メニューの偏り感は相変わらず。ただ、一つ一つのパンは確かなおいしさがある！！ : ハートブレッド アンティーク 札幌南郷通店

《2016.6利用》
今日のお昼は”ハンバーグ”。
やや、食後の満腹感に難を感じた今日は、おやつも少しボリュウムアップで、パン屋さんでの菓子パンを入手してみようということに。

そのついでといっては何だが、平日の朝食用のパンも見てみようと思う。
今回の、この【ハートブレッド アンティーク】というパン屋さん。

前回のレビューでは、女性向けのパン屋さんでは？と、食事パンの種類が少ないことや、その雰囲気から、再訪は難しいかもとなっていた店舗。
その後も、正直なところ、積極利用は考えられることはなかったが、今日はたまたま、車での移動上の都合から、店の前を通りかかったことにより、約１年ぶりに立ち寄ってみることにした。

多分、おやつ用のパン、菓子パン類に限っては、充実しているであろうと店内へ。
色々と、店内を見廻すと、確かに、興味を惹くパンが目白押し。

私がまず気になったのは、”ハリスのチョコパン”（194円税込）。
キャラクターパンで、見るからに、私の風貌からでは、ガラでもないのだが、何となくそのチョコにくるまれたフォルムに惹きつけられてしまった。

家内は、迷いに迷って、”ベイビーリング”（173円税込）というパンを選択。
次に、朝食用のパンを！！と思って店内を見廻すと、やはり、食事パンという目線でのラインナップとしては、私的にはやはり貧弱さを感じざるを得ない。

ここらあたりは、１年たっても、あまり変化はないようだ。
なんとか、妥協に妥協を重ねて、朝食用として”クロワッサン”（108円税込）と、”塩パン”（83円税込）を買ってみることに。

こちらは家内と１個ずつ食べようということで、それぞれ２個購入。
本当は、私の気分的には、”サンドイッチ”とかがあればと思ったのだが、やはりこの店舗では、こんな単純な希望でさえ、かなり異端な希望なのであろう。

まぁ、そこはもう、ここの店に入ってしまった以上は、無理にでも納得するしかない。
さて、では早々と、午後の用事を済ませて家に戻り、おやつのパンから試してみよう。

《後の実食》
◆ハリスのチョコパン
私は、食事パン、食事パンっていう割には、頭をおやつモードに切り替えれば、意外とこの手のパンも抵抗なく食べるのだ。
ただし、それは頭の切り替えがあってこそ。

で、おやつ用と割り切って選択したのが、この”ハリスのチョコパン”。
家内からは「甘そう～」と言われたが、食べてみるとそうでもない。

パンの下地は”メロンパン”ということだが、食べてみて、あまりそんな感じはしない。
しっかりとチョコでコーティングされていて、中にもチョコが入っている。

その見た目から、どこから食べていいのか、少し困ってしまうが、そこは食べ物！！と割り切って、ガブリとパクツく勇気が必要。
ちょっとボリュウムが必要なおやつ用としては、なかなか手頃なパンであろうかと思われる。

◆ベイビーリング
こちらは家内が選択したパン。
なんでも、こちらの大ヒット商品、”マジカルチョコリング”のミニチュア版ということだそう。

一見して、ドーナッツ型のデニッシュリングをシロップでコーテイングしたパンという感じ。
しかし、食べ進むと、中からチョコが出てきて、これには家内もビックリした様子。

甘さも、決してくどいわけでもなく、食べやすくおいしかったとのこと。
なるほど、家内のこの感想からすると、一度、”マジカルチョコリング”なるものを食べてみるのもいいかもしれない。

《後の朝食での実食》
◆クロワッサン
私はパン屋さんレビューで、何度か述べているかもしれないが、どちらかというと”クロワッサン”はあまり好きではない。
どちらかというと、家内の好み。

なんというか、あの手で触っていると、ベタベタしてくるのと、あのサクサク、スカスカ、ペラペラという感じが、どうも私には趣向が合わない。
まぁ、今回は、家内へのお付き合いというところから食べてみることにした。

ここの”クロワッサン”、意外と大き目。
値札のコピーには、『風味豊かで味わい深い幻のカルピス（株）バターを使って作ったクロワッサン！あま～い蜜を塗って仕上げました』とある。

『幻のカルピス（株）バター』？
そんなのあるんだ・・・・と、食べてみると、これが意外とおいしい。

私の今までの”クロワッサン”へのイメージが覆る。
こちらも、『あま～い・・・・』とはいいつつも、食べてそんなに甘くはない。

ふわりとした食感が、私的に気に入らなかった”クロワッサン”のあの薄っぺらい食感とは違い、なかなかの深みのある食べ心地。
これは、意外な発見。

◆塩パン
ここ数年の間で、あちこちで耳にするようになり、今や、どこのパン屋さんでも定番となっている”塩パン”。
我が家でも、最近になって、あちこちで食べているが、そのシンプルさが良しというのも、ようやく実感してきたところ。

こちら、【ハートブレッド アンティーク】の”塩パン”も試してみようということで選択。
売り場の値札のコピーには『外の部分はパリッと、ふわふわ生地にはバターがたっぷり香ります　仕上げに散らした岩塩の塩っけがアクセント！』とある。

こちらは、食べる前に、オーブンに入れて軽く炙ってみることにした。
すると、この”塩パン”、他店の”塩パン”でもそうなのだが、ものすごくパンの表面にバターが吹きだしてきて、結構、手で持つとベタベタ状態になる。

そこはまぁ、上手に持ち替えて、一口パクリ・・・・・。
確かに、この素朴な味がいい。

うまいのだ。
バターたっぷりの味わいと、ほんのりとした塩味とのバランスがとてもいいのである。

先の”クロワッサン”との組み合わせ的にも、朝食のラインナップとしては、とてもよい選択になったようで、朝のパンということでは充分に満足。
今回の選択は、おやつ、朝食ともいい買い物ができたようである。

ただ、惜しむらくは、やはり店頭に並んでいるパンの種類の偏り感と、いかにも客層を特定しているような店のポリシーの維持には、若干、抵抗感を感じざるを得ない。
そういう経営方針なんだろうが、どんなにおいしくても、合わないと思った店に媚びてまで通う気はサラサラないため、やはり、いつしか自然に足は遠のくのではなかろうかと思われる。

さて、今度も、次回訪問があるのかどうか・・・・・。
それは、タイミングだけに、かかっているのかもしれない。


《2015.8利用》 女性向けのコンセプトなんだろうね・・・・・・

お昼を【はなまるうどん】で済まし、その夕刻少し前、買い物ついでに[南郷通]を、走らせていると、この【ハートブレッド アンティーク】の看板と目が合ってしまった・・・・・。
いつも、何度も、この通りを行き来する際に、視野には入っていたが、あまり利用してみようというタイミングに恵まれず、今まで素通り。

今回は、なんとなく、看板と目が合ってしまったというか、お腹の小腹の状態も合わせると、たまたまタイミングよく入ってみたいという気分になったというわけ。
しかし、買い物を済ませて、後からまた戻ってくる時に立ち寄ろうと、今は、先に買い物を優先することに。

で、買い物を済ませ、店前に舞い戻ってきた・・・。
時間は、１６：００丁度、初訪問である。

駐車場は、この時間でも結構な台数が停まっている。
店の外観全体は、こういうパン屋さんにありがちな、個性的な特徴のある意匠・造作になっている。

店内は思いのほか広い。
入ってすぐ、左側には、カフェスペースがあり、これがまた結構な広さ。

ランチパーティとかができるそうで、焼き立てのパンや、アイスなど食べ放題にもなるらしい。
また、ベーカリーで買ったパンも、ドリンク等、何か一つでも注文すれば、買ったパンをカフェで食べることができるのだそう。

で、さてさて・・・・・・・。
私達は、小腹が空いたので、おやつ用のパンと、またどこかの朝で食べる食パンを買おうということに。

最近は、このパターンでのパン屋の利用が常態化してきたようだ。
そして、ウロウロし始めてすぐに、まず先に、朝食用のパンが先に決まることに。

意外に簡単に、”アンティーク食パン”というパンに目がとまり、すぐに、このパンに決定。
なんとなく、【アンティーク】という、この店の名がついている食パンなので、さぞかし安心の一品かと。

４枚入りで、税込270円。
いつも書いているが、私達夫婦では朝食２回分の量となる。

で、次・・・。
おやつ用のパンを探す。

ん～・・・・・・・・。
この店も結構、種類が多い。

迷いに迷う。
結構、店内をグルグル歩き回ることに・・・・・・。

で、歩き回っているうちに、ひとつ気が付いたことがある。
この店・・・・・・。

揚げパンのたぐいが置いていないのである。
私も家内も最近、”カレーパン”や”ピロシキ”、”フランク”系の揚げパン類を買うことが多いのだが、今回の、この店では、どこをどう見ても見つからないのだ。

その代り、ケーキっぽいパンや、菓子パン類が比較的目立つような気がする。
調理パンも、一部に置いてはいるが、その全体の商品構成のバランスからいうと、本当に一部という感じ。

これは、どうも入店している客層からして、女性をターゲットとしたコンセプトの店舗なのかと思える。
なるほど、お客は女性が多いし、カップルで来ている人達も、女性の方が先頭を切って買い物をしている感じである。

ふむ、どうしようか～。
家内が、”メロンパン”を指さし、「おいしそう～」とのこと。

このメロンパンと別な何かを買って、それぞれを半分づつ食べようということに。
これで、一つが決まり、後、もう１個・・・・。

色々見ていると、やっぱり迷っちゃうので、結局、あまり甘そうなパンを避けて、いつも見慣れたパンに目がいってしまい、”フランクロール”にすることに。
これで、一応、買い物の目的は達成。

さぁ、家に帰って、おやつ用のパンからいただこう・・・・・。


≪そして、実食≫
◆ふんわりメロンパン（151円税込）
値札には「ふわふわが絶妙！」という吹き出しのＰＯＰがあり、『サクサククッキーの皮がおいしい』というコピーが添えてある。
家内と半分にして、私もいただいてみる。

なるほど、表面のクッキー生地が、パリパリサクサクした歯触りと、中身がしんなりとしていてフワフワ・・・・・。
その表面と中身のギャップの食感がなかなか面白く、食べてしっとりと、おいしいパンの生地かと思う。

ただ、少し私には、甘すぎかな・・・・・。
もう少し、砂糖を控えてもいいかなと、私は思ったが・・・・・。

◆フランクロール　ケチャップ（151円税込）
値札には『ケチャップ×フランクフルト』と、あるのみ。
こちらも、家内と半分づつ・・・・・。

まぁ、どこのパン屋さんにも置いてある、無難なメニュー。
このパンはケチャップ仕様となっている。

これは、可もなく不可もなく、普通においしい。
ソーセージも、なかなかおいしくて、食べていてガツンとくるボリュウム感がある。

この店の商品構成からすると、どちらかというと骨太メニューといったところであろうか。
ただ、う～ん、これと言った、特徴がなく、どこの店でも食べられる”フランクロール”を、たまたま、ここでも食べたというのが正直な感想。

◆アンティーク食パン（270円税込）
値札のコピーには『口どけのよいしっとりとした食パンです』とある。
こちらを食べたのは、購入当日ではなく、２日目の朝。

４枚入りとしては、他店と比べると、やや高めのお値段。
まず、トースト後の焼き上がりが、表面がカリッと仕上がる。

そして、パン生地も、フワフワで、しっとりとした感じ。
白い真綿のような、パン生地には、しばし目を奪われる場面も。

食べてみての、食感としても、フワフワ感もそのまま。
家のワンコ達に少しあげようと、パンを千切るが、そのしっとり感もあってか、なかなかきれいに千切れないほど。

でも・・・・・・。
なぜか・・・・。

なぜか・・・・、あんまり感動がないのだ。
普通においしいということだけで、それこそ大きな特徴を感じないというか・・・・・。


繰り返すが、私が強く感じたのは、この店のイメージが全般的に女性向けのお店という感じだったのだが、いったいもって家内はどう感じていたのであろうか。
一緒に食べている時には、気になるコメントはなかったのだが・・・・。

改めて確認すると、”メロンパン”に関しては、たいへんおいしかったのだそう。
まぁ、もともとが”メロンパン”好きというのもあるのかもしれないが、これは、素直に気に入ったのだそう。

ただ、”フランクロール”は、どこで食べても同じもので、まずくはなかったけど「またここの店の”フランクロール”を食べたい！！」とまではならないとのことで、ほぼ私と同じような印象を持ったらしい。
ソーセージに関しては、他店のソーセージの方がもっとおいしくて、ここのは「そこそこかな・・・・」とのことらしい。

”アンティーク食パン”に関しては、私よりも厳しいお言葉。
可もなく不可もなくで、どうしても他店の、我が家の食パンランキングの上位の”食パン”と比べてしまうとのこと。

値段が他店よりも高めの設定で、このインパクトでは、なかなか難しいのではと・・・・・。
結構、私より、厳しい感想を持っていた様子。

う～ん、なるほど・・・・・・。
最近、私もパン屋さんのレビューも増えてきて、ホント昔と違って、大体、どこのパン屋んさんも、よほどのところでない限り、そこそこおいしいところばかりになってきていると思っている。

そんな中で、ここの店の売りは、”チョコ”や”クリーム”、”チーズ”、”あん”、”シュガー”を使った商品構成で、”フランスパン”や、惣菜を使った商品は全体からみると、申し訳程度。
私が今回見た限り、”サンドイッチ”などは、どこにも見当たらなかった・・・・・。

カフェスペースの広告でも、「・・・女子会＆ママ会・・・」といった、キャッチコピーを載せているあたり、商品構成からしても、店は客層を選んでいるということのよう。
つまり、その客層から外れた客が入ってしまうと、ちょっと寂しい思いになってしまうようでもある。

う～ん、私には、再訪はむずかしいかもしれない。