エステルライヒ大作戦 第二回 -ザッハートルテ対決 後攻- : DEMEL Vienna

DEMEL Vienna

(K.U. K HOFZUCKERBÄCKER CH. DEMEL' S SÖHNE GmbH)

この口コミは、ミニミニ大作戦さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

4.0

¥1,000~¥1,9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。
  • 料理・味4.0
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク-
2012/07訪問1回目

4.0

  • 料理・味4.0
  • サービス3.5
  • 雰囲気3.5
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク-
¥1,000~¥1,9991人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

エステルライヒ大作戦 第二回 -ザッハートルテ対決 後攻-

前報、ホテルザッハーのオリジナルザッハートルテとアインシュペナーを堪能した足で向かったのが、もう一つの雄、「デメル」だ。ホテルザッハーからは、勇壮なシュテファン寺院を右手に眺めつつ、わずか歩いて10分ほど。とにかくウィーン中心部は狭いので、大方は徒歩でアクセスできる。便利この上ない。

2011年7月13日

デメルは老舗のお菓子屋さん。ホテルザッハーと比べて思いっきり地味で目立たない。中に入ると、歴史を感じさせるカウンターや陳列棚で、思わず唸ってしまう。日本で言えば、京都の鶴屋吉信みたいな存在なのだろう。室内は歴史漂う雰囲気なのだが、朝の爽やかな陽射しに誘われるまま、オープンカフェに席を取る。まだ9時前で客は疎ら、ましてや日本人観光客軍団の影も形もない、これは落ち着ける。

【ザッハートルテ】€4.10+生クリ€0.70=€4.80
単にザッハートルテとオーダーするとホイップクリームが盛られない。欲しい時は注文時に頼むこと。そうすれば、写真の様にメガ盛りホイップクリームが添えられる。もちろん有料。前回のホテルザッハーで書いた通り、トップに載るチョコレートのエンブレムには「デメルのザッハートルテ」と弱々しく刻まれている。ホテルザッハーのカッチリしたエンブレムに比べると、心なしか貧乏臭い。ホテルザッハーに比べると、そのレシピは酷似しながらも、以下のように微妙に異なる。

①表層のチョコレートは薄めで柔らかい。またビター感も若干薄く心持ちミルキーだ。
②チョコレートスポンジは一層で超シンプル。軽めのスポンジで味わいもアッサリしている。
③スポンジが一層なので、杏ジャムは表層チョコレートとスポンジの間のみ、量も少なめ。
④ホイップクリームは黄色味がかっており、味わいは濃厚

上の様に、実際食べてみると、本体はホテルザッハーのオリジナルザッハートルテよりも軽めの味わい。全ての素材が、個別に存在を主張しようとするホテルザッハーに比べて、お互いに調和しようとするベクトル、よく言えば控えめで纏まった味わいだが、逆に言うとホテルザッハーの方が煌びやかというか派手な味わいで、誰が食べても、「あ~ホンモノのザッハートルテ食べたな~」と記憶に残るのかも知れない。

さて、この「デメルのザッハートルテ」、日本でもお馴染みであり、原宿のデメルカフェや都内有名百貨店にも店舗を構える。だが、日本で売られているのは当然ながら日本製。レシピ自体はココと同じなのだろうが、果たして味わいも再現されているのだろうか。と思いつつ、後日日本で試してみたら、やはり同じ味わいに感じた。つまり、その雰囲気を除けば、国内で本場の味わいが楽しめるって訳だ。

【アインシュペナー】€5.20
これも飲み比べ。ブラックコーヒーの上に、ホテルザッハーよりも多量のホイップクリームが盛ってある。ホイップクリームの味わいも、上記の如くマッタリ濃い目。ザッハートルテとは全く逆の関係なのは面白い。何れにせよ、1時間足らずでトルテ二個分、アインシュペナー二杯分のホイップクリームを食べてしまった。後で胸焼けしてしまったのは言うまでもない。

さて、前回と今回のザッハートルテ対決、私は「デメル」を支持したい。これは、少しアッサリ目の味わいであり、また味わいの調和感に拠るところが大きい。ただし、記憶に残る、少しリッチな経験をしたいなら、やはりホテルザッハーのカフェザッハーのテーブルに限るだろう。

2012年7月6日

ほぼ一年ぶりのオーストリア出張フリータイム。時間ができると何故かまたココへ。ココのショーケース、画像でもご紹介しているが、それはもうクラシック!!思わず息を飲んでしまう程、高貴さ漂うディスプレイ。その重厚さと煌びやかさは、日本のハイエンド店と比べても、遜色が無いどころか、圧倒的にヨーロピアン。だけども、ソイツらには目もくれず、私がチョイスするのは、その名もschneeball(シュネーバール=雪玉)。

【シュネーバール大】€3.5+生クリ€0.7=€4.20
これはオーストリアの伝統菓子。生地を丸めて揚げた物に、パウダーシュガーをまぶしただけの、圧倒的にシンプルなレシピ。直径10cmはあろうか。ビッグ雪玉である。コイツには良くホイップされた、加糖生クリームを盛って貰うに限る。生地は全く甘くない。浅揚げされた香ばしさのみ。仄かにバニラの風味が漂う。周りに纏うパウダーシュガーも薄っすら積もる程度なので、仄かな甘みに終始する。フォークで崩して生クリームを付け食べしてみると、その向こうに見えるのは、正に伝統的なオーストリア菓子の優しくも古風な味わい。ここまで来ると、これはもう焼き菓子なのである。まるで3D煎餅。

この焼き菓子、日本ではまだまだマイナーな存在。中でも、東京のオーストリア菓子店、ツッカベッカライ・カヤヌマの一個などが、恐らく代表格じゃなかろうか。この純日本産シュネーバールの方が、どう考えても本場モノの極み、カフェデーメルのソレよりも上質で旨かったりする。いやはや、如何に日本の製菓レベルが高いかを思い知らされる。

【アプフェルシュトゥルーデル】€3.5
パイ皮はお約束の極薄皮タイプ。内部のフィリングはリンゴのコンポート主体だが、かなり煮込みが強くてリンゴのシャリシャリ感は薄い。パイ皮はかなり火入れが強いので香ばしい。ここまで香ばしいのは始めて。ちょっと特徴的なところ。その食感は全体的にウエットにして柔らか目で、リンゴコンポートのパイ皮包みをフォークで崩して食べる感じ。以前に日記に書いた、リンツという街の老舗JINDRAKのモノとは好対照である。私としては、JINDRAKのパイパイした感じの方が好きだけれど、今回、デーメルのアップルパイを試す事ができて非常に満足。

それにしても、オーストリア人はアップルパイが好きだ。ザッハートルテのようなチョコケーキよりも明らかに人気がある。フラリとお店に入って、メニューも見ずにオーダーしたとしても、まず断られる事がないくらい。アップフェルシュトゥルーデルを置いてないコンディトライは、この地では、おととい来やがれ!!って事になるに違いない。

  • DEMEL - ザッハートルテ(2011年7月13日)

    ザッハートルテ(2011年7月13日)

  • DEMEL - 強烈な生クリ盛り(2011年7月13日)

    強烈な生クリ盛り(2011年7月13日)

  • DEMEL - 敗訴したせいでオリジナルって書けない哀しきエンブレム(2011年7月13日)

    敗訴したせいでオリジナルって書けない哀しきエンブレム(2011年7月13日)

  • DEMEL - 杏子ジャムは表層直下の一層のみ(2011年7月13日)

    杏子ジャムは表層直下の一層のみ(2011年7月13日)

  • DEMEL - 日本人好みの軽めザッハートルテ(2011年7月13日)

    日本人好みの軽めザッハートルテ(2011年7月13日)

  • DEMEL - アインシュペナー(2011年7月13日)

    アインシュペナー(2011年7月13日)

  • DEMEL - カフェザッハーを上回る生クリオバケ(2011年7月13日)

    カフェザッハーを上回る生クリオバケ(2011年7月13日)

  • DEMEL - マゼマゼしたら何が何やら(2011年7月13日)

    マゼマゼしたら何が何やら(2011年7月13日)

  • DEMEL - コレは文化財級か(2011年7月13日)

    コレは文化財級か(2011年7月13日)

  • DEMEL - オープンカフェ(2011年7月13日)

    オープンカフェ(2011年7月13日)

  • DEMEL - シュネーバール大(2012年7月6日)

    シュネーバール大(2012年7月6日)

  • DEMEL - ちょっとキモイ作り(2012年7月6日)

    ちょっとキモイ作り(2012年7月6日)

  • DEMEL - とにかく生クリ、何でも生クリ(2012年7月6日)

    とにかく生クリ、何でも生クリ(2012年7月6日)

  • DEMEL - アップフェルシュトゥルーデル(2012年7月6日)

    アップフェルシュトゥルーデル(2012年7月6日)

  • DEMEL - ほぼリンゴなアップルパイ(2012年7月6日)

    ほぼリンゴなアップルパイ(2012年7月6日)

  • DEMEL - 極薄さ!!(2012年7月6日)

    極薄さ!!(2012年7月6日)

  • DEMEL - 何と甘くて生クリな朝飯か!!(2012年7月6日)

    何と甘くて生クリな朝飯か!!(2012年7月6日)

  • DEMEL - 浮世離れしてるショーケース(2012年7月6日)

    浮世離れしてるショーケース(2012年7月6日)

  • {"count_target":".js-result-Review-6643181 .js-count","target":".js-like-button-Review-6643181","content_type":"Review","content_id":6643181,"voted_flag":null,"count":58,"user_status":"","blocked":false}

口コミが参考になったらフォローしよう

ミニミニ大作戦

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する

ミニミニ大作戦さんの他のお店の口コミ

ミニミニ大作戦さんの口コミ一覧(994件)を見る

この店舗の関係者の方へ

ユーザーから投稿された口コミに対して、お店側からお礼や情報追加などの返信を行ってみませんか?

店舗情報(詳細)

「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら

店舗基本情報

店名
DEMEL Vienna(K.U. K HOFZUCKERBÄCKER CH. DEMEL' S SÖHNE GmbH)
ジャンル カフェ、ケーキ
予約・
お問い合わせ

(+43) 153517170

予約可否
住所

オーストリアKohlmarkt 14 A-1010 Vienna

交通手段

地下鉄Herrengasseから徒歩約3分

営業時間
  • ■営業時間
    9:00~19:00 料理は11:30~18:00

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999

※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

席・設備

個室

駐車場

特徴・関連情報

利用シーン

一人で入りやすい 知人・友人と

こんな時によく使われます。

サービス

テイクアウト

ホームページ

http://www.demel.at/en/frames/index_wien.htm

初投稿者

ミニミニ大作戦ミニミニ大作戦(1312)

最近の編集者

編集履歴を詳しく見る

ブログに店舗情報を貼る

食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!

従来の問い合わせフォームから問い合わせる レストラン情報編集のガイドライン

周辺のお店ランキング

ウィーン×カフェのランキング(点数の高いお店)です。

  • 1 Café Sacher - 料理写真:

    Café Sacher Wien (カフェ、ケーキ)

    3.51

  • 2 DEMEL - 料理写真:

    DEMEL Vienna (カフェ、ケーキ)

    3.31

  • 3 Café Mozart - 料理写真:

    Café Mozart (カフェ)

    3.08

  • 4 Central - 料理写真:

    Central (ケーキ、カフェ)

    3.08

  • 5 K. u. K. Hoflieferanten - Gerstner & Schlumberger - ドリンク写真:

    K. u. K. Hoflieferanten - Gerstner & Schlumberger (カフェ、パン、ケーキ)

    3.08

食べログ限定企画