想像を絶する料理とサービスにディープインパクト！ : 眺庭庵 益成屋

【再アップ　2012/3】
読者の皆様へ
※2007/4のレビューについて文章を修正の上、再アップいたします。


【前回レビュー　2007/4】

12：50恐る恐る入店。
13：20逃げるように退店。　≡;ﾟДﾟ)ノ ≡;ﾟДﾟ)

「いきなりお客が入ってきて、いきなり出てゆくから、いきなりや（益成屋）」
店名の由来を訊ねたら、店員の方が屈託ない笑顔でそう云いました。
自虐ネタなのか、それとも冗談なのか･･･・・・。

いずれにしても、我々は店名の由来通りにアクションを取ってしまい、帰りのバスの中でメチャフイたのでした（爆）

草津温泉バスターミナルの横にこの店はあります。
入ったのはたまたまです、た・ま・た・ま。
昼飯を食いっぱぐれそうになった我々は、まあ蕎麦ならハズレてもそんなに酷いことにはならんだろうとタカを括っていたのが、そもそもの大間違いのコンコンチキ。

扉を開けるとお店の奥の方からキラーンと光る鋭い眼光と押し殺したような微笑が。
まるで獲物を待ち構･･･、いやいや、気のせい気のせい。
店の中は、昔風の大衆食堂。
よくある観光地の店内風景です。

「はいはい、4名様ね。こちらへどうぞ･･･・・・」
ちょっと前に流行ったがば●ばあちゃん風の店員に奥の方へと案内される。
こんだけ奥に案内されると、簡単には逃げられな・・・・・。
おっと、誰かが背後に来たようだ。

「何にしましょう？」
「そうですね・・・・・・」
メニューは特段変なところはなく、3名はオススメの芋天付き・取れたての山菜うどん（1115円）、残る1名は舞茸うどん（値段を失念）を注文しました。
それにしても、店員の粘り腰が見事という他ない。
注文が終わってもなかなかテーブルから離れず、他のメニューを勧めてくる。
「いらない」と言っても、なお粘る
粘る粘る。
少なくとも10種類近くのメニューを勧めてきただろうか？
断っても断っても「おいしいよ」「頼まないと損だよ」とせがまれ、結局根負けして自家製お新香を注文しました（笑）
でも、よく見るとお新香の値段が時価。
いくらなの？と聞いても、とぼけるばかりで値段を言わず、「たいして高くない」の一点張り。
まあ、いいや。

「バスの出発時間が来ているから急いでね」
うどんを待つこと15分。
けっこう待たされました。
お新香（味は大変よろしくない味、察してください）をつまみながらビールを飲んでいると、舞茸うどんが先に到着しました。
ツレが一口食べるなり「もういらない宣言」を緊急発令。

ほとんど食べていないじゃん！（笑）

かけつゆは口当たりが濃いくせに、後味は見事なまでにスイーツｗｗ！
みりんの入れすぎじゃないの？と思わせる甘さです。
麺はコシのない「ふにゃふにゃ」なものでした。←きっと茹で置きですね、これは。
それに気のせいか微妙な味（？）が、あとからちょっとします。
これは確かに食べられないわ・・・・・・。

しかし、これはほんの序の口。
本番はこれからでした。
所詮、舞茸うどんは前座でしかない。

ざるうどんは手打ちとのことでしたが、何度も何度も茹でては水洗いを繰り返したような、
のびのびにのびきった、のびのびののび過ぎなのびうどんでした。
いやぁ～、よくもまあーここまでのびたもんだ、こりゃ。
これはもはや才能の一つです。

山菜が別皿（幅15ｃmの長方白皿）で登場しました。
えっ？
山菜は別皿なの？？
別皿なら山菜は天ぷらかと普通思いますよね？
取れたての山菜というから、山で採ってきた天然の山菜だと思いますよね？？
ここは群馬県だし。

衝撃が走ります（驚）
想像力豊かな私を軽くあしらう見事な一皿でした。

瓶詰め風のふきとうどの水煮が少量、茹でしめじ1本、蛍光ピンクの大根おろし・・・・・・。
以上がここの山菜です。
三彩でも三菜でもありません。
山菜だそうです。

私の頭の中は突然三歳です。
マジに思考停止しました。

しかも、2cm程度のしめじが1本。
「1本って・・・・・・」
三人いるから、しめじは全部で3本。
オバＱかよ。
笑いで死ぬほど腹筋がよじれました。
イタタ・・・、笑いすぎた。

しかも、これはオマケと恩着せがましく現れた芋天が、これまた実にありえない一品。
薄くスライスした芋チップのような素揚げが一人1枚。
おいおい、芋の素揚げかよ（爆）

山菜にしろ、天ぷらにしろ、数が少なすぎて逆に数が数えられない。

その後、扉を開けて覗き込んだ観光客が我々を見るや否や安心しきって入ってくるじゃありませんか。
これはイカンと思い、責任を感じて慌てて店を出ることになりました。
会計で更にびっくり。
時価のお新香が1050円と言われましたああｗｗｗ！
超たっけーーー！！

スーパーダッシュで店を飛びだした、とっても印象深い思い出です。
御土産話おしまい。

ごちそうどころか、ほんとにびっくりしましたヨ（笑）

追記1：草津湯畑の傍にある「 益成屋（えきなりや）」という旅館があります。実はここのお店と兄弟関係だそうで、兄がこちらのお店、弟が旅館を経営していると聞きましたが、この話は伝聞です。特に旅館の方はその息子さんが、一所懸命頑張って立て直していると言う噂を聞きました。

追記2：唯一の心残り。それは「山菜」のしめじ一本を写真におさめなかった事。最高傑作だったのに残念。もう一回行こうかなあ（爆）

追記3：あとで聞いたら、大昔から数々の伝説や評判をもつ超有名店だと言うことが判明。「勇気あるね～（笑）」と知り合いに尊敬されましたが、そんなのちっともうれしくない。事前チェックはとても大事だということです。