スッキリ感のある味噌 : 麺屋 彩未

ルーツである「すみれ」さんよりは
油を抑える方向で進化していると思う

その進化の過程で醤油が好みにあわなくなっていたが
原点回帰で前回、味噌にチャレンジ
これが、どぎつい油に弱くなった中年の味覚にハマった

今回も味噌らーめん900円
日曜日、午後7時を過ぎると行列も少ないのでねらい目

「純連」「すみれ」よりはスッキリ系に振れた味
生姜も効いてスッキリ感が増す
ラードのこってり感は抑えめながら熱々で
穏やかながらパンチのある味噌

控え目なひき肉＋肉感とボリュームのあるチャーシュー
肉が主張してくれるのもうれしい

うん、いまの彩未さんは味噌だな

ドニチカきっぷを買ったので久々に美園まで足を延ばし彩未さんへ
土曜日の午後7時過ぎ、待ち客の列はあったものの
ほとんど待たずに入店できた

醤油ラーメン850円。
この物価高のなかでこの価格は頑張っていると思う

が、味の方向性が以前と変わっていたことを失念していた
6月にも来てたのに、ボケ老人か

ここの焦がした醤油の味が好きだったんですよ。
でも、いまは焦がしの風味はなくなり
純粋な醤油の味わいで勝負している感じの味わい
これはこれで悪くないんだけどね

でも昔の味が懐かしい
別れた彼女に久々に再会したようなセンチメンタルな一杯
酒でも飲むか

純蓮・村中系の人気店。久しぶりの訪問。
十年来通っているが、一時期、味が落ちたかなと感じ足が遠のいていた。
前回の訪問で復活を感じ、平日の閉店間際に家族で訪問。

チャーシューが品不足でチャーシュー麵はお休み。
しょうゆと味噌を頼む。

そしてご対麺、一口。ん？？
なんか方向性がこれまでとぜんぜんちがう。
あの香ばしい焦がししょう油の面影はいまや全くない。
節系の味と香りがかなり強く出ている。

これはこれで、上品でとても美味しい。
でも北海道の、札幌のラーメンにこの味を求めるか？
札幌在住なら、これでありだが、
他地域からの旅行者が、わざわざ足を運ぶ意味は
あまりないように思う。

味噌もずいぶんとマイルドというか凡庸な一杯になっていた。

行列が激烈になるのと反比例するように
味が大きく落ちたと感じ
一度ならず二度確かめてもがっかりだったので
しばらく足が遠のいていた。

地震後の土曜日。
午後７時過ぎに家族を置いて１人で訪問。
外には7、8人の待ちしかいなかったので
そのまま並んだが、実は中に11人座れる待ち席が
あったのを忘れていた。
それでも20分余で席へ案内された。

醤油らーめん780円を大盛+100円で。

醤油の香ばしさが戻っている。
焦がしの油も濃すぎない程度に強く主張。
こちらの加齢による嗜好の変化もあるが
いまは、これで丁度いい感じ。

過去の記憶が美化されているのかもしれないが
以前は、もっと旨みは強かったかも。
が、最後まで放さない引き込む力は備わっている。
こういう一杯を味わったのは久々だ。

焦がし醤油と喧嘩しないように計算されてはいるが
しっかり自己主張をしてくる岩海苔の風味と
もやし、ねぎのシャキシャキ感。

黄色い卵麺の縮れ具合は
本来は味噌ラーメン向けなのかもしれないが
丁度よいラードの醤油のなかでも沈まず
するすると入ってくる。

この日の混雑が適度なものだったからなのか、
以前の輝きを取り戻したのかはわからない。

ただ、また通おうかという気になったのは確か。
いや正直に言えば再び虜になったのかも。

でも一時間の待ちは勘弁。
しかも車で来ないと、行列にあたったときに回避策がないんだよね。
この日程度の混雑のタイミングを探して再訪したいですね。

【2016年8月】
店が新しくなってから初めての訪問。
夏休みかつ口コミゆえか平日11時というのにすごい行列。
1時間以上待ちました。
ところが・・

お気に入りの醤油が全然ダメです。
最大の特徴だった焦がし醤油の豊かな風味と味わいがまったくない。
スープを口にしても広がりや深みが感じられなくなっていました。

わたし共々醤油がお気に入りだったくま２号も同じ感想でした。

この日の味がたまたまはずれだったのか
押し寄せる客への対応で鈍ったのかは定かではありませんが
行列に見合うレベルではなく
悲しい気持ちになりました。

幼児連れに対しての店員さんのきめ細かい配慮はありがたかったのですが
空調が弱く窓のない構造で蒸し風呂状態だったのも減点材料です。

味噌や塩の味の変化は確かめていないし
未練がましく
もう一回訪れてから最終判断としたいところですが
評価は5点満点から下げます。


【2012年12月】
自分の中では一番のお気に入りといっていい
ラーメン屋さん。

旭川在住時に札幌のラーメンサイトで調べて
食べに行ったのがきっかけで
以来通っています。

いまではガイドブックにも紹介されるようになり
夏場などは長蛇の列ともなりますが
それでも札幌に来ると寄らずにはいられません。

L字型のカウンター内のきれいな厨房は
明るい開放的なつくりで
若いご主人のきびきびとした動きとともに
これだけで店内にいいお店という雰囲気が。

味噌は滋味深い野菜と味噌の旨みが
ぎっしり詰まった味わい。
お師匠のすみれよりは油は控えめ。
これほどのパンチと上品な口当たりが
完璧にまとめられている味噌はそうはないでしょう。

味噌だけでもすごいのに
ここのお店の驚きは塩、醤油もまた素晴らしいこと。
特に焦がしの香ばしさが立っている
醤油はお気に入り。
旨みと甘みにぐいぐい引き込まれて
むさぼるようにスープをすすってしまいます。

縮れた玉子麺も弾力に富んでいて
スープとの相性はいうまでもありません。
スモークの香るチャーシューも肉厚で存在感あり。

通い始めて７、8年になりますが
きょうはちょっと変だなと感じたことが一度もありません。
抜群の安定感を誇っています。

混雑をストレスに感じさせない
スタッフの対応のよさも流石です。