唯一無二、新ちゃんの餃子がまた食べられます！ : 新ちゃん

大将が怪我をして、１月半ほど休業していましたが、無事に快復し、10月２日から営業再開されてます。但しこのお店、作った分の餃子が売り切れたら閉めるので、しばらくは控えめに作って早めに店じまいするかもしれません。私が行ったときも１時半頃だったと思いますが、帰りにはもう営業終了の札がぶら下がっていましたから。

しばらくぶりの新ちゃんですが、美味しさも激安価格も変わっていません。もちろん、空調、トイレがないのもそのままで、初めて店名が書かれた「しんちゃん」の文字入りの赤い暖簾だけが新調です。
涼しくなった今は、戸が開け放たれて暑くもなく寒くもないちょうどいい頃です。もう少したって寒くなると、戸が閉められて入るのにちょっと勇気がいる店になってしまいますからね。

食べログでえらい高評価になってしまったこのお店ですが、餃子も店構えと同じくマニアック(笑)なので、一般向けではありません。覚悟して来てください(笑)。
まず茹で蒸してお湯を捨て、高温のラードで焼きあげるという通常とは逆の工程で作られた餃子は、揚げ餃子と焼き餃子の中間みたいなカリッとした食感が特長です。洋辛子とタレで食べるのですが、具は野菜中心の少な目なのでいくらでも食べられます。但しニンニクたっぷりですから仕事中の昼食としては注意が必要です。
そして水餃子は茹であげたものをコチュジャンとタレで食べるもの、スープに入ったものと２種類あります。すべてが250円込ですから、抜群のＣＰです。

初日は最高価格600円込の固い焼そばを注文しました。そばを油で揚げるところから始まり手間がかかるので、ちょっと注文するのに気が引けるのですが、久しぶりだったもんでつい・・・・。野菜あんがかかり、揚げそばがしな~っとふやけだすところの食感が好きなんです。パリパリが好きな人は許せないと思いますけど。

普通の焼そばも、ちょっとコシのある麺にシンプルなソースがからまって、懐かしさを感じる味で好きです。しかも400円込です。同じく400円のド定番の焼めしもそうですが、炭水化物祭りになってしまっても、こちらの大衆中華メニューは癖になりそうです。近所にあればきっと通い詰めてるやろな~。

2018.10
営業再開です。作った分だけ売れたら店閉めると言うてはったから、しばらくは、作るのを控え目にして、早じまいするかもしれません。

2018.9
現在休業中です。大将が怪我をされたということですが、1日も早いご快復を祈っております。


2016.11
新ちゃんがとうとう引退されました。８０歳を超えてますからねぇ、でもお家でお元気にしておられるそうです。長い間お疲れ様でした、お店は息子さんがしっかり継いでいるので安心ですね。
メニューは、麺類が値上がりしており、中華そばは350円になりました。ぎょうざ250円、焼き飯400円は据え置きなので、ぎょうざ、焼き飯、中華そばの３品を注文してもまだ1000円ちょうどに収まります。私はここのぎょうざのカリっとした食感が大好きなのですが、焼き飯とだったらスープに入った水ぎょうざも相性抜群です。ニンニクパワーがよりストレートにきますね。コチュジャンをつけるとまた美味しくなります。スープに入っても250円なんてとてもお得だと思いませんか？焼き飯は、仕上げがソース、醤油、コチュジャンの３種から選べるようになりました。でも、やっぱり慣れ親しんだソースかな。


2014.3
各項目の評点と、総合点との整合性が全くありません（笑）。この店への思い入れが総合点を押し上げておりますので、そこんとこは割り引いてお読みください。
創業50年を誇るこの店は、初めて行く人にとってかなりハードルが高い店です。お店の人は、とても愛想が良いのですが、戸を開けるのに勇気がいるのです。先日行ったときも、春先でまだ寒かったので店の戸が閉まっており、前を通っただけではここが飲食店であることはまずわかりません。赤い暖簾(最近新調したようですね）だけが唯一のサインです。それ以外は屋号も含めて何の表示もありません。昔から知っている私でも、この店の名前が「新ちゃん」であることを知ったのは食べログの記事を見てからです。それまでは、「寺町の餃子屋さん」でしたから。

今、尼崎は尼崎あんかけちゃんぽんをご当地Ｂ級グルメとして売りだそうとしていますが、私にとって尼崎独特のＢ級グルメといえば、ここの餃子です。時間はかかるけど、独特かつ丁寧な工程で焼かれた餃子は、カリッとしていて揚げ餃子と焼餃子の中間みたいな食感です。それにラー油でも味噌でもなく、辛子が添えられたタレも独特です。こんな餃子は、ここでしか食べられないのではないでしょうか。
私が店にいる間に、近所の人が何人も来て持ち帰り用の餃子を注文していました。調理はもっぱら息子さんが一生懸命やっていて、お父さんはお客さんとの世間話担当です。この店と餃子は昔からずっと地元の人に愛されているんですね。寺町のお寺には重要文化財に指定されているものがいろいろあるようですが、ここの餃子もついでに指定してほしいぐらいです。

また、ここの焼き飯も私は大好きです。中華料理屋さんの豚バラのこま切れとタマネギ主体のシンプルなものですが、最後にソースがかけられるのが特長です。まるで家で残り物を利用して適当に作った焼き飯のようですが、これがまた旨いんです。他にない味の焼き飯です。お値段も４００円とお得です。ここ新ちゃんの焼き飯、同じく阪神尼崎の大貫本店の焼き飯、そして立花の喫茶店こだまの焼き飯を、私は勝手に尼崎３大焼き飯と呼んでおります。どれもオススメです。

それから、スープもなにげに美味です。生姜がきいています。私が子どもの頃から食べていた尼崎のちゃんぽんには、生姜が必ず入っていたという記憶があるのですが、これは私だけでしょうか？この店のちゃんぽんは、あんかけではなく生姜味のスープで私の記憶にちかいちゃんぽんでした。