吸い地は鰹出汁が効いていました。これがなだ万の特徴なのかな？ : なだ万賓館 横浜店

この日はかみさんと横浜をブラブラ。

ランチはこちらにやって参りました。

1830年創業の日本料理店。

昔からなだ万という名前だけは知っていましたが、より身近に感じるようになったのが、
フジテレビで放映していた料理の鉄人に、当時のなだ万の統括調理長であった中村孝明氏が、
1996/3月に和の鉄人として登場してからです。

ということでずっと頭の片隅にはありましたし、横浜高島屋のレストランフロアに
来るたびにメニューを拝見してはいましたが、やっとこさの訪問です。
なんか有名になり過ぎちゃって逆に優先順位が落ちたというか。
なんか感ずるところもあるので、ハードルを下げての訪問です！

一応予約をしてから伺いました。前日の夕方に予約しましたが問題なく取れました。
料理は予約時に決めなくてもいいですが、予約の場合は、11:00か11:30のいずれかの
指定になりますとのことで、11:00にしてもらいました。
あと、原則2時間制にさせていただいておりますとの案内が。ラジャー！
　※結局は懐石コースが2時間以上掛かるので、追い出されはしませんが。

さて、開店と同時に店内に案内されました。

席は全てテーブル席でした。カウンターはありません。
なだ万から想像するほどの豪華絢爛とか凛とした雰囲気とかは無く、ややカジュアル。

一番奥のエリアの2名掛けテーブル席に案内されました。

メニューを渡されますのでその場で検討します。

ランチは、季節点心（ランチ限定）　2800円　というものから、
懐石　おまかせ　10000円～　というものまで10種類の用意があります。

私はこういうところに来ると後で後悔をしたくないので、それなりに実力が
分かるものにする傾向があります。今回で言うとびしっとした懐石でしょうね。
料理の組み立ても見たいので。

ということで、

・懐石　匠　8640円　×　2人前
　旬菜・吸物・造り・煮物・焼物・止肴・食事・デザート

を頼むことに。

ドリンクは私は、

・アサヒ　スーパードライ　810円

かみさんは、

・エルダーフラワーソーダ割り　648円
　　マスカットのようなフレーバーのハーブドリンク。かみさんはお気に入り。

を頼んでカンパ～イ♪

この日にいただいた、懐石　匠の内容は以下になります。
ちなみにお品書をいただけるので、食べロガーとしては楽でいいですね（＾＾）

・旬彩
　　八寸のような多彩で綺麗な盛り付け（＾＾）テンションあがりますなあ！
　　ホウレン草と錦糸瓜の浸し 揚げするめ、蓮根ごま豆腐、
　　冷製もろこし玉地蒸し トリュフ餡、海老と海月胡瓜和え、穴子小袖寿司、
　　鴨燻製白ダツ（白ズイキ）包みの6品です。
　　とにかく目に鮮やか。ワクワクしますので食欲も増します。
　　味はどれもなかなかの美味しさでしたが、ホウレン草の浸しに乗っていた
　　揚げするめは絶品でしたね（＾＾）するめを揚げるとこんなに旨いの？と。

・吸物
　　湯葉しんじょの椀物です。ジュンサイ、小メロン、ニンジン、すだちとともに。
　　湯葉しんじょは豆のコクが有って美味しかったです。
　　吸い地は鰹出汁が効いていました。かなりその主張を感じました。
　　これがなだ万の特徴なのかな？それとも今回の椀種に合わせたのかな？
　　分かりやすく美味しい吸い地でしたね。

・造り
　　本マグロ赤身、石鯛、鱧でした。醤油と梅肉だれが添えられます。
　　薬味は山葵とむらめ。
　　こちらも見た目が華やかでウキウキしますね。パプリカを刺身の器にしています。
　　味や身のきめ細かさからして勝手に本マグロと思って食べましたが、赤身はちゃんと
　　旨みを携えており美味しかったあ（＾＾）
　　石鯛も時としてやぼったい味がするものもあるのですが、真鯛と比べても
　　遜色ないくらいに旨味が乗っていました。
　　残念なのが鱧。身は固くなっており骨がさわりました。これだけが著しくレベルが
　　低いんですけど・・・　同じ人が調理したとは思えないくらいに。
　　どこかの居酒屋がなんちゃってで鱧を使ってみました的な。残念！

・煮物
　　もろこし饅頭 海老しんじょ射込みです。刻み葱と一味が添えられます。
　　銀餡がかかっており、器も熱々での提供。いいですねえ。熱いものはちゃんと熱く！
　　饅頭の皮の部分がとうもろこしの粉を使っているのではと。香ばしいので。
　　これも鰹出汁のパンチの効いた味付けでしたね。なので酒が進みそうですが、
　　飲み過ぎないようにセーブ！

・焼物
　　メヌケ山椒醤油焼、小茄子茶せん田楽、無花果玉子、山桃蜜煮です。
　　メヌケは山椒が効いていて味付けは良かったのですが、身が固くなっていました。
　　もっとふわっとジューシーに仕上がっていれば良かったのにと。
　　身の味はいいのですが食感も大事ですからね。
　　無花果玉子は、無花果と玉子焼は私には相性が良く無いなあと感じました。
　　山桃蜜煮は、想像より甘く無くて酸味も程よく美味しかったです。

・止肴
　　鮑酒蒸しと夏野菜の水貝です。夏野菜は、冬瓜、姫胡瓜、南瓜、ミニトマト、
　　ミニおくらでした。それらが綺麗に涼しげに盛り付けられています。これも美しい。
　　出汁は薄めの昆布出汁だと思いますが、それだけだと味が薄いので、
　　好みで酢味噌と昆布塩につけながらいただきます。昆布塩の方が相性がいいですね。

・食事
　　釜で炊いた山形県産夢ごごちのご飯、鰻の有馬煮、白滝明太和え、刻みしば漬け、
　　大根の漬物、赤出汁です。
　　私は懐石の〆は炊き込みご飯系が大好きなのですが、今回の白飯は良かったです。
　　炊き加減はお手本のような感じで、みずみずしくてふっくらしっとりしていて。
　　普段は固めのご飯が好きなのですが、このレベルならこっちの方が断然いいです！
　　鰻の有馬煮がこれまた旨くて、ご飯をお替りせずにはいられませんでした。
　　二人が少しずつお替りして、釜の飯はちょうど空になりました。

・デザート
　　以下の5種類からチョイスできます。
　　　・季節のフルーツ コアントローゼリー掛け
　　　・抹茶白玉あんみつバニラアイス添え
　　　・グラマラッカ
　　　・もろこしプリンかすたーどくりーむ抹茶あいす添え
　　　・フルーツトマトのコンポート

　　上記の中から以下をチョイス。
　　　・もろこしプリンかすたーどくりーむ抹茶あいす添え
　　　　　一番下に小豆餡が隠れており、その上にもろこしプリン、カスタードクリームを
　　　　　かけ、抹茶アイスとブルーベリー、ラズベリーをトッピングしています。
　　　　　実はかなり期待していたのですが、もろこしプリンは食感が固めで、
　　　　　とうもろこしの風味も想像ほどでは無かったです。美味しいですけどね。

　　　・フルーツトマトのコンポート
　　　　　コアントローゼリーの上にフルーツトマトのコンポートを乗せ、
　　　　　クリームチーズムースをトッピングしたものです。
　　　　　こっちの方が夏らしくて涼やかで美味しかったです。トマトの酸味もあって。

ドリンクは、私は、

・なだ万　オリジナル芋ロック　648円　×　2杯

かみさんは、

・エルダーフラワーソーダ割り　648円

をお替りして、〆て、20682円。一人当たり10341円。高いのか、安いのか、微妙（＾＾；

でも、当初想像していた微妙な料理が出て微妙なテンションになるかもという
心配は杞憂に終わりました。もちろん中には微妙なものもありましたが、総じて満足。

ちなみに今となってはライバルになるのか、中村孝明ＹＯＫＯＨＡＭＡが
同じフロアにあります。
こちらも有名になり過ぎたので自分的には優先順位が低いのですが、
いつかは試そうかなと思っています。でもステーキとかをやたらと押してるんですよねえ。
そこが何かなあと思って足が向かないんです・・・

ご馳走様です！（2014/7/29現在、3.18ポイント）