贅沢三昧の濃厚カレー : アングル

家内と阪急西宮北口駅前の芸術文化センターまで出かけた帰りに、夕食を食べて帰ることにしました。
この日は車で出かけていたこともあって、ちょっと大阪方面に戻って、
阪急塚口駅前にあるアングルさんでカレーを食べていくことにしました。
かなりご無沙汰ではありますが、ここのカレーの美味さにかつて驚愕したのを記憶しています。

その懐かしい店内はカウンター席のみで、暖色系の照明で静かにジャズやクラシックが流れています。
今回も特製ビーフカレー1,015円(税込)をいただくことに。
以前と同様に立派なグレイビーボートに入ったカレールウとライスが出てきて、自分で注ぎかけます。
その際に目が釘付けになるのは牛肉ブロックで、
これでもかというほどたっぷり入っていて、肉量は十分すぎるほどです。
しかもとろとろに煮込まれていて、肉汁もものすごいことになっています。
一般的には、こんなのが２～３個入っているだけでも感動ものなのに、
この特製ビーフカレーには７～８個くらい入っていたと思います。
濃厚なルウもたっぷり入っていて、野菜の旨味が見事に溶け込んでこの粘性をつくりだしています。
口に含むとじんわりと広がる辛さもほどよくて、私好みです。
机上には福神漬けと思いきや、刻んだザーサイが置いてあります。
そういえば、このザーサイもこのお店の特徴のひとつ。
意外にもこの濃厚カレーによく合うんですね。

久しぶりにいただいたアングルさんの特製ビーフカレー、文字通り極上でした。
これほどの贅沢三昧の濃厚カレーが消費税10％になった今でも
税込で1,015円で提供されているのは、この上なく有難いことです。
我が家では決して作れないだけに…。

ごちそうさまでした。
また近いうちに訪れたいと思います。

【2015年2月某日　再訪】

ほぼ１年ぶりの再訪です。
１年前、その美味さに感動したものですが、
どうしても縁の薄いロケーションなもので、
「行きたい、行きたい…」と思いながら、月日が流れてしまいました。

この日も特製ビーフカレーをいただきました。
税込で1,000円。
おや、5円だけ値上がりですか。
このお店も消費税の影響を受けていると思いますが、
なんとか1,000円以内でおさめようと頑張っておられるんでしょうね。

そのカレーの牛肉の量にはあらためて驚かされます。
これを標準的なビーフカレーと呼ぶならば、他店のそれはルウだけのように見えてきます。
野菜の旨味ととろみ、果実系の酸味が口に広がる快感は１年前と同じ。
とても美味しいカレーです。

メニューを見てみると、「なすとひき肉のカレー」というのがあって、
なんと税込500円で提供されています。
これはまた、お安い。
きっとカレールウのベースは一緒なんでしょうから、お値打ちカレーなんでしょうね。
次回はこれ狙いで再訪したいと思います。

と言っておきながら、いつになることやら…。
でも、忘れないようにしておきます。

ごちそうさまでした。


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【2014年1月某日】

塚口駅、初上陸。
なぜなら駅前に美味しいカレーショップがあるという。
これは行くしかない！と、大阪出張の帰りに阪急京都線ではなく、神戸線でちょっと寄り道です。

場所は駅前にある塚口さんさんタウン２番館。
なんとなくせせこましい通路に「シチュー＆カレー」の白い看板が目印。
店内はレトリックな趣を感じられ、
センターの厨房を取り囲むようにカウンター席のみが並んでいます。
平日の２０時過ぎでしたが満席状態。
夜の夕食時を越えて、カレーショップで満席とは…。
なるほど、かなりの人気のお店のようです。
こういう人気店にめぐり合うケースによくある「期待はずれ」というトラウマが頭をよぎりますが、
その怖さを振り払って、「特製ビーフカレー」995円を注文。

５～６分でグレイビーボートになみなみと入ったカレーとやや少なめに見えるライスが到着。
最近はグレイビーボートでカレーを出されるお店が少なくなったように思います。
こういう古式懐しきカレーの出し方は、何事も効率化が優先される昨今、貴重な存在ですね。
なぜカレーがグレイビーボートに入って出てくるのか知人が教えてくれたのは、
昔は「カレー＝ソース」だったため、ソースを入れる器であるグレイビーボートに入れて出すのが
現代までの伝統となっていった…とのことですが、ホントでしょうか？

中途半端な知識を書いてしまいましたが、話を戻して…。

まず、ライスにカレーを注ぎかけて驚かされるのは、この肉量の多いこと。
ちゃんと数えていませんが、３cm角ほどの大振りのブロック肉が
７～８個ほど入っていたでしょうか。
その味、食感とも申し分なし。
大きな牛肉が引っかかりなく、口の中でホロホロとほぐれていきます。
これに濃厚で酸味の効いたカレールウが、またよく合います。
野菜と果実で引き出したトロ味と甘さは、まさに私好み。
その濃い色合いからも、かなりじっくり煮込まれたんだなというのがわかります。
京都で言えば、ナカザワさんやタカセガワさんに近い味わいです。

付け合せは、細かくカットされたザーサイ。
ザーサイといえば、中華料理の付け合せによく出てくるものですが、
カレーともよく合うんだと気づかされました。
福神漬が定番ではありますが、こういうところもこのお店の個性を感じます。

そんなわけで、あっという間に食べきりました。
これならもう一人前でも食べれそう。
食べる前に頭をよぎった「期待はずれ」の予感は、見事に外れてハッピーな気分。
この日の寄り道は大正解でした。

お勘定の際、千円札を出したら５円のおつり。
「またご縁がありますように」
とのオーナーの思いなのでしょうか。
でなければ、この価格設定はないでしょうね。
また、ここのカレーを食べるためだけに塚口駅を降りることがあるでしょう。

ごちそうさまでした。