モロッコ料理だけじゃない！南インドのミールスが味わえる！ : ゼリージュ

■初訪問[2013.1.夜]モロッコ雑貨で飾られた店内でモロッコのカレーとカサブランカビールを味わう

モロッコ料理、特にカレーが味わえると聞いて訪れました。
日曜日の夜だったため、二人からのコースが多かったのですが
おひとりさま向けのメニューも準備してくれていて良かったです。

店内にはモロッコの雑貨が飾られており、販売もしている模様です。
僕の食事中にも、雑貨を見に入ってきたお母さん達（子供が退屈そうにしていた）が入ってきており
盛況のようでした。

僕が選んだのはカレーとサラダのセット。
カレーは「豚ロースのコンフィ」のカレーを選びました。

最初に来たサラダは、生ハムが使われており、独特の味わいを出しています。

豚ロースのコンフィについては、トマトがベースのソースに、野菜と豚肉の塊が入っており、
非常に味わいが深かったです。
欧風がベースなのでしょうが、欧風のカレーではない、ちょっと新しい感じがしています。
ご飯にも雑穀を混ぜてあり、新しい感覚を楽しむことが出来ました。

セットにはセイロンティーが付いてくるのですが、他にカサブランカビールというのを注文しました。
麦芽の味が強く出ており、後味に爽快な苦味が残るビールです。

ごちそうさまでした。
今回はカレーメニューでしたが、他にもクスクスとかいろんな料理があるようですね。
次来訪するときも、遠くアフリカ大陸のモロッコの地に思いを馳せながらいろんな料理を楽しみたいですね。

■再訪[2015.11.昼]ランチミールスを味わう
僕の訪問後、このお店がミールスが出ていると聞いたので、今回訪問しました。
なぜモロッコ料理屋が南インド？　と、最初聞いたときは謎でした。
興味があったのですが、なかなか訪問できず、ようやく訪問することが出来ました。

お店の前に来ると、「ミールス」の看板が出ており、
アピールしているのが分かりますが、
一方で「タジン」や「クスクス」の文字もあり、モロッコ料理もしっかりやってますよ、
というのが分かります。
実際、店内でも、以前訪問した時と同様、店の一角で、モロッコ雑貨が売られていましたし、
あくまでうちはモロッコ料理屋です、というポリシーは持っておられるようです。

昼の訪問でしたが、早速、メニューを拝見すると、ミールスが最初に来ています。
ベジとノンベジが選べるところもかなりのこだわりを感じますね。

早速、ノンベジミールスを注文することにします。

メニューを見ていると、
日本米が基本で追加料金でインド米を選べるようですが、
周囲を見ると日本米のままにしている人が結構いました。
それだと旨さ半減だよ、と教えてあげたくなりました。

また、サラダかカード（ヨーグルト）が選べるのですが、サラダを選んでいる人がいます。
一応メニューにもカードの方がおすすめとは書いてあるのですが。
ミールスに慣れている人なら、絶対カードを選ぶことでしょう。

これらを見ても、
全体的に、ミールスを普段食べない人の入門的な位置づけを目指しているのだと感じました。
後述しますが、味付けも、初心者でも安心できる内容です。

それは、メニューを詳しく見ると、よく分かります。
かなり丁寧に食べ方が書かれているばかりか、料理を出してくれる時に、
各料理の詳細な説明を書いた紙も出してくれました。

ただ、いろいろ食べ歩いて味は覚えた僕でも、知識は素人なので、
初めて知る部分も結構あったりするため、
こういう細かい説明は大変助かります。

こうして、ミールスがやってきました。

※今気づいたのですが、ミールス本体の写真を撮るのを忘れていました。
メニュー類の撮影に気を採られていたようです、
この日の日替わりカレー２種はキーマカレーとダルカレーでした。

なお、この日は青唐辛子のピクルスがないと言われました。
こういう辛い食材は、あるとないとで、味の差が変わるのに、うーん、と思いました。
そのうえ、お会計の際、料金は差し引いてもらえませんでした。
でも、「ご飯、サンバル、ラッサムのお代わり自由」で、
全部お代わりさせてもらったので許します。

最初に少し食べてみますと、
ポリヤルやキーマカレーが若干甘目に味付けられています。
サンバルは豆と野菜の入って、ちょっと酸味のある優しい味でいいのですが、
ラッサムはもっと酸味があってもいいのかな、と思いました。

珍しいところでは「冷製サンダル」という、ハーブや玉ねぎを使ったマリネがあり、
これが混ぜたときに面白い酸味を加えていましたね。

そしてヨーグルト。これがオプションだなんて考えられない。
味を調えるにはこの酸味は必須ですよね。

こうしてその他ご飯など、その他全て大皿に入れて、
まず、一通り全部混ぜたのですが、量が少ない。
このためご飯とサンバルとラッサムを持ってきてもらい、改めて全部かけて混ぜました。

そしてこれらを一気に全部混ぜます。

野菜の味、バスマティライスの味、酸味、甘味、辛さ、塩辛さなど
いろんな味が楽しめるのはいいですが、
青唐辛子がないせいか、ちょっと辛さが足りないかな、というのもあるでしょうが、
あと、どこか、日本人が好みそうに、甘さとか塩味を調整しているのかな、って
感じがしましたね。
こういうのも僕は嫌いではないですし、食べやすいと思いました。

ご飯は大盛りで入れてもらったので、かなりのボリュームになりましたが、
最後まで食べ飽きずにいけたのは、やはりミールスの持つ、
様々な味の変化を楽しめる、という基本が押さえられているからですね。そこは評価します。

ごちそうさまでした。

個人的には、尖っているミールスの方が好きなのですが、
周囲の客層を見ていると、あまり混ぜたりしないでミールスを食べている人が多いため、
そういう層には、こういう味付けが一番いいのかな、と思いました。

というわけで、普段あまりカレーを食べない人でも、いけるかもしれない、
入門用としておすすめしたいと思います。

福岡にも、ミールスのお店が増えてきて、いいことだな、と改めて思った次第です。