昼酒は進めど、ご主人と一進一退で駆け引きの巻 : 赤間茶屋 あ三五

え～と半年ぶりかな。
たぶん１３ｘ回目の再訪だと思う(爆)

新蕎麦の時期を外して訪ねてる(汗)
ただ幸いにもお客は僕１人
まずは〆張鶴の冷やから、、、
近況をご主人と話し始める。

酒のアテがするっと２品出てくる。
ぉぃおい！これ勘定に含まれるんだよなぁ・・・
イヒヒ、実は今日は誕生日なんですよ、エヘヘ、５３歳(爆)
だから、これはプレゼントとして戴くからね！
とご主人にふっておく。

その代わり、〆張鶴をもう１杯
先日芭蕉庵で食べたおろしそばの大根つゆの話をし始める。
ご主人よりキタキュウのそば屋事情を少しお話し頂く。
なるほどぉ。。。

辛味大根の話をしてしまったせいか
大根おろしが小皿で・・・
うっ！口をすべらすと次々に･･･(汗)

そば薀蓄は大将にかなわないし、
何か喋ろうものなら、何か出てくる。
磯部さんが奥で電話してる間に
お弟子さんに最近のプライベートを確認。

今日はお孫さんのことでイジり倒そう(笑)
戻ってくるや携帯の待ち受けを見せてもらい
すっかりお爺ちゃんである事を確認。
健気にも上の子は将来、蕎麦屋をやると仰ってるそうな・・・
まだ５歳だろ、ぉぃ！

孫の話から食の話に移り
また酒のアテの話になりかけた。
じゃ、冷やをもう１・・・と言いかけたところで
穴子そばの案内が目に入った。これだ！

穴子そばを少しだけ･･
あいよっ！！さらしなで作るょ！

注文すると返事の威勢がよくなったょ(^^;;;

香ばしい穴子の香りと優しいだしつゆに
不覚にもため息をついてしまった。
うぅ、癒される。

僕の顔を見て、エヘヘとご主人が嬉しそう。

今こそ会計のタイミング。
すかさず、ごちそうさまでしたと返す。

今日は、冷や２杯(２合)と穴子そばで済んだょ。
３英世、お酒＋穴子そば(ミニ)
しっかりアテの山菜と大根は取られとるな！

次回、ねりまる師匠を誘ってみよう。
ご主人に、そう含みおきの言葉を残してお店を出た。

すぐ近くの￥１００均ローソンで買い物
ようやく現実に戻れた。


---------<<2011/09/13のレビュー>>---------

残暑がブリ返した昼下がり
約２年半ブリでお伺いする。
をを、韻を踏んでる・・・(謎)

ご主人が少しびっくりした顔で
「おおっ！」

先客で１組の若いカップルが端っこで
ラブ蕎麦してるのを見ながら
カウンターど真ん中に鎮座（汗）

〆張、冷や・・・
猪口か、ぐい呑みか
若い男の子から聞かれる。
ぐい呑みで・・・

久しぶりだったので
ご主人一家の近況をお伺いしつつ
僕も引越話やヌコ話（汗）

後から１人で来られた
そば好きの常連さんに申し訳ないくらい
アレコレ世間話してたら
３杯目・・・（汗）

アテは、最初に出てきた蕎麦ミソのみ
すでに１時間以上・・・・
赤の他人の饒舌な話ほど
聞いててつまらんものはない（汗）
お一人様の方・・・スミマセンm(_　_)m

そろそろ何か腹に入れようかなぁと
品書きに目が泳いでいると
ご主人が、ニ八食べてく？

ちょっと前からお弟子さんがいて
蕎麦を打ってるとの事。
下関でお店を開こうとされてるそうである。

ご主人が打ったニ八とは
少し何かが違う感じがする・・・

僕も久しぶりだったし
ヨッパで確信も無いので
その言葉を飲み込み
最後の切れ端まで
そばを啜った。

冷や酒３杯とニ八そば
僕にとって
あ三五は
酒を呑みにいく店・・・（爆）


---------<<2011/03/02のレビュー>>---------

今から１２年前、下関大丸地下にあった頃
お客様に連れて行っていただいた。
あの時は、４人で〆張鶴が２本空いてしまった。
めちゃくちゃ飲んで騒いで楽しかった。

まさか福岡に移転してくるとは思わなかった。
しかも僕の家から歩いて１０分もかからない。
嬉しすぎるっ！
おかげで１００回以上通ってしまっている。
取引先、知人、飲み仲間をたくさん連れてきた。
皆、美味しいと言う。本当なのかな？

蕎麦を１品だけ頼むと決して安くはない価格設定。
蕎麦の盛りも皆さんの言うとおり多くはない。
酒も〆張鶴とエビスの中瓶しかない。
ご主人との会話に慣れないとついていけないこともある。
忙しいときには注文を忘れてしまうこともあるだろう。
客商売のイロハからすれば、一見いろいろ感じることも多いだろう。

基本は飲みながら、お任せで頼むのが一番よい。
１品の量が少ないのは、最後まで食べて飲むと腹がふくれるから。
ちょっとした小皿が出て、続いて変わり蕎麦が一口分だけ出てくる。
この後、鴨か小柱、小海老のかき揚げ等、動物性タンパク質を取ってから
そばがき三昧となる。焼いてもらったり・・・
この後、鴨抜きや天抜きを頼むか、〆のそばとなる。
あんまり食べてないような気もするが、
実は腹心地がよくなっているはず。
酒を飲まない人だと、間隔が空くので
サービスに物足りないと感じるかもしれない。

でもそういう店である。１度通ってどうのという店ではないのだ。
ご主人が気さくでよく話される方なので、
評判の店と期待すると、別の評価になってしまうと思う。

実は自分も蕎麦にはこだわりがある。
一応、江戸っ子だったから。
今は偽でもいいから博多っ子になりたいが(苦笑)

蕎麦の話をするとご主人の目が輝いてくる。
一致するのは、上野の藪だ。
この店は江戸時代にあった蕎麦のメニューが基本。
だから、たぬきもきつねも無い。
まして福岡のみんなが好きなごぼ天もない。
すべて江戸時代の蕎麦屋には無かったメニューだから。
ピュアに今でも江戸時代の蕎麦屋を目指されているのだ。

身びいきなコメントになってるかもしれない。
おかげさまで親しいおつきあいをさせて頂いている。
最近、地場のグルメ雑誌やＴＶにまで出るようになってしまい
いささか困惑されているだろう。

でも、ご主人のスタイルは下関時代から一切不変。
店が世間で知られるようになっても昔から同じスタイル。
ほぼ１人で、いつもやられている。
１人で行ってソデにされた事は何度もある。
なので、多少のことは目をつむっている。
仕方がないよね、大勢さんがいたら・・・

そういう事は覚悟していくべきかな。
誰でも合う店と合わない店はあると思う。

ご主人、今度は筏５本は食べるからね！(笑)
って、絶対この手のものは見ないけど・・・