無農薬・無殺生のこだわりマクロビランチを古民家で＠鎌倉大町 : ソラフネ

ソラフネ

日頃の不摂生を思い知らされる貴重なひと時

2014年6月10日現在　食べログ評価　3.16

最近は鎌倉の大町地区も地味に開発が進んでますよね。
一昔前はもっとも観光地化されていない、地元民の生活感が溢れる通りだったのですが…

こちらのカフェレストラン「ソラフネ」も2014年2月にオープンしたばかり。
新しい大町の象徴的な存在だと思います。

昔ながらの象徴、パン屋の日進堂の右隣というのも興味深い違和感。

鎌倉の古民家リノベーション。
マクロビランチの提供。
古着をまとった美人モデルは天然菜食好き。
そんな表現がピッタリでしょう。

健康志向女子が訴求する鎌倉のオシャレ空間が見事に再現されているとでも言いましょうか。

道路沿いの建物の繰り抜かれた四角いアーチを潜った先に開けた庭。
そこに隣接した平屋の古民家が店舗になります。

Kamakura Pozzo 222
穀菜カフェ（vegetable cafe ）　そらふね
KEY ARCHITECTS
PASSIVE HOUSE JAPAN

アーチの壁面にクレジットされていますが、パッシブハウス企業とのコラボレーションで実現した空間。
古民家を改築した心と体のくつろぎカフェ。
化学農薬・放射能に配慮した無垢と漆喰の家「そらふね」
その中で味わうことができる無農薬・無殺生の料理。
玄米と野菜料理に拘ったマクロビランチ、いわゆる精進料理をオシャレにした感じです。

早くも人気なのは、グルメ＆旅情報誌などで取り上げられているからでしょうか？
昼時になると盛況を博していました。
10時半から17時半までの通し営業なので、早く入るか遅くずらすのが得策。
土曜日ということもあり、11時に到着したおかげで難なく入ることができました。
しかし遅くとも11時半までに入ったほうがよさそうです。

昔ながらの井戸や、新緑の樹木を配した庭を歩き玄関口へ。
靴を脱いで上がります。
平屋の座敷2間と板の間1部屋をぶち抜いた空間に高低差のあるテーブルを配したセンス良さそげな和モダンの演出。
白壁と無垢の柱や梁からなるこれぞ「THE 鎌倉」を集約したようなデザインですね。

大町の新しい人気スポットになるのは間違いないでしょう。
あとは料理とホスピタリティーがどうなのか？

宇宙夫婦2名は板の間の張り出した廊下に設置された2名テーブル席に案内され着席。
庭、厨房、全部屋が見渡せて、ある意味特等席ですね。

食事かカフェ利用かを聞かれたので、食事利用だと伝えると、そこでメニューが出て来ました。
メニューはシンプルです。
たぶん営業時間関係なく共通だと思います。

①玄米リセット食（880円）玄米ご飯・味噌汁・惣菜・香の物
②大豆たんぱくの唐揚げ定食（1,300円）玄米ご飯・味噌汁・惣菜・香の物・サラダ
③本日の定食（1,300円）玄米ご飯・味噌汁・惣菜・香の物・サラダ
④おにぎりセット（880円）味噌汁・香の物

ちなみに本日の定食は「ベジそぼろ甘辛ご飯」でした。
説明によると、肉のそぼろのように野菜で工夫したそぼろご飯だそうです。

妻：玄米リセット食
宇宙：大豆たんぱくの唐揚げ定食
合計2,180円也。

ドリンクは料理を頼むと100円引きだそうですが、魅力的なプライスではないのでパス。
ちなみにオーガニックコーヒー550円～ソイチャイ650円までいろいろありました。
玄米コーヒーや梅醤たんぽぽ茶なんていうのも。

せめて半額ぐらいにして欲しいところです。

物静かな接客は鎌倉らしい感じか。
スタッフは全員女性。

●玄米リセット食
玄米ご飯（黒胡麻かけ）、味噌汁（わかめ・油揚げ・葱）、切干大根、大根と人参のサラダ、沢庵と昆布の佃煮、一口梅醤たんぽぽ茶
THE 健康食という感じですね。

●大豆たんぱくの唐揚げ定食
玄米ご飯（黒胡麻かけ）、味噌汁（わかめ・油揚げ・葱）、切干大根、大豆たんぱくの唐揚げ、大根と人参のサラダ、さやえんどう、長芋とレンズ豆の炒めもの、香の物。
玄米リセット食より若干品数が増え、メインの大豆たんぱくの唐揚げが付いたという感じでしょうか。
サラダのボリュームが多くなっています。
大豆たんぱくの唐揚げは上手い具合に鶏の唐揚げに見立ててあります。
いわゆる精進料理の手法。
当たり前ながら大豆の風味がフワッと広がります。
淡白さを揚げるという手法によって満足感をアップさせています。
全体的に料理はやさしい味付けで、健康に注意されている方には、とても嬉しい内容なんじゃないでしょうか。
玄米ご飯が一番よかったですね。
でもだからと言って頻繁に食べたいかと言うと…
たまにだからいいのでしょうね。

観光客が鎌倉らしさを味わいにやって来て、素敵な古民家で、身体に優しい料理を食べて、リフレッシュしてから日常に戻る。
そんな使い方にはピッタリの店なんじゃないでしょうか。
スイーツでカフェ遣いもできるので、食事でなくても十分楽しめると思います。

ただ、地元民としては、1回行けば、とりあえず、しばらくは満足ですかね。
やはりこちらは観光客の為の素敵な空間なんだと思います。

ちなみに880円の玄米リセット食、妻はメインがないので物足りない！と申しておりました。
やはり1,300円のセットはマストじゃないかと。
ドリンク付きで1,500円ならいいのに。
それでも鎌倉価格ですけどね。
まあでも、いろいろ拘ってくれている部分が多いので、そこを評価しないとですね。
今や無かったことのようになっちゃってる放射能汚染問題。
放射能の事を面と向かって謳ってる健康志向な食材選びなどは、中々出来るものではありませんからね！
外食の不安点を解消してくれる安心な拘りは相当嬉しいです。
したがって、料理0.1、サービス0.1加点です。

結論！　日頃の不摂生を反省させてくれる貴重な時間を提供！
その戒めを忘れず、日々もう少し気をつけようという気持ちになれば、来た意味はあるのではないでしょうか！！