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店名 |
閉店
とんかつ いし河
|
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ジャンル | とんかつ |
住所 | |
交通手段 |
栄駅(名古屋)から325m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
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席数 |
72席 |
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個室 |
無 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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初投稿者 | |
最近の編集者 |
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最近は名古屋めしがブームらしい。名古屋めしというネーミングは比較的最近出来たようだ。ゼットンという飲食店がオープンしたのが1995年で2000年に東京進出に際して名古屋料理をメニューに加えることになった。当時、東京ではイタリア料理店がブームでイタリア料理のことを「イタメシ」と呼んでいた。イタリアントマトはイタトマと言うように4文字に短縮して呼ぶことが流行っていた。そこで名古屋メシも「ナゴメシ」という名前で東京に進出する筈だったが、ナゴメシではその出所がわからん!ということで名古屋メシという言葉で東京デビューしたようだ。
この店が入っているビルは栄町ビルと言われ歴史あるビルだ。隣というか同じ建造物には名古屋の歴史を語る上で外せない名古屋国際ホテルだ。栄町ビルの歴史は天井の低さと大理石貼りのトイレを見れば一目瞭然だが、現在入っているテナントは飲食店以外は歴史が浅そうな中途半端な店が多いように思う。一方飲食店街のメンツはコテコテの名古屋めしを出している店が多い。エスカ地下街のように観光客目当てに戦略的に作られた名古屋めし街では無く、周囲のビルのサラリーマン達の昼食時の胃袋を満たす為の地元に根付いた店ばかりだ。
由緒正しい名古屋めしは鳥鍋やきしめんだ。一方、ジャンキーな名古屋めしは「味噌串カツ」「土手煮」「みそおでん」「手羽先」「鰻の串焼き」だ。きしめんを由緒正しい名古屋めしに分類した理由は、歴史があり、実際気品が有る美味しい料理だからだ。きしめんの平たい麺が出来た由来は、大勢の人夫に短時間に大量のうどんを提供するに祭し、麺が薄い方が早く茹で上がるという理由で開発されたという説がある。しかし、うどんを薄くすると茹で上がる前に麺は簡単に切れてしまう。ここできしめんを打つ技術やノウハウが蓄積されて現在の高貴なきしめんが出来た訳だ。ここで高貴と書いたが、一般的には「早く茹で上がる麺」としか認識されていない場合が多く、きしめんの美味しさを知る人は若い人では皆無で嘆かわしい。きしめんはホームで食べる姿が真の姿では無いのだ。ホームのきしめんも悪くは無いが、本物のきしめんを食べると別物であることを悟ることとなる。
名古屋で昔から一流の名古屋めしとして扱われて来たのは鳥鍋だが、これもまた絶滅危惧種だ。美味しい料理だが元来、料亭料理なので敷居と値段が高い上に、高血圧をひき起す危険な料理として気軽に戴くことは難しい。名古屋では昔から飲み屋文化が存在した。立ち飲み屋だ。小さい店でカウンターで立って飲む一杯飲み屋で、酒の肴は串焼きが多かった。おでん屋さんやトンちゃん屋、串カツ屋などだ。揚げてから時間が経って冷えきって固くなった串カツを土手煮の味噌の中に漬けて暖かくして出したのが味噌カツの始まりだ。鰻もこの時代に串に刺してタレに付けて焼いていたのが現在の名古屋鰻の原型と考えられる。一方手羽先は風来坊が鶏の唐揚げを作る時に発注ミスで鶏肉が手に入らず、たまたま手に入った手羽先を唐揚げにしたところ美味しかったのでメニューに入った比較的新しい料理だ。
そういう訳で味噌カツは豚を美味しく食べる為の料理では無く、立ち飲み屋で酒の肴として発展した訳だ。高価な肉の量を減らし、衣を厚くし、味噌を絡めやすくするというのが名古屋流だ。家内はヒレカツ2枚と魚フライの「いし河定食」¥830円を頼んだ。豚肉の厚みと衣の厚みが等しいこの店のトンカツはまさに正統派名古屋味噌トンカツと言える。一方私は「名古屋最強定食」¥1200円だ。名古屋名物の海老フライも異常な程厚い衣を身にまとっている。これではまるでアメリカンドッグ状態だ。まあ、比較的まともなのは魚のフライだ。しかし、海老フライと魚フライの衣の厚さは名古屋めしの基準からしても厚すぎる。
私の一方私は「名古屋最強定食」には海老フライと味噌ヒレカツ以外に、きしめんとハヤシライスがついている。きしめんは乾麺を使用した駅のホームで食べるような簡便的な作製法のきしめんだ。それなりに美味しいが、手打ちで本格的に作ったきしめんの美味しさにはかなわない。きしめんという料理は「味をとことん追求したきしめん」と「簡便さに重きをおいた手軽な食事としてのきしめん」という二つの立場の料理が存在するのだ。
もう一つのハヤシライスが名古屋名物とは私は今日まで意識していなかった。私が小学生時代にはテレビで「ハヤシもあるでよ〜」というCMが流れていたことを思い出した。本来はトマトソースとデミグラスソースで牛肉を軽く炒めたシチューのような料理の筈だが、この店のハヤシライスの味はデミグラスはたいして入っておらず、トマトケチチャップとウスターソースと醤油だけで出来ているような気がする。で、実は古典的な名古屋のハヤシライスの味そのものなのだ。まあ、懐かしい味というのは間違い無いが、手間ひまかけた逸品料理では無い。あくまでもノスタルジーを感じさせる名古屋ジャンキー料理の一つに間違い無い。