獺祭に衝撃を受け　店の名前に　いまや湘南を代表する : 旬鮮炭火焼 獺祭

旭酒造（獺祭）の大平由美さんの。「居酒屋めぐり」というコラム。その32回目はなんと藤沢の獺祭。旭酒造とは関係がないが。気になったらしい。藤沢の獺祭の主人はいわゆる脱サラで。2006年に店をオープンした。

その前に実際に獺祭を飲んで。衝撃的に美味しかったので。躊躇なく店の名前にしたそう。実は私もこの店ではじめて飲んで。その美味しさにふれた。まだ世の中で獺祭の名前はマイナーだった。その後、旭酒造の努力と。その質の高さ（酒）で有名に。

この店はサラリーマン出身の主人だけに。料理の内容とCPに優れ。すぐに藤沢を代表する有名店に。とにかくまずお通しに驚く。毎回その工夫に感心。飲んべえの心に訴える。もちろん定番の刺身盛り合せは。松輪サバばども登場。

温泉湯豆腐、豚の唐揚げバルサミコソースなどの。多くのメニューが登場。〆は人気の
炊き込みご飯。加えて銘酒がこれでもかと。獺祭はもちろん。飛露喜、而今、九平次、雪中梅。亀の尾等々。居酒屋と言うよりは。料理自慢の酒亭だろう。

たとえ遠来でも１度はオススメ！

ご主人の素晴らしさ。脱サラして、この店を藤沢どころか。湘南を代表する有名店に。その努力、いや実力はたいしたものだ。初投稿者は私だが、あれから10年。いまや押しも押されぬ実力店。

面白いのが「お通し」。いつも驚かされる。半端ではないのだ。今回はコンロが登場。野菜とヤリイカを網で焼く趣向。目の前で焼くので風味、旨みを。これで一気に酒が進む。そして常に上質の刺身が。

名物の土鍋ご飯。注文してから1時間を要す。すぐにオススメの北海道栗蟹をお願いした。栗蟹は毛蟹の仲間だがサイズは小さい。しかし味は変わらない。土鍋ご飯にすると。一層ふっくらとして美味。

銘酒がそろうのも魅力。湘南ではいち早く獺祭をラインナップ。昔はこれも楽しみだった。それに鍋島、七田、新政、而今などの銘醸酒が。日本酒を選べるのもうれしい。飲み屋のタブーは店がマニアックな酒にこだわること。

寒い一夜も心豊かに店を後にすることが出来た。

●お通し　　960円（2人分）
コンロで（パプリカ、エリンギ、ヤリイカ）
●フグの馬関造り　580円
フグの塩辛
●刺身　　2760円
ブリ、ヒラメ（獲れたて、熟成）
●大根と桜エビのサラダ　1460円
●北海道栗蟹の土鍋ご飯　　2890円
○獺祭　960円
○七田　五百万石　無濾過　1280円
○而今　にごり　1460円

ようやく2月になった。そしてすぐに立春。立春とはthe first day of Spring。つまり春の始まり。本来、旧暦では立春は正月にあたり、節分はその大晦日。まだ本当の春は遠いが、気持ちの中では春を待ち望んでしまう。

春の始まりを祝福したくて、この湘南藤沢の名酒亭を訪問した。この時期は脂の乗った魚を食べたい。しかも銘酒の品ぞろえも素晴らしい。文句のない店なのだ。湘南で料理良し、酒良し。そういう店は当店と辻堂の竹はるが筆頭。

双方ともにミシュランガイドに掲載（審査員推薦）されている。さらに東京で、居酒屋で星を獲得した店と比較して。まったく遜色のない、いやそれらを上回る実力だと思う。しかし双方ともに近場なので通いやすいのがうれしい。

今回は春の始まりを祝して下記の品々を。刺身盛合わせはどれも本当に美味。もちろん天然ものばかりで食感、脂、旨みなど圧巻の味わい。他もどれ１つとして外れのない立派な品々だった。

●刺身盛合わせ
ヒラメ、本マグロ、さわら、〆サバ、スズキ、真鯛、黒むつ、金目鯛、ヒラメのエンガワ
●いかわたクリームフォンデュ
●嬉野温泉の温泉湯豆腐
●生若布のしゃぶしゃぶ
●ハツのニンニクバター焼き
●うに牛肉巻

＊今回の写真は最初の7枚

2015.8.18
藤沢どころか湘南を代表する飲み処。私はこの店で本格的に獺祭を飲み始めた。当時、まだメジャーではなかった獺祭はその後全国銘柄まで駆け上がった。こちらの主人の先見性には脱帽。

何時も感心するのが刺身の水準の高さ。ほとんど外れがない。今回食べた佐渡の本マグロは特に素晴らしい。脂が乗っている上に赤身としても十分旨みを感じる。写真は2350円だが、もしこれを銀座で食べたら2倍以上は支払うだろう。

この日はアジ刺身も、満願寺唐辛子も良かった。いずれ松輪のサバが入ったら再訪したい。

●お通し
野菜蒸し
ナス、コーン、パプリカ、プチトマト、おくら、
●ザーサイ浅漬け
●アオリイカと分葱和え、ぬた
●炭火焼き満願寺甘唐
削り節
●佐渡本マグロ
●さわら唐揚げ怪味ソース
●網代産真アジ刺身
○獺祭50
○宗玄

＊今回の写真は最初の8枚

2011.2.28
湘南でも屈指の酒亭として今では予約必至の人気店となっています。この日はミニオフ会での利用ですが久しぶりとは言えご主人の研究熱心さには脱帽しました。メニューにかなり工夫が見られるのです。

○お通し
いきなりサプライズ！何と目の前にコンロと鍋が置かれました。何かの間違いではないかとスタッフに聞くと「ワカメのシャブシャブ」との説明です。濃いワカメを鍋の湯につけるとあっと言う間に美しい明るい緑色に変色し食べるとまるで柔らかい薄造りのようにしなやかで美味しいのです。

○新たまねぎのスライスパルミジャーノ和え
玉葱のさっぱりとした味、さくっとした食感とパルミジャーノのややこってりとした風合いがなんとも補完しあって良い味を出しています。

○新じゃがの酒とクリーム和え
小さなじゃが芋が可愛らしいのですがこれは特にお酒に合うかどうか。

酒は最初はビールで次からは獺祭、雪中梅、生十四代など。やはり獺祭は美味しいですね。この店の特徴である日本酒をワイングラスで飲むのですがオシャレな演出で女性客には人気があります。

○刺身盛り合わせ
登場した瞬間いったん先日の月島の失敗が脳裏をかすめましたがこの店は、後で知ると信じられないCPです。写真のように豪華な顔ぶれが揃いました。シマアジ、イカ、さわら、真鯛、ブリ、ヒラメ、えんがわ イカの味噌などなど。旬の海の幸が競い合うかのようにみずみずしくて旨味に満ちています。

○豚の唐揚げバルサミコソース
意外にあっさりめの豚肉唐揚をこってりとしたバルサミコソースが覆い居酒屋料理というよりも洋食のような豪華さが漂います。

○サバご飯
この店の名物の炊き込みご飯です。今回はサバで。そのサバの持つ塩気がご飯全体に満遍なく広がり実に深みのある、食べ応えのある味となっています。これはお奨め！

＊今回の写真は最初の9枚です。

2010.1.22
秋冬が到来すれば鯖が恋しくなります。秋鯖の旨さは脂が豊か、このうえなくふくよかで口当たりと溶け合いの醍醐味を味わうことが出来ることでしょう。 （訪問は１１月）

加えて銘酒があればまったく文句はありません。藤沢に数多くある酒亭の中でも日本酒の品揃えでは群を抜いています。なんせあの而今が常時飲めるのですから。

この日は知人と久しぶりの食事です。今新規事業を立ち上げている彼が熱い思いで語る魅力的な内容を聞くのがなんとも爽やかなひと時です。

○鯖刺身
豪快に切った脂の乗りは口の中をとろかします。
○秋鯖酒盗焼
これはまた意外な一品。鯖のふくよかな脂身が酒盗の塩気と渋味とで深い味わいを醸し出しています。
○サイボクハム石盤焼
新鮮・美味・安心の評判のハムはふくよかで美味しい！
○焼秋刀魚の炊き込みご飯
これが圧巻！この秋の秋刀魚は特に脂が乗り特に焼いた風味が格別の深みを増しえも言われぬ炊き込みご飯になりました。

このほか豆腐もろみ漬けや鶏肉の石盤焼と怒涛の如く。

酒（冷酒）は而今、金冠黒松 大吟醸、 一白水成、雪中梅、亀の尾と銘酒のオンパレード。またまた飲み過ぎです。

この日もかなり混み合っておりました。まあこの料理の内容にこのCPが加われば文句はないでしょう。

湘南で酒亭を挙げると辻堂の『竹はる』、鎌倉の『企久太』それにこの獺祭が三本に入るでしょう。別格で常盤の『写楽』かも知れませんが。

＊最初の１３枚が今回の写真です。

2008.6.7
湘南屈指のこの酒亭を再訪しました。酒の品揃え、料理の質、値段、接客とどれをとってもまったく文句ありません。

今回、酒はまず飛露き、次に九平次そして而今。それぞれ現代の日本の酒の粋とも言える銘酒です。特に而今は最初吟醸のようなフレッシュな甘みを覚えますが、なかなかしっかりとしたコクもありリッチな余韻も十分で大変質の高い酒に出会いました。

お通しはお餅、白身の和えもの、菜の花和えものでなかなか凝っています。

肴は豆腐もろみ漬けは酒の肴としてはこれ以上のものはないくらい食べ応えある逸品。まるでチーズのようにふくよかな食感とコクで素晴らしい。

金目鯛の兜焼きも丁寧に焼かれていてふっくらとした肉の部分と皮があいまって食べ応え十分でした。長茄子の大炭焼は中のしっとりしたなんともジューシー。函館ジャガバター、塩辛乗せは意外な相性で。

ビルのやや奥まった場所にありますがその分静かで落ち着いた雰囲気で。これで4300円弱ですから信じられないです。

なお、最初の8枚が今回の写真です。

2007.10.12
庶民的な飲み屋、呑み屋の多い藤沢駅南口の中にあって稀有とも言える酒亭です。

炭火焼料理を謳っていますが一品料理は松輪の〆鯖などの酒通好みの肴類が多くてその豊富な種類の日本酒、焼酎のラインナップとともに普通の店とは一段格の違いを見せつけられます。

店は無理に和に拘らず木と漆喰で素材感、素朴な風合いを出し、落ち着いた空間に造られていています。駅周辺の喧騒が遠のくこのエリアですから大人の酒亭としてゆっくりと寛いで酒と肴を味わえる店として評判になりました。

奥行きのある広めのカウンターでは席と席の間隔もゆったりとして、また２つあるテーブル席もやや広めで、加えて天井も高いので何か全体に余裕のある空気を感じるのです。

その評判はメニューを見ればすぐにわかります。料理の内容に惹かれるものがある上にそのリーズナブルな値段に驚きます。

この日は夫婦でお通し三点、松輪の自家製〆鯖、白レバーの炙りタタキ、名古屋コーチンのもも焼、豚のパリパリ焼、実山椒とじゃこのご飯、それに焼酎の佐藤、ゆず梅酒、獺祭（だっさい）、〆張を飲んで支払いは何と7000円強でした。松輪のサバなど見事なプリプリ感で、味のレベルを考えれば驚異のCPです。

豚のパリパリ焼の皿にのっていた海藻麺は海藻のエキスから作るパリパリの麺ですが歯ざわりが大変良くて興味深いものでした。

この店はこれから定期的に通いたい魅力ある店だと思いました。誠実なご主人が作る料理と醸し出す雰囲気はぜひ再訪したいという思いに駆られます。

なおご飯は必ず最初に注文しておく事をお薦めします。洗米から始めますから炊き上がるまで1時間かかります。