相変わらずのディープさだあ～　　　　再訪　　　　　 : 天壇

2008.10.30
札幌「道通ビル」地下の飲食店街にあるこのお店に立ち寄りました。
なんとも、地下の廊下に貼りだされているメニューや広告に目を奪われました。
このビル地下にある「板前割烹 みずほ」が気に入っていますが、
この「天壇」も気になっていたのです。
そんなに古くはないようなビルですが、どよよ～んとした雰囲気。

席に座るなり、お店のおばちゃんに、「定食かい？」
めたぼ ： 「はぁ、あ～、　はい。　お願いしますぅ。」と煮えきらないような返事。
お店の前に貼られていた
　　「豚キャべと小さいハンバーグ定食」 ５５０円
これを注文です。
この「小さいハンバーグ」という取って付けたようなメニューが恐いものみたさを
増長させます。
そーめんかみそ汁の選択？
これは無難に「お味噌汁」を選ばさせていただきました。

厨房にいるおじさんのほうから、カッコカッコカッコと鍋とお玉とぶつかり合う音が
響いてきます。
無機質な金属の音ではなくて、油がしっかり染み込んでいるようなやさしい音。
いい音ですね。

でてきました　「豚キャべと小さいハンバーグ定食」 。
「豚キャべ」は、豚バラとキャベツ、いわゆる「肉入り野菜炒め」です。
豚バラを正油ベースで炒めたものです。
とくに珍しくもないメニューですが、キャベツと豚肉が出し汁と合いからまって
これをご飯の上にのっけると、とっても幸せな気分になりました。

さて「小さいハンバーグ」はと言いますと・・・
わあ、ちっちぇ～！
ノギスがないのではっきりした数字ではないのですが、φ70mmほど。
厚さは、10mm程度。
味は、ケチャ・ぷぅ～ です。
レトルトかなにかはわかりませんが、まあいいでしょう。
「豚キャべ」だけには終わらせたくない「小さいハンバーグ」をというサービス精神に
ごちそうさまです。

お腹の中はご機嫌さんです。
「豚キャべ」の余った出し汁をぐぐぐぅーっと飲み干す。

さてお会計。
５５０円を小銭で太った財布から取り出し、頭の上にあるお店の広告を見る・・・・・・
昼食メニューの回数券方式には経営努力しているんだなあと。
購入は、「天壇（格←×　各）プレイガイド」と書いています。
そんな「天壇」って札幌市内に多くの店があるのかなあ・・・
有効期限？　
ぷぅ～！　笑っちゃいました。
「つぶれるまで」

うう～ん。
このお店の乗りは、企業努力なのでしょうか、天然なのでしょうか。

お店の中は、昭和の色濃い感じです。
レトロというにはちょっと違った感じ。
広いお店では無いのですが、妙にリラックスできる空間というのは不思議なものです。
これはもうディープという一言です。
しっかりとお店の「味」なのですね。

この「道通ビル」地下を冒険する気持ちにおおいにさせてくれました。
中央バスターミナル地下の、「定食藤」や「南京亭」があるようなディープな雰囲気にも
負けず、この道通ビルにもしっかりとその空気を漂わさせてくれています。

「ディープ　青い　海　海　海　海　・・・♪」　　（唄・渋谷哲平）
これを口ずさみながら、仕事に戻りました。

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2012.11.30
久しぶりの再訪です。
相変わらず、手書きのメニューはそのままで （笑）
今回いただいたランチは、「ラーメンと中ヵ丼」。
ランチの値段も５５０円と変わりはありません。
ラーメンは みそ、正油、塩、各昔　からの選択です。
昔の（？）正油ラーメンをいただきました。
スープは化調傾向ですが、正油が優しい感じで嫌味じゃないんです。
麺は多加水麺の縮れの少ないタイプ。
カドが取れたというのか、もっちりというのか、ぬるんとした麺で私の苦手な麺。
でも完食しましたけどね（＾＾；
中華丼（中ヵ丼 と表記）は、たくさんの野菜にゆるめの餡がからんでいます。
なかなか美味しい中ヵ丼でした。

正油ラーメンを食べながら中ヵ丼を食べるか、中ヵ丼を食べながら正油ラーメンを食べるのか。
さあて、どちらが主力かなあ？ と思いましたが、中ヵ丼を食べながら正油ラーメンをすするといった感想です。
ラーメンは汁物で・・・でしょうかね（笑）
でも５５０円というお値段としては、素晴らしいコストパフォーマンスでびっくりしてしまいます。
手書きのメニューは「目に言う」メニュー。
お店のゆる～い雰囲気が良いですね。
ランチ時には、男女問わずサラリーマンで満員御礼なのもわかる気がするのでした。