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もりそば
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手打蕎麦屋さんて日本に何軒くらいあるんでしょうか?
大好きなラーメンが健康上の理由で一時食べることができなくなって蕎麦に趣旨替えしました。2度目です。前科があります。その時も蕎麦に替えて回復しましたが、まわった蕎麦屋が50軒くらい。そして、今回。自宅から行ける蕎麦屋はほとんど行ってしまった、と思ってましたが、とんでもない。行けども行けども無限に行きたいお店が沸きあがってきます。
千葉県流山市に来ています。流山市にある江戸川台駅にほど近い住宅街の中にあった手打ち蕎麦の理彦で、本当に趣味が昂じた人が挽いて打った蕎麦をいただきました。自宅を何の改造もしないでお店にしているので、まあ寛ぎましたね。ご主人にお礼を言って店を出ます。そのまま帰宅しては面白くないので、同じ流山市内にある手打の無名庵に寄っていくことにします。理彦からは6kmくらい。自宅からですと15kmくらいかな。ECOの観点からも、もう1枚ついでということで。
菜美の指示にしたがって流山街道をスイスイ進み、あっというまに路上に置かれた店のP看板が見えてきました。お店はマンションの1階にあって、駐車場はそのマンションのわき腹にありました。建屋の中に入る形で無事バックで入庫。お店までてくてく25歩くらい歩いて。
へ~~。マンションの1階とは思えないデザインで、お店だけ見ていると1軒家のような錯覚をおぼえます。前面を黒くペイントした木を重ねて塀を作り、人の出入りする部分だけを切り取ったデザイン。斬新な感じがしました。その切り取った部分にはちょっと長めの暖簾がかけられていて。う~ん、粋なデザインやねえ。
理彦で食べてきましたので、この時は13時を過ぎてました。駐車場も車がなかったし。入り口の戸を引いて入店。目の前にはゆったりしたお店がひろがっています。先客なし。道路に近いほうからテーブル席が並べられ、一番奥には座敷が配置されています。モダンな設計で、雪見障子のような丸窓の意匠や置物などが店の雰囲気の醸成に重要な役割を果たしているようです。お店は蕎麦本に掲載されていて、その本も置かれていました。
道側に近いテーブル席に座りました。蕎麦本で実にシンプルと評されている品書きに目を通すと、なるほど、これはシンプルとしか言いようがないですね。
もりそば 700円 かけそば 750円
とろろそば 800円 かけとろろ 850円
天もりそば 1200円 天ぷらそば 1300円
そばがき 800円
名物と称される長茄子1本漬けは300円。
蕎麦屋はそばで勝負との考えの店主。これで商売になるのかとこちらが心配になるほどの潔い品揃え。実に気分がいい。本によると店主は趣味から入ったそうですが、そんなことと関係があるのかな。お店のデザインもすっきりとしていて無駄がなく、そういうところにも店主の哲学が浸透しているかのようです。
この日2枚目の蕎麦であることを考え、もりそばをお願いしました。理彦で蕎麦を食べ終わった後に予定外のでっかいおいなりさんが出てきましたので、ここではもりそばが精一杯。あのおいなりさんがなかりせば、もしかしたら天もりそばかもりそばと茄子の組み合わせになっていたかもしれませんね。人生は計画通りには決していかないものです。
注文が調理場に伝えられたと思ったら、あれ、もう配膳ですか。早いです。3分でした。
実にきれいな蕎麦、という印象です。丸笊に盛られた蕎麦は、やや太めでエッジがきりりと立ってます。目を凝らすとところどころに黒や茶の星が見えていて蕎麦表面の光の具合で粗挽きの蕎麦粉を使っているのが見てとれます。蕎麦粉はお店で挽いているわけではなく、石臼挽きの業者が代行していると本に書かれてました。
実食してみると、その風味とこしのつよさが最初にきますね。蕎麦の太さと二八の特性をいかした噛ませる蕎麦です。これが風味が良くて噛み応えが実にいい。するするっと飲んでいく蕎麦とは違い、ゆっくりと噛みながら味わうタイプの蕎麦です。薬味でつけられたのは、丁寧に木口切りされた葱とわさび。わさびは後ほど蕎麦に直接スプレッドしていただき、葱は蕎麦湯のときに一緒にいただくことにしましょう。とっくりに入ったつゆを半分蕎麦猪口に移して・・。
やや重さを感じる蕎麦を手繰りつゆをつけていただきます。蕎麦の閉じていた風味が花広がり豊かな味に変ってきました。実にうまい。つゆは濃厚でやや甘めの設定。出汁感が強くて、コシのしっかりしている蕎麦を受け止める力があります。これが店主の考える最上の蕎麦なんだ。あまり蕎麦のことを知らない自分も賛同するうまさです。飲んで喉越しのいい蕎麦が好きですが、たまにはこういう噛ませる蕎麦もいいなあ。しみじみとよく噛んで笊の上を片付けました。〆も水切りも満点。
タイミング良く蕎麦湯が届けられました。タイミングを考えないで、蕎麦と一緒に蕎麦湯も出してくるお店がありますが、それはちょっと客サイドのサービスではないですね。蕎麦を食べ終えたころには、蕎麦湯の温度が下がってしまっている。冷たく〆ている蕎麦ですから、やはり熱々100度がいい。ここでは丁度頃合を見計らっての蕎麦湯のサービスでした。
湯桶から注いで、熱々になった蕎麦湯をいただきます。出汁がふわっと命を吹き込まれ極上の温つゆの誕生です。蕎麦の風味が移っている蕎麦湯とつゆの出汁が幸せな気持ちにしてくれます。流山の無名庵。またひとつ素敵な蕎麦屋との出会いでした。