけどさ。

ちなみに…、グラスワインと酒蒸しは、値段がわからないままオーダーしました。
財布の中身が空になるほど高くはないと思ったのですが、
会計時まで、値段はわからず。

結果

◆ランチ　１０００円
◆マキアート　＋１００円
◆グラスワイン　４００円
◆あさりとムール貝の白ワイン蒸し（ハーフ）　８００円

…で、計２３００円のランチでした。

-----

店内は、子連れグループが多かったですね。
あとは、会社員とか。

たまたまなのか？
最初から最後まで空席が目立ち、ランチでこの空席具合は気になりましたね。

店内に窓はなく、太陽の光が差し込むのはエントランスのみ。
暗いです。

テーブルは木製で、いただくときにランチョンマットはありません。
用意されている紙ナフキンは、１枚のみ。
おしぼりは、紙の使い捨てタイプです。

そう、ここはリストランテではなくトラットリア。
カジュアルな食堂なのです。

前述しましたが、一度火曜日のランチタイムに訪れたときの
店員の対応には少しもやもやしましたが、
今回訪れてみて、それほど悪いようには思いませんでした。
だからといって、「良い」わけではありませんが…、普通すぎるくらい普通です。

個人的には、イタリア人の方が店員にいらっしゃるというのは
結構ポイントが高いです。

何を話すわけではありませんが、
配膳してくれたときに、イタリア語で品名を言って置いてくれるだけで
ああ、ネイティブの発音っていいなぁ…と思ってしまいます。
過剰に陽気だったり、日本語を混ぜていないところも、私は好みです。

「コチラ　caffe' macchiato　デス～」とか言われるよりは
「caffe' macchiato」の一言だけで十分。

川崎駅近辺のお店にいろいろ行ってみたい、
特にイタリアンは、川崎駅近辺と幸区内はおさえておきたいと思っているので
すぐに再訪にはならないかもしれませんが、
ラゾーナ川崎近辺で、イタリアンランチをしたいとなったら
ここは一押しだと思います。

きっと、ランチよりも、夜行ってアラカルトで頼んだ方が面白いと思うけどね～～。

-----

イタリア在住時、イタリア国内各地に旅行に行きましたが、
実は、ローマから南は未訪。
南イタリア…ナポリ…シチリア…行ったことがありません。

シチリア…一生のうちに一度は！絶対に行っておきたいです～！
今から、老後旅行貯金しておこうっと。

イタリア料理店はいくつもいくつもありますが、
地方料理に特化しているお店は少ないし、何よりそういったこだわりの店は、高い！

でもこちらは、川崎という土地柄があるのか
それほどお値段が高くないように思います。

ランチにシチリア色が強く無いのは残念ですが、
万人に好まれるソースで…
１０００円前後のランチメニューで…となると、
ランチメニューの個性のなさは仕方がないのかもしれません。

繰り返しますが、ここは、リストランテではなく、トラットリア。
いいお店だと思います。