やっぱり定食はお米でしょ！！ : 多慶家

口コミ１回目（２０１１年１１月）


会社から近い場所にあるこのお店。営業中も控えめに赤い暖簾（のれん）が出ているだけの時もあり、
本当に営業しているのだろうか？そもそも何のお店だろうか？と疑問ばかりが浮かびます。
結局、お昼時になると、近くにある上海総本店、クスコカフェに食べに行くため
伺うことがありませんでした。


このお店の真相を確かめるため、休憩時間を１時間ずらし、１３時過ぎにお店に伺いました。
この日（たぶん私がよく見ていないだけかも…）は「本日の日替り」と書かれたメニュー表も出ていました。


外観写真を撮って、お店に入ろうとすると、私の横を男性４人組のサラリーマンが通ってこのお店の中へ。
お店に入る様子を見ると常連さんのようです。


私もその後を追うようにしてお店に入店です。


お店に入ると、間口（まぐち）が狭く、通路が狭いためお店から出るお客さんとすれ違うのにもひと苦労です。

お店入口から２～３ｍ奥に入った左側に４人掛けのテーブルが３卓あり、さらに奥に進むと
厨房と対面したカウンター席が７席、その後ろに４人掛けの座敷席が４卓。
間口（まぐち）が狭いことを考えると、予想外に人数を受け入れることができます。


厨房の様子が見えるカウンター席に座り注文したのは
・お昼の日替り定食（炭焼き　あじの塩焼き・７８０円）…ご飯おかわり自由　　　　です。


この日は日替わり定食として、酢豚と豚の生姜焼きがありましたが、栄養のバランスを考え今日は魚を
食べることにします。
あと、ホットコーヒー・アイスコーヒー・オレンジ・グレープフルーツは各プラス１００円で飲むことができます。


それにしても、１３時過ぎなのにお店の８割方は埋まっています。客層はいずれも会社員と思われ
女性４割・男性６割といったところでしょうか。


お店の店員は、厨房に男性店長と女性従業員が各１名。給仕を担当する女性１名が忙しく配膳作業を
行なっています。


厨房は畳４畳くらいの狭いスペース。男性店長が、奥のスペースにある焼き台でメイン料理（魚・肉）を調理し、
手前のスペースで女性店員が、小鉢・ご飯・お味噌汁の盛り付けを行ない、お盆に置いていきます。
何せスペースが狭いので、お盆が同時に２つまでしか置けません。男性店長がメイン料理を置いたら
すぐに給仕担当の女性店員が持っていく…という流れ作業で料理が提供されていきます。


私が注文した「あじの塩焼き」も本当に左奥のスペースで炭火で焼いていました。様子を見たら
手間がかかっているようなので、少し申し訳ない気分になりました。
（常連さんは全員、生姜焼きを注文していたので）


注文から約１０分。日替り定食（炭焼き　あじの塩焼き）が運ばれてきました。


彩り豊かな定食です。早速、実食です。


まずはご飯から食べます。最近、定食屋さんで食べたご飯の中で一番おいしいです。
ご飯がふっくらしていることは当然ですが、噛めば噛むほど甘みが感じられます。
ご飯だけを食べていたら、他の料理に手をつけることもなく１杯目完食です。

すかさず、男性店長から「ご飯お替りしましょう。量はいかがいたしましょう」と聞かれたので
１杯目と同じ量をいただきました。


２杯目は、他の料理と一緒に食べることにします。
他の料理の感想は下記の通りです。

・小鉢１つ目…ハム・ホウレンソウ・とうもろこしのバター炒めです。バターで炒めていますが
　　　　　　　　　それぞれの具材の味がわかるようにバター風味は抑え目でした。

・小鉢２つめ…にんじん・いも・さやえんどうのお煮しめ。よくダシの味が染みていました。
　　　　　　　　　ダシは薄味で、醤油・砂糖・昆布・お酒少々（あくまでも私見）が使用していると思います。

・メイン…アジの塩焼き。カイワレ・にんじん・レタスのサラダ。
　　　　　　アジは丁寧に炭火で焼いているため、中までホクホクでした。大根おろしと一緒に食べると
　　　　　　旨さが倍増です。

・味噌汁…しめじ・えのき・あげの白味噌汁。メニュー表には具だくさんと書いてありましたが、ちょっと
　　　　　　期待外れ。お味噌汁のダシは少し甘めですが、ご飯に良く合いました。

・香物


結局、ご飯があまりにも美味しかったので、もう１杯おかわりして合計３杯食べてしまいました。


魚の骨以外は残さず完食です。
食べ終えて、改めてメニュー表を見たら、お米は「生産者直送　減農薬こしひかり」を使用している
と書いてありました。お米の詳しい区別はつきませんが、お替りをしたくなる美味しさだったことは
確かです。


感想としては、「定食はお米でしょ！」
やっぱりお米が美味しいと他の料理もおいしく食べることができると思います。


メニュー表を見たら夜も魅力的なメニューがいっぱい！次回は必ず夜に伺って色々な料理を食べてみたい。
そして、もっと早く行っておけばよかったと思わせるお店でした。


特にお米はおいしかったです。ごちそうさまでした。


口コミ２回目（２０１２年８月）


「クーラーが壊れたんよ！どれを選んだらいい？」と実家の母親からの電話。
ちょうど仕事終わりだったので、母親と某家電量販店前で合流。エアコンの選定・取り付け位置の打ち合わせ・
支払い方法を話し合い、翌日にはエアコンが取り付けられるそうです。無事に解決しました。


「やっぱり男の子を産んで良かったわね～」と普段言わない言葉をかけた母親が次に発した言葉は…
「お腹空いたわね～。お魚とお肉とご飯がおいしいお店がいいわね～」とかなり具体的な要求をしてきました。


普段、お好み焼き・つけ麺ばかり食べている私なので、判断に迷いましたが、思い出したのは、昼定食で食べた
ご飯（お米）がおいしかったこのお店。


夜に伺うのは初めてですが、とりあえず母親を連れて行くことにします。


お店の前に着いた時、狭い間口（まぐち）を見た母親が「本当にこのお店って美味しいの？」と不安がっていましたが、
有無を言わさず、お店の中へ連れていきました。


お店に入ると、１人の男性店員が「へいっ、いらっしゃい」と出迎えてくれました。


お店の奥にある座敷席に行こうとしましたが、この日は、会社の歓送迎会があり、かなり盛り上がっている様子。
男性店員の計らいにより、お店入口側のテーブル席に案内されました。


４人掛けのテーブルに座り、メニュー表を見て注文したのは下記のとおりです。

・生ビール（４５０円×３＝１，３５０円）
・ジンジャエール（２００円）
・かりかりじゃこサラダ（５５０円）
・地だこ天ぷら（６５０円）　
・牛すじ煮込み（４５０円）
・揚げ出し豆腐（４５０円）
・しまほっけ（６５０円）
・白肉（６５０円）
・広島菜茶漬け（３５０円）
・本日のつきだし（１５０円×２＝３００円）　　　　　　合計５，６００円　　　　　　　です。


この日の陣容は、厨房にいた男性店長に私達を出迎えた男性店員の２人体制。
その一方、歓送迎会には１２～１３名のお客さんがいましたが、少ない人数ながらも効率よく料理を提供
しているようです。


現にテーブル席に座っている私たちにも比較的早く料理が提供されていきました。
いただいた料理の感想は下記の通りです。

・かりかりじゃこサラダ
　　…　数種類の野菜の上にカリカリのじゃこがまぶしてあり、その上にねぎ・かつお・刻みのりがかかって　
　　　いました。ドレッシングは、和風醤油風味。ドレッシングの量は少ないですが、カリカリじゃこの塩気と
　　　食感はクセになります。まずは沢山の野菜をいただくことができました。


・牛すじ煮込み
　　…　通常の牛すじよりも柔らかい部分を使用しているようです。１つ１つは小さいですが、予想以上に
　　　柔らかくダシの味がよく染みています。ただ、このダシは甘めの仕上がり。母親は気にいっていましたが
　　　私はもっとパンチが欲しかったので、取り分けてから、備え付けの一味を振り掛け食べました。
　　　熱々のご飯と一緒に食べたい１品でした。


・地だこ天ぷら
　　…　専用のポン酢ダレに漬して食べるスタイル。薄めの衣で短時間で揚げられたようです。
　　　　食べると、衣の中からプリプリした地だこが非常に美味しいです。噛むたびにたこの旨味が染みだして
　　　　きます。軽く粗塩を振り掛けても美味しかったかもしれません。


・揚げ出し豆腐
　　…　４つに切り分けられた揚げ出し豆腐は、表面がカリカリ・内部はほっこりとした仕上がり。
　　　　牛すじ煮込みとは逆でやや醤油の風味が強めの味付け。豆腐の上にのせられた大根おろし・生姜
　　　　をダシに絡めて食べると、体が温まります。体力が落ちた今だからこそ注文して良かったです。


・しまほっけ
　　…　しまほっけの身の部分２切れにネギがのっています。食べてみると、これは焼き上げたというより
　　　　蒸した後に焼いたという印象。蒸した後で、しまほっけの皮の部分に甘口味噌が入ったダシを
　　　　塗ってから網焼きをしたものと思われます（あくまでも私見）。香り付けのレモンでさっぱりした
　　　　味わいも実現。お酒がすすみそうな１品でもあり、このしまほっけを細かく切り分け、混ぜご飯と
　　　　して食べても美味しく食べられそうです。


・白肉
　　…　白肉をじっくりと時間をかけて焼いているようでした。少し薄めで、食感はやや固め。単品では
　　　　やや印象が薄いので、好みに応じてこしょうと一緒に食べると味に変化がでてくるでしょう。


・広島菜茶漬け
　　…　ご飯に刻んだ広島菜・天かす・刻み海苔がのせられたものにお茶をかけた１品。この茶漬けは
　　　母親が絶賛していました。しきりに、「このお米はどこで手に入るのかしら？」と話をしていました。
　　　味については、私は食べていないので評価できません。


食事がひと通り終わり、母親が「そろそろ温かいお茶が飲みたいわね～」と私に話をしていましたが、
私が男性店員の方にお願いする前に、母親と私の２人分のお茶を持ってきてくれました。


このような配慮はありがたいところです。


「昼定食のご飯がおいしかった」という理由だけで、このお店に伺いましたが正解でした。


１つ１つの料理の鮮度が良く、きちんと調理されていたので安心して食事をすることができました。


お腹も満たされ、代金５，６００円を支払いお店をあとにしました。


メニュー表を見たら、お得な宴会コースがあったので、あと３人以上を招集して伺いたいところです。


会社の近くにこのようなお店があることは、私にとって幸せなことかもしれません。


美味しくいただきました。ごちそうさまでした。