旬の肴を「美味しく」いただける店。 : 丸西商店

H24.6

お客さんの一押しの店だったこの丸西商店。
基本的に思いつきで行動するタイプなので数回予約なしでフラッと訪れてはいたのですが、
いつも満席で断られていました＾＾；
今度こそはと思いが募り珍しく予約して訪問。

旬のものを出してくれるということなので、
今回はお任せのコース料理です。

4000円から内容によって1000円ずつ上がるコース料金ということで、
今回は手ごろそうな5000円のコースにしました。

とりあえずの生ビールは「エビスビール」
きっちりグラス・サーバーともに管理されていて天使の輪ができる、いいビールです。
最近の自分の中でいい店の一つの基準として、
ビールの質、鮮度がいいところは外れないというのがあります。
単純にそれだけ管理に気を使っていて、客も多くてよく回転しているってだけのことですがｗ

あとマニアックなチェックとして爪楊枝が竹楊枝だったら当りの店ってのもクリアしていますｗ
自分が気に入った店はふと見ると竹楊枝が多いんですねぇ・・・なぜか。

【前菜6種】
いきなりやられましたｗ
左からまわりながら食べて、最後に中央を食べました。
まずとろろじゅんさいのヌルッとした楽しくも珍しい食感から始まり、
アワビのキモの醤油漬けの日本酒と合いそうな濃厚な風味、
ぷりっとした海老のわた煮
サバの龍飛巻、緑豆添えであっさりと。
飾りのようでサクッとカリッと食べれる、飴でコーティングされた沢蟹、
濃厚なアワビのさえずり。
器は小さいけれど一つ一つの世界できていてとっても楽しい。
この前菜のみで舌のモードが「ウマいもの」から「美味しいもの」を味わうモードに切り替わりますｗ


【刺身盛り合わせ】
まるで宝石箱のようなガラスの器と蓋から覗く切り身の美しさに「わっ！」と見蕩れてしまいます。
今日のコースの構成的にハモとアワビ、ナスを中心にしているようですね。
骨切り完璧なふわふわなハモの湯引き、
さくっと歯が入る柔らかな部位からコリコリした部位まであるアワビ。
淡白ながら夏を感じさせるナス。
どれもすばらしかった。


【？】
アワビ、ハモ、サトイモ、カボチャのあんかけ？
料理名をちゃんと聞いていたらよかった＾＾；
雨で少し服が濡れていたので暖かめの料理でホッと安心する。
上にアラレがふられていて、
トロミのあるあんにさくっとした食感がいいアクセントです。
ここでもアワビが大量に使われていて、
1500～2000円くらいするであろう大きさのものを、コースで２杯は丸々使われていると思います。
いいのかな、5000円のコースでこんなにサービスしてもらって＾＾

【？】
不覚にもこの辺りで少し飲み過ぎたのと、
話に夢中になっていたためあまり細かく覚えていないので次回リベンジします＾＾；；


【おこぜの天ぷら】
先ほどの一時的な酔いが醒めてきてここからはよく覚えていますｗ
写真は撮り忘れていましたが＾＾；
骨までカラッとサクサク、
身はホッコリと食べれます。
おこぜと言えば少し安い魚のイメージですが、旬のものとなるとここまでいい味になるのか～
魚の見た目に反して上品な味で塩が合いますね＾＾


【和牛サーロインの低温調理】
フランス料理の技法で温度を上げたり下げたりしながらじっくりじわじわ芯まで火を通す、とのことですが、
ざっくりいうと「ローストビーフ」だそうです。
すでに腹いっぱいに近かったのですが、
さらにここで「肉」か…と思ったら「うまっ」と声が出るくらい美味しかった。
最近馬料理に慣れ過ぎて、牛肉は乳臭くてなんだかなぁ…って思っていましたが、
これはそれまでの繊細な料理を壊すことのない、しっとりとした舌触りと牛の臭みもなく芳しい肉でした。


【ご飯もの】
美川素麺。
紅白の麺にはしっかりとしたコシがあり、
刻みのり、タマゴ、シソ、ネギ、しいたけと少量ながら具だくさんで良い〆でした。


【デザート】
もう〆も食べておなかいっぱいだし帰ろうかとお会計をお願いしたのですが、
まだデザートがありますので・・・と。
5000円のコースでこんな手が掛かったいい料理を腹いっぱい味わえて、
更にまだデザートまで出てくるなんてどないなっとんねん～～！？
というくらいの豪華すぎる内容に思わず「ま、まだあるんですか！？」と聞き直してしまいましたｗ

デザートはマンゴーと杏（だったかな？）。
ここでも写真を忘れています＾＾；
いい気分になりすぎて酔いすぎるのもレビューする時はどうかと思いましたねｗ

旬のものをうまく使っているので時期によっていろいろな料理が味わえそうですね＾＾
教えてくれた方いわく、もう少ししたら興居島のウニも出始めるからこれもめっちゃウマいよ～っと。

ウニ、大好物なんですけどっ！
一品料理も気になるのがいっぱいあったのでこれはまた行くしかないなｗ

久しぶりに通うほどハマりそうないい店でした。