単にスープカレーに麺を投入したのではありません。創作ラーメンの中ではトップクラス。 : スパイス&ラーメン橙

＜まえがき＞

２０１３年の第二段は、こちら橙オレンジさんであります。西日本縦断紀行の途中でありましたが、独創的な創作ラーメンを手がける出雲の遊食 空海さんのレビューを書いていて、同じく、独創的な創作ラーメンを出す、こちらの橙オレンジさんを先に紹介したい衝動にかられ、書かせて頂きます。

もともと、札幌東区には、あまり縁が無く、食べログでも遠征する機会が少なかったが、私がお世話になっている中古自動車のお店が白石からこちら東区に移転してしまい、やむなく付近のエリアを検索すると、こちらの橙オレンジさんが比較的に高評価であることから、お伺いしてみることに。

結構、前回書いた空海さんと同じく、独創性からか、賛否が分かれるお店であります。実は、私は関西生まれということもあり、あまりスープカレーに馴染めず、正直、スープカレーにラーメンの麺を入れた感じのなんちゃってスープカレーラーメンかな～という先入観を持ってお店にお伺いします。

＜スパイス醤油らぁめん（７８０円）＞

お店の方に、お奨めをお伺いすると、こちらのスパイス醤油ということで、迷わずこちらをオーダーします。
程無く、スパイス醤油が参ります。
「おおぉぉ！！」
何とも、ゴージャスなルックスであります。赤や緑の野菜がふんだんに入っており、彩りも鮮やかであります！
まず最初にスープを一口。
「うまっ！！」
想像していた味とは、全く違い、決してスープカレーに麺が入っているような代物ではなく、エスニックなテイストがベースになっておりますが、ラーメンスープの旨味も健在であり、何とも絶妙に１つの味にブレンドされています。
結構、この手のスープって難しく、味のバランスを取るのが難しいはずですが、かなりの試行錯誤を繰り返されたのでしょうね。

魚介スープに鶏がら、それに大量の野菜ブイヨンが入っているそうで、コストはかなりかかっているとのこと。青海苔がスープに溶け込んでいるように見えたのですが、実は海苔ではなく、バジルとのこと。

好みは分かれるかもしれませんが、手間隙を惜しまず、コストをかけたスープは、創作系ラーメンの中では自分の中でトップクラスかと思います。スープの量は結構多かったのですが、気が付けば全部飲み干しておりました。う～ん、お見事！

＜カリーらぁめん（８５０円）＞

スパイス醤油に感銘を受けた私は、日を改めて再訪し、こちらのカリーらぁめんも試すことに。
この日はランチタイムにお伺いしたことから、サービスで、カリカリ餃子がトッピングとして無料で付いてくるとのことであった。
ルックスそのものは、スパイス醤油とあまり変わらないが、キクラゲとモヤシが除かれているくらいだろうか・・・。
お味の方は・・・。
なるほど、こちらもかなり美味しい。
スープカレー屋さんで培った、様々なノウハウが活きており、それをベースに、旨味成分とコクと深みを極限まで良く引き出しています。
この味の綱引きは、本当に絶妙です。

気が付けば、こちらも前回同様スープを飲み干しておりました。最近、スープを飲み干すことは珍しいのですが、コストと手間隙をかけたスープは、ついつい飲み干してしまいますね。

＜わさび醤油つけ麺（７３０円）＞

最後に頂いたのが、こちらのわすび醤油つけ麺であります。たばに、全国でわさびラーメンなるものと遭遇することもありますが、イマイチなことが多く、今回も少しマイナスの先入観がございましたが、こちらのつけめん、上の２つとは、かなり味のスタイルを異にするものの、わさびを上手に使用されており、インパクトがありますね。
わさびの風味を落とさないために、スープにわさびを入れず、麺にからめてあり、スープに軽くからめて、サラと頂くタイプのつけ麺であります。
何度も、スープに長く漬込むと、わさびの風味が飛んでしまうとのことで、結構食べ方のルールがあるようですね。

＜総括＞

以上、簡単ですが、お店のお奨めの３つのメニューを試しました。最初は、なんちゃってスープカレーラーメンかと思いきや、料理の基本をマスターされた店主が、試行錯誤を重ね、何ともスパイシーでかつ、旨み成分たっぷりのスープに仕上げておられることが良く分かります。
野菜も多く入っていることから、男性もさることながら、女性にも人気が出そうなラーメンでありますね。次回は家族で一度お伺いしてみたいです。白石の方にも、お店を出されたようなので、千歳からは白石の方が近いので、次回は白石のお店を試したく思います。