「どろ・豚骨十割・豚骨二八」の3種類のスープにメニュー構成が変わった人気ラーメン店 : ぎょらん亭 本店

[2012.3 初訪問]
国道3号線の小倉北消防署前交差点を北九州市民球場方面に折れて約750メートル、市民球場先の小倉北体育館入口南交差点を左折して50メートルほどの場所にあるラーメン店です。
緑の暖簾がかかる小倉で人気のラーメン店「ぎょらん亭」の本店です。
店の前と奥には、12台分の駐車場があります。

土曜のお昼前11:40頃、店に入りました。
店内に豚骨臭は感じません。
右手のオープンキッチンの厨房前にカウンター7席、左手の通路を挟んだ小上がりの座敷に4人用の座卓5卓があります。
先客は8人ほどで、カウンター席に案内されました。
ご主人と見習いの若い男性、おばちゃんとおねえさんの4人体制でした。

カウンターに着席すると、メニュー帳を渡されました。
ページを捲ると、ラーメンの種類は多く、「プレミアム（とんこつラーメン）」600円（大.650円）・「肉デララーメン（とんこつラーメン）」800円（大.850円）・「小倉麺（とんこつラーメン）」500円（大.550円）・「ぎょらちゅう（魚藍式中華そば）」600円（大.750円）・「かしわそば（鶏中華そば）」600円（大.750円）・「七つ味噌（みそラーメン）」600円（大.750円）・「塩山菱（しおラーメン）」600円（大.750円）・「小倉レッド（たんたんめん）」700円（大.850円）などが写真付きで紹介されています。

とんこつスープは、豚骨100%の「十割」か豚骨80%・鶏がら20%の「二八」を選ぶことができます。
ラーメン以外にも、「チャーハン」600円・「辛れ～ライス」600円・「カラアゲ」400円などがあり、ラーメンとミニカレーなどのセットもあるようです。
とんこつラーメンには「替玉」100円が用意され、「バリカタ不可」と書かれていました。
メニューには、「麺の硬さ・木クラゲ抜き・ネギ抜きの御注文は、お断りします」とも書かれていました。
「プレミアム」を「十割」で注文しました。
麺の硬さはオーダーしませんでした。

卓上には、コショウとニンニクが浸かった特製タレが置かれていました。
水はセルフで、入口近くに冷水機が置かれています。
また、その横には、数種類の漬物類が置かれて、セルフで自由に取れるようになっていました。

注文して3分でできあがり、カウンターに置かれました。
白濁しトロミを感じるスープに、チャーシュー1枚、煮玉子半分、キクラゲ、メンマ、青ネギ、海苔がトッピングされていました。
卓上に置かれたレンゲを使ってスープを口にすると、豚骨臭は控えめながら、濃厚かつクリーミーな豚骨の旨味が口の中に広がりました。
塩加減も濃すぎるなく、ちょうどよい塩梅でした。

田中製麺所の麺はストレートのやや太めの中細麺で、茹で加減はちょうどよく、程よい歯ごたえがあり、濃厚なスープと絡んで美味しくいただけました。
バラ肉のチャーシューは1枚ながら、大ぶりで厚みもあり、程よく脂身がついて、柔らかくジューシーでとても美味しい仕上がりでした。
キクラゲやメンマの量もたっぷりで、歯応えもあり、脇役として持ち味を発揮していました。
半熟の煮玉子も甘みがあって、美味しい味わいでした。

途中で、卓上の特製タレをレンゲに取って試してみましたが、結構、塩辛さが効いていました。
スープを飲んでる時の舌触りは気づきませんでしたが、飲み干すと底には骨粉が溜まっていました。

再訪して、とんこつラーメン以外のラーメンも試してみたいお店です。


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[2015.6 再訪]
2012年3月以来、3年3ヶ月ぶりに土曜のお昼12：40ごろ再訪しました。
入ってすぐ左に、以前はなかった券売機が設置されていました。

メニュー構成も以前とは全く変わり、「どろラーメン」680円・「豚骨十割ラーメン」580円・「豚骨二八ラーメン」580円の3種類のスープに絞られ、「大盛」50円・「麺ダブル」100円・「替玉」150円となっていました。
追加トッピングが12種類と「から揚げ・ご飯」のセットが用意されています。
券売機の横には、「どろ」・「豚骨十割」・「豚骨二八」の説明が貼られています。
以前はなかった「どろラーメン」と「大盛」の食券を買って、カウンター席に着きました。

6席のカウンターに先客はなく、小上がりの座敷に数組の先客がいました。
スタッフはご主人を含む男性3人とおばちゃん1人の4人体制です。
入口近くの冷水機は変わりませんが、隣に置かれていた漬物類の無料サービスは無くなっていました。
卓上にはコショウと特製タレが置かれていました。
食券制に変わったので、写真付きのメニュー帳は無くなっていました。

直後に入って来たお客さん2人も「どろラーメン」の注文でしたので、小さな鍋で3人分の「どろ」スープを仕込まれていました。
麺はテボに入れ、羽釜で茹でられていました。
弱火で煮立った「どろ」スープを器に注ぎ、泡だて器で泡をたて、麺とトッピングを加えて出来上がりです。
食券を渡して8分ほどで供されました。

白く細かい泡で覆い尽くされたスープにチャーシュー、キクラゲ、青ネギがトッピングされ、真ん中に背脂の塊が乗っています。
背脂の塊をよく混ぜてから、カウンターの後ろの棚に置かれたレンゲでスープを啜ると、豚骨臭は控えめで、少しトロミのついたスープは豚骨のコクと旨味が濃縮されたクリーミーな甘みがあります。
「どろ」っというネーミングですが、「天下一品」のこってりスープのようなドロドロさはありません。
エスプレッソのような白く細かな泡やクリーミーな味わいは、行橋の人気店「金田家」のスープにも似ています。

麺はストレートに近い中太麺で、以前よりも太めになったように感じました。
堅さの指定はしませんでしたが、やや堅めの茹で加減で、しっかりとした食感があり、濃厚なスープとよく絡み、つるつるとして口当たりや喉越しもいい感じでした。
バラ肉チャーシューは以前と変わらず、厚みがあり、しっかりとした豚肉の旨味が味わえました。
スープも含めて完食すると、コラーゲンたっぷり凝縮されているようで、しばらく唇がベタつきました。

帰り際に見ると、昨年、すぐ近くに移転オープンした「肉よも亭」の看板が外され、閉店していました。
人気のどきどきうどん店だったのに、どうしたのかと思ったのですが、どうやら門司港に移転したようです。